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サークルKサンクスチャーシューマヨ

サークルKサンクスチャーシューマヨ
チャーシューマヨ サークルKサンクス 110円(輪郭や文字を文字として描くのをやめましたが絵にあまり変化なし)

いま付き合っている女性が5つ年上だ。
5つと言えば僕が小学生のとき、彼女は高校生という時期もあったはずだ。小学生から見る高校生はかなり大人だ。そう考えると5歳差は大きな〜と思う。

しかし、歳の差なんて無いとも思う。
僕が0歳の時、彼女は5歳、僕が9歳の時、彼女は14歳。じゃ僕が7歳の時、彼女は何年生だ、と考える。しかし、単純に5を足せば言い訳ではないのですぐには答えが分からず、そもそも小学生か? もう中学生か、というか俺は何年生だ…なんて考えていると、どんどんと歳のことなんてどうでもよくなって来る。恋愛に年の差なんて関係ない、という考えはこの辺りから来ているのではと思う。考えることが面倒くさくなってくるのだ。

他にも歳の差なんてもはや無いと思うことがある。
たとえば自分が20歳だった頃、25歳になればもっとしっかりとしていて、キチンと働いているのだろうと思っていた。物の考え方や見かたも変わっているだろうと思った。それが25歳にはなったけれど、20歳の頃となんら変わりはない。驚くほどに何も変わっていないのだ。きっとさらに5年経って30歳になっても何も変わらないのだろうと思う。20歳の僕も、25歳の僕も、30歳の僕も変わりが無いのだ。つまり彼女と同じ年だとも考えられるわけだ。

もっと思い出すと小学生の頃から何も変わっていない気がする。
小学生の頃、25歳なんてきっと大人で、今とは全然違うのだろうと思っていた。それが25歳になっても何も変わっていない。いまだに七夕で短冊を書くとなると「世界征服」と書きたくなるし、人体模型を見ると少し怖い。「こっからここまで俺の陣地!」と今も年に1回くらいは言っている気がするし、駄菓子屋に行くとテンションがあがる。

小学生のころからなんら変わりが無いのだ。
つまり歳の差なんて、もはや無いのだ。全く成長していないので、今も僕は12歳と言えるし、25歳とも言える。逆に30歳とも言えるのだ。そう思うのは僕だけかと思い、彼女に聞いてみると、確かに私も小学生の頃から変わってないかも、と言った。やっぱり歳の差はないのだ。お互い小学生なのだ。小学生のカップル。なんとも微笑ましいではないか。スカートめくりに全力を注いだあの頃のままなのだ。

スカートめくりか…と思うとなおのこと変わっていないと思う。
本当にそのままだ。彼女は、変わったことは歯磨きする時えづくくらいかな、と続けた。僕は歯磨きをしていてもえづかない。あと5年すればえづくのだろうか。成長とはえづくことなのだろうかと考えた。

そして「チャーシューマヨ」には変わらないでいて欲しいと思った。
チャーシューの濃厚な味わいにマヨネーズが加わりとにかく美味しい。マヨネーズは相手の美味しさを高めるようで、このおにぎりの場合もチャーシューをより美味しくしているように感じた。美味しくて、美味しくて綿毛を飛ばしたくなるおにぎりだった。 ( 2011/02/10 21:30:00 )




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