土曜ワイド工場 2011年7月30日

チューペットを楽器にする

チューペットには楽器の素質がありました
チューペットには楽器の素質がありました
子供の頃、チューペットは夏の定番おやつでした。凍らせて、真ん中からポキっと折って食べるあのアイス。上手に折れるとちょっと嬉しかったりもして。

今でも時々食べたくなる懐かしき夏の風物詩ですが、先日ふとひらめいたのです。

チューペットのあの形を上手く活かしたら、ひょっとして楽器にできるんじゃない? って。
石川県出身。以前は普通の会社員。現在は透明樹脂を用いたアクセサリーを作る人。好きな色は青。好きな石はサファイア。好きな犬はウェルシュ・コーギー。

> 個人サイト capria

今は亡きチューペット

チューペット、とはいうものの実は「チューペット」はある製造元の一製品を指す商品名だそうで、あの形状のアイスが全てチューペットという名前ではないそうです。そしてその本家チューペット、なんと2009年をもって生産終了となってしまったとのこと。

幸い似たような形状の商品は今でもたくさん売られているので、今回はそちらを使ってみたいと思います。

ですので正確には「チューペットを楽器に」はしていないのだけど、私にとってあの形のアイスはどうしたってチューペットなので、どうかそう呼ばせてください。
というわけで買ってきました、類似チューペット。
というわけで買ってきました、類似チューペット。

木琴にしたい!

さて何の楽器にするかといいますと、木琴です。チューペットで木琴を作りたいのです。

両者はなかなか結びつけがたいかもしれませんが、まあちょっと想像してみてください。 普通に凍らせたチューペットが一本。その隣には、少しだけ中身の量が少ないチューペットが一本。更にその隣にはもっと中身が少ない一本……とどんどん並べていきましょう。ほら、いつの間にか脳内図には立派な木琴が!

おっと、木じゃないから正確にはチュー琴? チュ琴?
想像上のチュ琴
想像上のチュ琴
それを忠実に再現
それを忠実に再現
とにもかくにも、凍らせてみましたので早速叩いてみましょう。音階がどうのとかそういう細かいことは後回しです。

まずは音です。チューペットのチュ琴としてのポテンシャルを見たいの!
張り切って叩いてみるものの。
張り切って叩いてみるものの。
あらら? どうも思わしくありません。音が響かない。

一応2本を叩き比べるとやや高さの違う音は出ているものの、ぽてっ、とした間抜けな感触のせいでどうにも楽器っぽい音になりません。
まぁ、中身がこれだものねぇ。
まぁ、中身がこれだものねぇ。
あらためて確認してみれば、当然のことながらチューペットの中身は「氷」ではなく「シャーベット」です。 カチカチに凍らせてはいたものの、どうしたって氷ほどの密度にはならない。

加えて柔らかいポリ製の容器、しかも叩いている間にどんどん中身が溶けて水っぽくなり……という色々な難点が見えてきてしまいました。越えなきゃいけない壁がわらわらと。

あれ、チューペットはチュ琴に向いてないっぽいぞ。困った。どうしよ。

どうにか楽器にしたい

困ったので、とりあえず食べながら考えます
困ったので、とりあえず食べながら考えます
……お?
……お?
チューペットの形を見ていたらひらめきました。

これ、この形。笛になりそうじゃないですか? ちょっといじればリコーダーみたいになるのでは。 おあつらえ向きに、先端にはぴょこっと飛び出た吹き口みたいなものも付いてるし。 食べ終わった後の容器を使う、というのもリサイクルっぽくて良い。

あらあらいいことづくめじゃないですか。チューペットの天職は琴より笛じゃないの?
君、リコーダーになる気はないかい?
君、リコーダーになる気はないかい?
君には才能があると思うんだ。
君には才能があると思うんだ。
先端を切り取ってここから息を吹き込むことにします。リコーダーの胴体部分にはなんか四角い穴が開いてたはず。 ふわっとした笛感で作るだけ作って、とりあえず吹いてみましょうか。鳴れ!
ふーっ!
ふーっ!
無理かー
無理かー
あっはっは。まぁ、びっくりするくらい鳴らない。そりゃあね! こんな行き当たりばったりの思いつき工作で音が出ちゃったらそっちの方が驚きですよね。

でも笛の素材にするのは諦めてないので、もうちょっときちんと調べて作ってみましょう。 鳴らせチューペット笛! 略してチュ笛!!

鳴ったよ!チューペット笛が鳴ったよ!

世の中には色々な素材でオリジナル笛を作っている方がいらっしゃるようですが、調べてもチューペットを笛にしている例は見かけません。なんででしょう、こんなに笛にしやすそうなのに。 牛乳パックやらサランラップの芯やらを使って笛を作った例ならたくさんあるのです。牛乳パックにできてチューペットにできないことはないだろう。

がんばって! チューペット!
そして辿りついたこの形。
そして辿りついたこの形。
吹き口部分のアップ。ものすごく簡単に作れます。
吹き口部分のアップ。ものすごく簡単に作れます。
工作レベルとしては間違いなく最下位クラス。空き容器の両端を切り落としてチューブ状にし、吹き口としてV字の切れ込みを入れただけです。ハサミさえあればできちゃう。

こんなのでホントに音が出るのか、とお思いでしょう。 それが、出るのです。鳴ります。まずはお聴きください。
お豆腐屋さんの笛っぽい音色
ほらね! チューペットはやれば出来る子なんです、チュ笛にもなれるんです!

しかしお聞きの通り、リコーダーみたいに息さえ吹き込めばすんなり鳴るというものでもなく、音を出すのもなかなか一苦労です。音の出にくい度数でリコーダーをレベル1、口笛をレベル3くらいとするなら、チュ笛はレベル15はあると思う。なかなかの強敵。

そんなチュ笛の吹き方講座は次ページにて!

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