中国のサイトで買うと大体こういうので届く。
注文して、決済はPaypalを使う。すると通販サイト自体にはカード番号などが送られないのでちょっと安心だ。住所などはPaypalに登録してあるのが自動で登録されるので手続きも簡単。2週間くらい待っていると上の写真みたいなパックで届く。届けてくれるのは郵便屋さん。
箱が盛大に潰れていた
これまでも何度か中国のサイトで買い物をしているが、潰れて困る物は買ったことがなかった。でも、プラモデルは潰れたら不味い気がする。
で、パッケージを開けてみたら見事にプラモデルカメラの箱がひしゃげていた。だ、大丈夫か?
豪快な潰れっぷり。これが大陸文化か。
箱に価値を見いだす日本人としてはあり得ない潰れっぷり。
部品が既に外れている
プラモデルはランナーと呼ばれる枠に部品が付いていて、それを外しながら組み立てる。だが箱が潰れた影響だろう、部品があらかたランナーから外れていた。
最初に見たときは自分で外す手間が無くて楽だわぁ、なんて思ったのだけど実は後ですごく困ったことになった。
部品がランナーから外れている。便利なのか?
説明書は中国語と英語。
組み立ての説明書は一応付いていて、中国語と英語で組み立て方が書かれていた。中国語はサッパリわからないけど英語はなんとなくわかるので、書いてある事は判る。が、一つ困ったことに気がついた。
書いてある部品がどれだか判らないのだ。
なにせ、既に部品が外れている。
説明書には使う部品の番号がA13とか書かれていて、ランナーにはその番号が刻印されている。が、肝心の部品が外れちゃってるので部品の形を見て探さなくてはならない。
「自分で外す手間が無くて楽だわぁ」なんて思ってた自分の頭をひっぱたきたい。探す方が大変だ。
終始こんな顔で組み立ててた。
組み立てるの、結構大変だ
どの部品か探すのが大変、英語の説明を読むのも大変、暑い、足下を猫がウロウロしてて暑苦しい(工作中はなぜか猫が寄ってくる)、腹が減った、顔が脂っぽい、などなど色々苦労しながらカメラを組み立てていく。
と、なんか変な部品に気がついた。
あ、折れてる。
そりゃ折れてる部品もあるだろうさ。
なんと、一部が折れてる部品があった。Oh....。日本製品だとこういうのは不良品だと思うのだが、中国のサイトに送り返したりするのはかなり骨が折れそうだ。以前クレームを言ったときはメール書くだけで骨が折れた。
なので、折れたまま組み立てちゃうことにした。きっとなんとかなるべ。
ちなみにこの部品、フィルムの正面に位置する超重要な部品である。密閉されていないと漏れた光でフィルムが感光しちゃうのだが、その部品を止めるストッパーが折れていたのだ。大丈夫なんだろうか。
カメラっぽい物が出来てきた
折れてるパーツに悪戦苦闘しながらなんとか組み上がってきた。やればなんとかなるもんだ。少しカタつくけど、一応そこに収まっている。
矢印のパーツが壊れてた。大丈夫だろうか。
レンズなどはプラスチック製。
一応形になってきた。
もうほぼ完成。
出来上がると嬉しい
組み立て始めて1時間半くらいで完成した。カメラって自分で作れちゃうもんなんだな。作ってるときは本当にカメラになるのか?と半信半疑だったけど、出来上がってみると意外にちゃんとカメラだった。レンズカバーもあるし、フィルムの撮影枚数も判る。
レンズカバーが閉まってるときはシャッターが切れない機構もある。フィルムは手巻きだけど、予想よりしっかりしたカメラだった。
普段はデジカメしか使わないので、こういうフィルムカメラって逆に新鮮で懐かしい。
おお、カメラだ。ストロボはない。
裏面にモニターとかないのが懐かしい。
撮影に行こう
新しいカメラを手に入れたら写真を撮りたくなる。という事で砂町商店街にやってきた。商店街をブラブラしながら適当に撮ってみよう。
平日の昼間だけど結構人がいたよ。
何度かテレビで見たことがある砂町商店街。今時商店街と言えばシャッター通りなところが多いらしいが、砂町商店街、略して砂町銀座は閉まっている店はほとんど無く活気に溢れていた。平日の昼間なのに。
道は狭いけどその狭さが逆にいい。
冷たい麦茶が30円。
冷たい甘酒が売られていた。380円。
総菜屋さんも多く、良い匂いが漂っている。焼き鳥、コロッケ、おでん、たこ焼きなどなど。コロッケを買って歩きながら食べたりして楽しい。本物の銀座でコロッケ食べ歩きとかは出来ないので、僕は中央区の銀座より砂町銀座の方が好きだ。
ローストキチンや焼き鳥などなど。
売られている物も面白くて、折りたたみ式の杖があったり、おばあちゃんが使う買い物カートが何種類も並んでたりした。いつも思うのだけど、あの買い物カートはとても便利だと思う。椅子になる奴もあったりして、僕も年取ったら買おうかなと思う。
エアコンの室外機から出る水を溜めていた。横には植木が並んでいた。エコである。
折りたたみ式の杖。
現像に出すのだが
砂町銀座をブラブラしたり、家の近所で風景を撮ったりして24枚を撮影した。さて、現像に出そうと思って調べてみると、どうもフィルムの現像は料金が高いのだ。
昔ローソンで現像とプリントで500円のサービスをやってたと思ったらもう終了していた。近所のスーパーでは980円だったし、他の写真屋さんでも調べてみると現像+プリントで1500円とかするのだ。高い。
もうみんなすっかりデジカメしか使わなくなった2011年、フィルムカメラの現像はとても高いのだ。でもそんなにお金を掛けられないので、ネットで調べて安いことを見つけた。
コチラ
自分でフィルムを送って現像して貰って、決済はクレジットカード。プリントとネガは郵送で返ってくる。そこなら、現像のみで200円、CD-R付きで315円、現像+プリントで24枚撮りなら575円だ。今時の相場からすると激安である。
という事で、そこにフィルムを送って、なんと2日後の朝にはプリントが届いたのだった(木曜の午後にフィルムを送って土曜の朝プリントが届いた)。お店に出すより早い気がする。
他に買った物を紹介したい
実は中国のサイトで買ったのはプラモデルカメラだけではない。他にも色々買っているので、プリントを見てもらう前にそんな色んな商品を紹介したい。中には良い物もあるし、ガッカリしたものもある。
確かにすごく小さい。
世界最小のソーラーカー
これは$2.29なので177円くらい。ソーラーパネルが付いたチョロQって感じだが、バッテリーを積んでるわけじゃなくて発電した電気が直接モーターを動かすので、光が当たっていないと全く動かない。
それも、直射日光みたいな強い光でないと動かないので室内では全然動かないのだった。猫のおもちゃとして買ったのだが、うちの猫は室内飼いなので遊ぶ機会はほぼ無いだろう。
コチラ
屋内では全く動かない。
これは結構良い物かもって思った。
メガネ型双眼鏡
$4.3なので日本円で333円。3倍の望遠レンズが付いたメガネ型の双眼鏡だ。ピントを調整することも出来て、掛けると確かに遠くの文字なんかがハッキリ見えるようになる。
左右のピントを独立して変えられないので、左右の視力が違う人は使えないかも知れないし、3倍って言うほど拡大されていない印象も受ける。ちょっと目が良くなったかな、って感じ。
コチラ
ちょっと変質者っぽい。
変質者ですな。
ハーフフィンガーグローブ
趣味でやってるサバイバルゲームの道具も安く買えるのでたまに買っている。
$11.51なので892円。
同じのを日本のネットショップで買うと2,000円~3,000円くらいするので大分安い。中国製のものは大抵縫製が悪いのだけど、この手袋は比較的ちゃんと作ってあった。
コチラ
着けた感じもなかなかです。
これが900円弱ってのはお買い得。上の写真でチラッと写ってるドットサイト(照準に赤い点が出る照準器)も同じとこで買ったけど2,000円くらいだった。やっぱ安い。
コチラ
専用ポーチとか付いてて、良い物感溢れる。
携帯充電器も面白い
iPhoneを使っていると携帯充電器は必須なので、良いの無いかなって探して見つけたのが
これ。勝手に中華充電器と呼んでいる。$16.15なので1,251円。これの面白いところは、18650電池という見慣れない電池を使う事だ。
18650電池ってのは、充電式のリチウム電池で、長細い円筒形なのは普通の乾電池と似てるのだけどちょっと大きい。下の写真の右は単3のエネループで、左が18650電池だ。電気の容量としては1本で単3のエネループ1.5本分。
左が充電式のリチウム電池です。なお、リチウム電池はモノによっては発火したり爆発したりするので万人にお勧め出来るものじゃないし、防火袋に入れて保管する必要があります。
18650電池は見慣れないようでいて、実は多くのノートパソコンのバッテリーに使われているので実は結構みんな持っているのだ。
どうやって充電するかって言うと、充電器が別で売られているのでそれで充電する。充電器で18650電池に充電して、それを中華充電器を使ってiPhoneに送るって訳なのだ。
端子が動くので色んな大きさの電池を充電出来る便利充電器。
充電した18650電池を中華充電器に入れて、それをiPhoneに繋ぐと充電される筈だったのだが、なぜか使えなかった。こういう事もある。iPhone4は充電出来るらしく、iPhone3GSだけ充電出来ないのらしい。
対応していないと表示され、充電出来ない。
じゃあ全く使えない物かって言うと、iPodには充電出来たし、なぜかLEDライトのアタッチメントが付属していてライトとしては使える。中国製の充電器はLEDライトになるものが多い。この辺の「便利だから付けてみたヨ」的な機能がなんか面白い。
なぜかライトになる。
専用ポーチとかはない。
類似品ってレベルじゃない類似品
後日同じ通販サイトを見ていたら、見た目がそっくりな充電器を見つけた。
コチラ。専用のポーチは無いが、本体も付属品もそっくりだ。USBケーブルに、各種携帯の変換コネクタ。
値段は$19.52なので1,512円。ちょっとだけ高い。ポーチが無いのに高いって事は、きっと本体は良い物に違いない!って事で買ってみた。
並べてみると、あまりに同じで笑ってしまった。
上が最初に買った方で、下が新しく買った方。便宜上、新しい方を中華充電器2と呼ぶ。
使い方はほぼ同じ。僕のiPhone3GSに繋げてみた。すると、これが充電出来たのだ。
矢印の先のコネクタがミソ。100円ローソンで売ってるiPod用のコネクタじゃないとなぜか充電出来ない。もちろん最初の中華充電器でも同じコネクタを使っているが、あちらはNGだった。
見た目はそっくりだが中身は違う物だったらしく、ちゃんと充電出来た。iPhone3GSのバッテリーを0%から85%くらいまで充電出来る性能がある。18650電池をたくさん持っていれば長期間の山登りなんかでも安心だ。
でも、物好き以外はSANYOの
モバイルブースターとかを使った方が良いと思う。SANYOのならケーブルとかコネクタ選ばずちゃんと充電出来る。中華充電器はコネクタやケーブル、iPhone本体の相性などがかなり面倒くさい(その代わり安いが)。
カメラ関係の物も買ってみた
カメラのホットシューに付ける水平器は$2.99だったので231円。
コチラ。普通に便利です。
これは良い物だ。
失敗だったのは赤外線リモコン。
コチラ。$5.2だから400円。ちゃんとしたの買うと2,000円する。
使えませんでした。
対応機種も確認して使えると思ったので買ってみたが、どうやってもカメラが反応しなかった。これが壊れてるのか、そもそも製品としてインチキなものなのかは判らないけど使えなかった。残念。
Canonのロゴの前に小さくForって入ってる辺りが良い味出している。箱はやっぱりベコベコだった。
こんな小さいライトがウソみたいに明るい。灰色のが14500電池。充電は18650電池のと同じ充電器で可能。秋葉原では1本500円くらいで売られてるが、件のサイトでは2本で340円だ。
コチラ
ウソみたいに明るいLEDライト
手のひらサイズのLEDライトも買ってみた。これは普通の単3電池やエネループも使えるが、14500電池というのも使える。18650電池の弟分みたいな電池で、大きさは単3電池と同じだけど電圧が1本で3.7~4Vある。
単3乾電池が1.5Vでエネループが1.2Vなので相当高い。ミニ四駆に使ったらすごいスピードで走るんじゃないだろうか(壊れるかな)。
LEDは電圧を光に変えるので、電圧が高いと必然的にすごく明るく光るのだ。
こんな具合。
直視したら絶対目がおかしくなるレベル。
という感じで色々買っているが(他にも色々あるけど割愛)、当たり半分ハズレ半分という感じ。布系の物は縫製が悪くて失敗しがちだし、高度な電子器機も外しがちだけど単純な物は安くて性能もそこそこなのでお買い得な物が多い。
さて、では次のページでプラモデルカメラのプリントを見ていただこう。
かなり味のある写りになった
普段デジカメしか使ってないので、フィルムカメラは写真を撮っていて写ってるんだか写ってないんだか判らなくてすごく不安だった。で、返ってきたプリントを見てみたら半分くらいはちゃんと撮れていた。
砂町銀座のゲート。すごく昭和っぽい写り。
正直、あんなプラモデルでちゃんと写真らしき物が写ってた時点で驚きだ。他にも色々撮ってみた。すると、どうも写りがちょっとおかしいのだ。なんかぼけちゃいけないとこがぼけてるような?
真ん中にボケエリアがあるが、折れてたパーツのせいだろうか。
僕の顔だけがぼけるという嫌がらせみたいな写り。腕の辺りはぼけてないので被写界深度のせいではないっぽい。
どうもやっぱり真ん中がぼけるのだ。どうしてぼけるのかは判らないが、上から下へ帯状にボケエリアがある。これなんか顕著だ。
タライのなかでも左側はぼけてないけど右側はぼけている。すごく不思議な写り方をするカメラだ。
綺麗に写ってたのを先に載せたが、酷いのはホントに酷かった。例えばこれとか、どう見ても怪奇現象の類だ。
麦茶一杯30円の御茶屋さん前で、赤い帯が映った。パーツが折れてたせいで光が漏れてるっぽい。
お米屋さんの前で謎の光が!
折りたたみの杖にも謎の光が降臨。
光の位置は都度ずれるらしい。枚数が進むと段々左に寄ってくる。どういう具合なんだろう。
室内で撮るとますます心霊っぽい。もしくはオーラ。
遠景を撮ると面白い事を発見
あんまりちゃんと撮れなかったんだけど、遠景を撮ると面白い感じで写ることに気がついた。なんかミニチュアっぽく写るのだ。
ちょっとミニチュアっぽくないですか?
ボートがおもちゃみたいに見えませんか。撮ったカメラがおもちゃそのものなんですが。
面白いカメラだった
一応数枚は面白い写真が撮れた。カメラ自体を自分で組み立てるのも初めてで面白かったし、それで写真を撮るのも面白かった。パーツが折れてたりしてみんなにおすすめ出来るもんじゃないけど、物好きな人は海外サイトで買い物を楽しんでみるといいかもしれない。円高だし、送料も無料だし。
室内だと暗くて写りが悪いです。ISO400のフィルムを使用。
ただ、日本製や日本で売ってる物と違って性能などはなんの保証もないので、くれぐれも自己責任で。
とりあえず僕のプラモデルカメラ、一度分解して折れてたパーツのとこ瞬間接着剤で直そうかな。そうすれば光が漏れずにちゃんと写るようになるはず。でも直したら味も失われちゃうかな。