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2018年08月24日号
豪雨の後のゴミ拾い・さんま焼き師認定試験

石川です。今日は江ノ島のイベントがあるので秋葉原に行くのですが、その前に打ち合わせをしたいんですよね。安藤さんにいい場所がないか聞いたところ「楽屋でやれば?」と言われました。イベント前のライブハウスの楽屋って、打ち合わせができる状況なのでしょうか。
さすがに不安に駆られた橋田さんが別の場所を取りまして、そしたらこちらもカラオケボックスでした。どうしても不安な場所ばかり打ち合わせ場所に選んでしまいます。

さて今週の自由ポータルです!



【入選】俺こそがさんま焼き師だ

作品画像

[作品名]【入選】俺こそがさんま焼き師だ
[投稿者]りばすとさん (ぼんやり参謀
[コメント]さんま焼き師認定試験という資格試験があった、それさえ知っていただければ大満足です。


#write($writerdata 'catalog_title') 林雄司 のコメント

小説家 朝井リョウさんのエッセイが好きなんですが、それに似た雰囲気を感じました。雰囲気は若いんだけどエッセイとして面白いという感じが。

サンマ焼きは準備が8割なのに観光協会がやってしまっている矛盾とか全員合格というゆるさも優しく書いててすごくいいです。

この人はもしかして…と思ったらICEBOXの人ですね。

この筆力があればちょっとした旅行記でも実験っぽい企画でも何でもいけちゃうんじゃないでしょうか。ほめすぎかな。



#write($writerdata 'catalog_title') 古賀及子 のコメント

ほんわかしたイベントを、腐さずど真正面から受け入れて楽しんで、嫌味はないけど俯瞰感もちゃんと残せている、イベントレポートとしての態度が正しいなあと思いました。「きっと町おこしの一環なのだろう。よっしゃ、お兄さんじゃんじゃんお金落としてっちゃうぞ。」ここですよね。仕掛けられた町おこしだとは分かってる。だから良いんでもだめなんでもなくて、俺はよっしゃお金おとしてっちゃうという。全部わかった上で楽しんでいる感じは読んでいて安心感も共感もありました。完全に時系列で書かれていますがネタばれしても問題ないレポートなので、冒頭に一文、もうちょい詳細に最後どうなるのかまでの顛末がまとまっていると記事としてとっつきやすくなりそうです。



#write($writerdata 'catalog_title') 石川大樹 のコメント

「Office製感がぷんぷんする。まごうことなき手作りだ。最高だ、最高だよ。俺の夏は今始まったんだ。」「我々は到着しただけでさんま焼きの5割を終えていることになる。なんたることか。」

こういうの、ツッコミと言えばツッコミなんですけど、嫌味が全然なくてポジティブに乗っかっていく書き方が素敵だなと思いました。イベントのちょっと変わったところを逃さず書きつつも、トータルですごく楽しそうなんです。人が楽しそうな記事はいい記事ですよ。

欲を言えばここぞという所でもうちょっとディテールを語ると緩急ついていいかなと思いました。サンマを焼くところが「焼く」「焼けた」「美味しい」で終わってたり、あるいは炭火をつける苦労のところとか、どこでもいいのですが自分的なハイライトのところを盛り上げてみてください。(「今日どんな人達が参加するんだろうな」のところがそんなかんじになってるので、メイン部分でそういう箇所があるといいのかも)




【入選】豪雨の後。河川敷に残されたゴミ。

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[作品名]【入選】豪雨の後。河川敷に残されたゴミ。
[投稿者]きりたんほさん (練り物備忘録
[コメント]河川敷でごみを拾うだけの記事です。まだまだ復興作業は終わっていないということだけは覚えていただけると幸いです。


#write($writerdata 'catalog_title') 石川大樹 のコメント

被災地の話題というのはデリケートすぎておもしろサイトで扱うのは非常に困難なのですが、ゴミ拾いっていう善行と現場観察をうまく結びつけることによって、悪ふざけを感じさせないまましっかり面白い記事になっており、素晴らしかったです。当事者だから書けることというのもありますしね。

あとは文章がうまいなーと思うところが多くあって、冒頭「最寄り駅が水没したり出身小学校が避難所としてNHKデビューしたりした。コンビニからメジャーなオニギリは消え、俺は苦手だったいくらを克服した。」大きな話から急激にスケールダウンさせて自分の体験に持っていくこの一文が最高で、一気に引き込まれました。前置きだと思われたホウネンエビがあとからまた出てきたり。ぜひ次回作も引き続きお送りください!




【あと一息】田舎のお祖母ちゃんがearth music&ecologyで服を買い始めた

作品画像

[作品名]【あと一息】田舎のお祖母ちゃんがearth music&ecologyで服を買い始めた
[投稿者]年齢オブジョイトイさん (ニートにハーブティーは要らない
[コメント]実家に帰省したら78歳のおばあちゃんがアースの服を着ていたことに衝撃を受け、主に文章で感慨を綴りました。日常の小さなことに笑いどころを見いだすのが好きです。よろしくお願いします。


#write($writerdata 'catalog_title') 林雄司 のコメント

タイトルが最高ですね。「お婆ちゃん!それ偶然だろうけどリーゼントになってるよ!!」みたいですね(松尾スズキさんのエッセイです)。

しかもそれが実話だというのが最高です。「金正日に似てる」「好きな食べ物は、血のしたたるステーキ」、そしてファッションリーダーになっていること。

矢継ぎ早に面白いことが書いてある。

「おらでも入るっすちゃ」ってどこの言葉ですかね。でもこういう言葉をそのまま引用するのは気がきいてますよね。



#write($writerdata 'catalog_title') 古賀及子 のコメント

すごくおもしろかったです! 記事の展開がすっきりまとまっていてきれいで単純に情報としておもしろいですし、おばあちゃんが必然的にはまる過程がスピ―ディーに展開していくのにはよみものとして興奮しました。身内の話にもかかわらず一般的に描けているのは才能です。誇ってください。ブログのタグのとおり今回は、最近の日記から投稿してくださったようなので、もしよかったらぜひウェブ記事になりそうなネタを考えてみてもらえませんか。待ってます。




おわりに

「面白い文章を書く」のを目的に

今週はTipsというか、編集部内で最近話していた雑談です。

デイリーの記事を説明するとき、よく「自分で体を動かして企画をやる」という話をするのですが、実はこれって目的ではないんですよね。おもしろげな企画を考えたり、体を動かすのはあくまで手段です。最終目的は「面白い記事を書く」もっというと「面白い文章を書く」ことです。

なのでどんないい企画ができても、「面白い文章を書く」という基本を忘れないようにしましょう。逆に文章が面白く書ければ、企画が多少まずくても強引に面白くできます。

企画っぽくすることにばかり気を取られてしまうと「おもしろぶってるが面白くはない」記事になってしまうので、気をつけてください!

ではまた来週〜!



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