特集 2011年9月13日

変な駄菓子屋があった

えっ!?(二度見)
えっ!?(二度見)
南房総の県道を走行中、気になる看板に目が止まる。
「○○m先 駄菓子」という表示。
山と田んぼに囲まれて人家もまばらなところに、唐突現れる道しるべ。この駄菓子屋ってどんな店なんだろうか。
1975年生まれ。千葉県鎌ヶ谷市在住。猫好き。人生においての目標は食べたことのないものをひとつでも多く食べること。旅先ではまだ見ぬ珍味に出会うため目を光らせている。

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ある日のドライブ

田園風景の続く南房総。雨上がりの景色を楽しみながら、車を走らせていた。
ずっとこんな道
ずっとこんな道
交差点にさしかかり、看板の群れをなんとなく見ていた。
…なにか見過ごせないものが紛れている気がする。
見覚えのあるキャラがいる
見覚えのあるキャラがいる
間違い探しっぽい
間違い探しっぽい

どんな駄菓子屋なのか

1km先、駄菓子。なかなか見ない文言だ。別に駄菓子屋があってもよいのだけど、なかなか突飛なものがある。どんな店か気になったので、看板に誘われるままに行ってみる事にした。
本当にこんなところに駄菓子屋があるのか
本当にこんなところに駄菓子屋があるのか
ひっそりとした田舎道を進んでいくも、店はおろか人家もまばら。どんないでたちの駄菓子屋なのか楽しみになってきた。
どんな駄菓子のラインナップなのだろう。看板からするとうまい棒とベビースターラーメンがあるのは確かだと思う。
ここまで家が少ないと駄菓子を買う子供もいないのでは、と心配になる
ここまで家が少ないと駄菓子を買う子供もいないのでは、と心配になる

また看板

駄菓子屋への案内看板をここまで頻繁にみるとは(二つだけど)。案内しないとわからない土地柄とはいえ、こんなにがんばって案内する駄菓子屋もないだろう。
来て欲しいという熱意が伝わってくる
来て欲しいという熱意が伝わってくる

あった

坂をのぼったところにその店はあった。倉庫のような建物の半分が店舗になっている。得体の知れないワイルドさを感じるたたずまいだ。
「駄菓子」と書いていなければ駄菓子屋に見えない
「駄菓子」と書いていなければ駄菓子屋に見えない
看板には一言も書いてなかったけど「どんぐり」が店名なのか(どんぐりは売ってなかったので多分そう)
看板には一言も書いてなかったけど「どんぐり」が店名なのか(どんぐりは売ってなかったので多分そう)
おなじみの駄菓子がたくさん
おなじみの駄菓子がたくさん
店内はいたって普通の駄菓子屋だった。小さい頃買った駄菓子がたくさんあり、懐かしくなる。
おたのしみ箱は一回30円。買うとお湯をいれてくれるラーメンも健在
おたのしみ箱は一回30円。買うとお湯をいれてくれるラーメンも健在

駄菓子以外もあります

駄菓子は普通だが、やっぱりここは山の中なんだなあと思うのが農作物の販売。
子供は買わないだろう
子供は買わないだろう
婦人用パジャマ
婦人用パジャマ
薄暗い店内でじっくり駄菓子を選ぶ。お客さんはひとりも来ない。
駄菓子をカゴに入れていると、気持ちが子供に帰ると同時に妙なおとぎ話に迷い込んだような感覚におちいるお店だった。
駄菓子越しに見る風景がよかった
駄菓子越しに見る風景がよかった
店の奥は住居になっていた。お店の人はここに住んでいるようだ
店の奥は住居になっていた。お店の人はここに住んでいるようだ

大人の駄菓子屋かもしれない

車に向けた案内表示が出ている事もふくめ、子供だけを対象とした駄菓子屋ではないのかもしれない。ドライブしていて「なんか駄菓子が食べたくなっちゃったー」って時にはいい店だ。そもそも周囲に人家が少ないので、ふらっと来れる子供は少ないのではないか。放課後にちょっと遠くの子供たちが自転車で集まってくるのを想像した。
ジャンクな味、懐かしい
ジャンクな味、懐かしい
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