フグの毒と同じ、テトロドトキシンを積極的に攻撃に使う、悪魔のようなタコ。 全長12cm程と小さいが、噛み付くと毒液を注入し、致死量は約1.2mg、ひと噛みで7人の人間を麻痺させたり殺せる程の量を出すというから尋常ではない。
そのあまりの攻撃力故、吸盤や墨など、タコが持つ、タコをタコたらしめている防御能力が退化している。動きも鈍く、泳ぎもあまり得意ではないらしい。 ヤドクガエルやミノカサゴ等の猛毒を持つ毒エリート層にありがちな、毒にかまけて身体の鍛錬を怠たるという特徴を、ヒョウモンダコも持っている。
しかし、名古屋港水族館で目にした時に、そんな毒エリートのプライドを逆撫でするようなエントランスが設けられていた事は、彼は知るよしもなかっただろう。
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