特集 2011年8月2日

東京にもあった!100円で食べられるそば

オールタイム!100円!という文字がもう燦然と輝く。
オールタイム!100円!という文字がもう燦然と輝く。
以前に安藤さんが書いた「ドライブスルーで100円そば」。現地の知人に聞いた話では、沖縄では100円そばってけっこう見かけるらしいですね。香川のうどんも100円から食べられるというし、やはり麺のふるさとだと自然とレートが下がるもんなのだなあ…。あれ、東京もそばのふるさとみたいなもんじゃないの?江戸と蕎麦は切り離せないでしょうよ。だったら100円そばって無いんですか?あるよねえ?
1972年佐賀県生まれのオトナ向け仕事多数のフリーライター。世間の埋もれた在野武将的スゴ玉の話を聞くのが大好き。何事もほどほどに浅く広く、がモットー。

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普通のかけそばは250円前後、それで100円は…

「あるよねえ」と気さくで馴れ馴れしい恫喝みたいに書いてみましたが、実際のところ東京の物価で100円のそばありえるのだろうか。ネットで調べてみると、まず「昔100円だった」という店がみつかった。しかも神田、そばの聖地!…って言い方はあんまりしませんが、現在のそばの原型である「二八そば」のルーツがこの神田だったりするのだとか。
神田駅すぐ横の高架下、さっそく「神田そば」て店が。
神田駅すぐ横の高架下、さっそく「神田そば」て店が。
最安値は240円。んー、まあそうでしょうねえ。
最安値は240円。んー、まあそうでしょうねえ。
ちなみに神田はやはりそばの聖地だからか
ちなみに神田はやはりそばの聖地だからか
チェーン系も多数。普通にサラリーマンが多いからかもですが。
チェーン系も多数。普通にサラリーマンが多いからかもですが。
やっぱりチェーン系そば屋が神田に出店するってのは、ユニクロが東京出店でまず原宿から攻めたようなもんなのだろうか。それはともかく、ネットで調べたところ、「昔は100円、その後値上げして130円」というそば屋があると聞いて向かったのだけど…。
この通りのはずなのだが…。
この通りのはずなのだが…。
見あたらない、そして工事中の一角が。
見あたらない、そして工事中の一角が。
あとあと調べなおしたらどうやら閉店してしまったそう。もともと100円そばが売りで、その後130円に値上げしたらしいがそれではやっていけなかったか…。厳しすぎる現実!

ちなみにもう一軒、時間限定(いわゆるタイムサービス)でやってるという話の店もあったのだけど、そこも聞いたらサービス終了していた。タイムアウト!ノーサービス!
でも腹減ったので食べました。250円。
でも腹減ったので食べました。250円。
だいたいのかけそばは200円台後半。100円なんて夢のまた夢なのだろうか…。しかし!そば屋メインで探すからその価格は難しいのだ。「あそこのそばは安いよ」という情報を聞き、とりあえず「100円そばへの道」ということでまずこちらへ。鶯谷の「信濃路」です。
酒飲みの間では有名なお店です。
酒飲みの間では有名なお店です。
かけそば200円!現時点では最安値。
かけそば200円!現時点では最安値。
なぜ酒飲みの間で有名なのか、それはいつ行っても飲める「24時間居酒屋」だから!さらにメニューも豊富と来た。そばだけ食べてもいいけど、ここはせっかくなので一杯いただくとしましょう、ぐへへ。
壁一面にメニュー。何でもありすぎる。
壁一面にメニュー。何でもありすぎる。
ポテサラとシューマイをアテに。
ポテサラとシューマイをアテに。
〆にそば、てのをやりたいじゃないすか。
〆にそば、てのをやりたいじゃないすか。
平日の16時過ぎに来たのだけど、10人以上はお客さんが。ゆるゆるとした空気が流れる店内。流れるテレビはルーキーズ、「夢にときめけ、明日にきらめけ!」大きなお世話だ!…いかん、ムードに狂わされる磁場があるなここは。

一息ついたところでさっそくそばを注文。しかしさっきかけそばは一杯食べたので天ぷらそばにしてみた。それでも300円!
天ぷらそば300円!かき揚げ風な野菜天、といいますか。
天ぷらそば300円!かき揚げ風な野菜天、といいますか。
玉ねぎたっぷりのかき揚げ入りの天ぷらそば、普通の店で天ぷらそばというと300円台後半、しかも390円とか380円といったそうとう後半でないと食べれないはず。これはお得!

いざ食してみると…かき揚げというか「野菜を天ぷら粉で揚げたやつ」とでもいうべきシンプルな天ぷらは野菜の甘みがガツン。それにもちもち、ぷにぷになそばの麺。決して名店のそばではないが…うむ、鶯谷のムードにぴったりのそばだ。ブルースだ。
レイジーな空気ごとかっこむ。
レイジーな空気ごとかっこむ。

100円そばの店、ついに発見!

普通のそば屋にはなくても、酒メインのところにもそばはある。そう考え直してみると、最初の目的であった「100円そば」あったあった!しかも、この信濃路と同じ「24時間居酒屋」。日本酒とそばというのは昔から相性いいもんですが、21世紀は「24時間居酒屋とそば」が素敵カップリングになってるとは…。そのお店とは池袋の「大都会」。看板にも居酒屋&そば、としっかり書かれてる。
お店は地下。入り口に「24時間」の文字もしっかり。
お店は地下。入り口に「24時間」の文字もしっかり。
おお、看板に堂々「かけそば100円」。他も安い。
おお、看板に堂々「かけそば100円」。他も安い。
過去に何度か来たことはあるんですが、そばを食べるのは初めて。そばだけでもいいらしいけども、まずは軽くつまんでから。やっぱり〆にそばでしょう、という言い訳の元に、今回も。ちなみにまだお昼だけに酎ハイは100円。激安!
刺身をつまみつつの酎ハイ。
刺身をつまみつつの酎ハイ。
しかも100円!
しかも100円!
昼は1000円あれば十分かも。
昼は1000円あれば十分かも。
こちらも着いたのは平日夕方。ベスト姿の水商売風お兄さんや、なんとなく今日休んじゃったよなおじさん、バンド練習帰りなど池袋という街の空気を伝えるような鈍い光りを放つメンツ。しかし店員のお兄さんは明るい。

そして待望の100円そば!たぬき(天かす入り)もOKという大盤振る舞い。アレ入れるだけで+30円とかの店もあるからなあ。
急いで100円硬貨を入れるんだ!
急いで100円硬貨を入れるんだ!
きましたー、たぬきそば(100円)!何度でも言うよ100円!
きましたー、たぬきそば(100円)!何度でも言うよ100円!
味は…細かいことは抜きにして、まあ最後にババっと食うにはちょうどいい量と味で!たぬきの油分で味をうまく調整している感じ。ちなみにお兄さんが最初間違えて頼んでないお酒を自分に渡そうとして、「違いますヨー」と言ったら「アッハッハッ、そばだったね。たぬきが化けた!」と返された。うまいね、どうも。
ラスト腹に溜めるにいい感じ。
ラスト腹に溜めるにいい感じ。
「やや少なめ」がサービスなのですね。
「やや少なめ」がサービスなのですね。
これだけ見ると普通にそば屋っぽい。
これだけ見ると普通にそば屋っぽい。
ということで都内に1軒のみ…かはわかりませんが、100円そばは確かに存在した!「飲みたい、でもしっかり食いたい」という自分のような人間には一軒でまとめて〆にそば、が食えるのはとてもありがたい。だから太るんだよ、とかそういうのはまあいいじゃないですか。ワンコインバンザイ、100円バンザイ!

お湯を入れれば完成。全国展開希望!
お湯を入れれば完成。全国展開希望!

中継の沖縄の100円そばさーん!

ちなみに最初に書いた「沖縄の100円そば」、話題にしてたら友人の「那覇キン肉マンマッスルショップ」店長から最近の100円そばの写真送ってもらいました。弁当屋にあるやつだそうで、選択肢は「中身(ホルモン)汁、ソーミン(そうめん)汁、イカスミ汁等… 」だとか。そのスープの選択肢はひかれるなー!
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