山に登るときに出会う橋は下界で普段見る橋とはだいぶ様子が違う。鉄パイプを骨組みにしてしっかり作られている橋もあれば、丸太と板だけのものもあり、最後は単に丸太を渡しただけの橋になる。人が歩けない道を歩けるようにする、という点では下界の橋と変わらない。「渡る」という機能においては十分に橋としての要件を満たしている訳で、それらは立派に橋である。
さて。問題はその橋たちを渡るとき、相当に怖いということだ。時には落差10m以上の崖や、渓流、谷に架けられたそれらの橋には大抵手すりが付いていない。手すりとは、橋の利便性と安全性を高めるものであり無くても橋は橋だが、それはちょっと困った橋になる。
だが、これは山の橋ならではの特徴である。手すりは背負ったザックが引っかかったりしてむしろ危険な場合がある。また、どうせ作っても嵐で壊れたりして長持ちしない。橋自体だってしょっちゅう流されているくらいなのだから。
だから山の橋はあえてシンプルに作られている。
つまりこういう事だ。男のパンツはシンプルに作られているが、女のパンティにはレースやフリルが付いている。どちらも下着に違いないが、その間には深くて広い河がある・・・と。
次回はまた隅田川の橋を紹介します。 ( 2009/11/23 21:30:00 )
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