はっけんの水曜日 2012年9月12日

奥多摩の山で昭和のゴミを発掘してきた

山頂付近はゴミが大量に埋まってました。
山頂付近はゴミが大量に埋まってました。
2005年から山に登り始めて7年になる。そんなにガツガツ登ってる訳じゃないが、山に登っていて気になることが一つあった。異様に古いゴミが結構な量落ちているのだ。

今時のステイオンタブではなく、懐かしき昭和の、缶から取れるプルタブのジュース缶や見たことのない缶詰など。今回は、そんな昭和のゴミを集めて観察してみたいと思います。

昭和の話が長々続くので、別のウィンドウで「ジューシィ・フルーツ On Radio Show 1981 [演奏曲完全収録版]を再生して聴きながら読んでみてください。
あばよ涙、よろしく勇気、こんにちは松本です。 1976年千葉県鴨川市(内浦)生まれ。システムエンジニアなどやってましたが、2010年にライター兼アプリ作家として自由業化。iPhoneアプリはDIY GPS、速攻乗換案内、立体録音部、Here.info、雨かしら?などを開発しました。著書は「チェーン店B級グルメ メニュー別ガチンコ食べ比べ」「30日間マクドナルド生活」の2冊。買ってくだされ。

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山に落ちてるゴミは大抵古い

最近は登山で出たゴミは家まで持ち帰るのが当たり前のマナーとなっている。なかには駅やサービスエリアのゴミ箱に捨てて来ちゃう人もいるが、本当は家まで持って帰ってくるのがマナーだ(と、僕は思っているが文化の違いもあります)。

が、昔はそういうレベルですらなく、ゴミは山に捨て放題していたのらしい。山に登ると本当に昭和のゴミがたくさん落ちている。
今時こんな缶のポカリスウェットを山に持っていく人はいない。
今時こんな缶のポカリスウェットを山に持っていく人はいない。
見たことがないファンタグレープの空き缶。「さちこ」って名前が書かれていた。この「さちこ」は今何歳になっているのだろう。
見たことがないファンタグレープの空き缶。「さちこ」って名前が書かれていた。この「さちこ」は今何歳になっているのだろう。
なにかのブドウジュースの空き缶。
なにかのブドウジュースの空き缶。
雪印のナショナルパイナップルジュース。聞いたこと無いね。
雪印のナショナルパイナップルジュース。聞いたこと無いね。
この様に、山には古いゴミがたくさん落ちている。それはなぜなのか?
ゴミを持ち帰ろう運動の頃に作られた看板らしい。
ゴミを持ち帰ろう運動の頃に作られた看板らしい。

昭和時代はゴミをその辺に埋めていたらしい

山を歩いていると、ゴミを持ち帰りましょうという看板をよく見るが、大体かなり年季が入っている。20年か30年は経っていそうな感じだ。

聞いたり調べたりしたところ、1960~70年代の登山ブームは今と違って若者が中心のブームだった様だ。で、その頃は、ゴミを山頂付近に埋めるのが登山者の正しいマナーだったのらしい。

正気?って感じだが、きっとその辺にポイ捨てするよりは埋めて見えなくする方がマシと思っていたのだろう。今でも小さなゴミや煙草の吸い殻を道ばたの側溝に捨てる人がいるが、きっと同じような意識で自分は正しいことをしていると思っているのだろう。

ポイ捨てよりはマシだから、山にゴミを埋めるのがマナーであり常識だった時代があったのだ。2012年の常識からすると、ずいぶん志の低いマナーである。
だが、考えてみれば僕が子供の頃(30年以上前)に教えられたマナーで、今では非常識になっている事もある。子供の頃僕は、親に「電車の中ではゴミは座席の下に置くのがマナーだ」と教えられた。都会では常識の時期が違うのだろうけど、千葉の田舎ではそういう感じだったのだ。

が、今はゴミは自分でホームのゴミ箱に捨てるのが正しいマナーだろう。
この看板も大分古い。自然を大事にしないのが当たり前の時代があったのだ。
この看板も大分古い。自然を大事にしないのが当たり前の時代があったのだ。
考えてみるに、当時非常識とされていたのは、「車窓からゴミを投げ捨てる」行為であり、それと比べたら席の下にゴミを置くのは大分マシだ。全てはそういう事で、「その時代の非常識に対してマシ」なのが「その時代の常識」って事なんじゃないかと思う。後の時代から見たらどっちも非常識だとしても。

だからきっと、今の常識も未来では非常識になってることがたくさんあるのだろうなと思う。
湧き水が豊かな良い山です。
湧き水が豊かな良い山です。

奥多摩の川苔山に行ってきた

いくつかゴミの写真を見ていただいたわけだが、上に載せた写真のゴミはその場に放置してきた。正直、重いザックを背負って歩いていて登山道に落ちている空き缶を拾って持ち帰る気力がなかった。その点では、過去にゴミを捨てまくった登山者と僕は大差ない。

でも、7年も山に登らせてもらっておいて、ゴミを無視し続けるのは色々申し訳無い。という事で一念発起、奥多摩にたくさんある山の中でも一番好きな川苔山でゴミを拾ってみる事にした。

なお、どんなルートを歩いたかなどはヤマレコに山行記録をアップしました。ご参考にコチラ。
苔むす岩が転がる沢沿いを歩きます。
苔むす岩が転がる沢沿いを歩きます。
川苔山は標高1363m。奥多摩駅からバスで25分ほどの川乗橋(標高410m)から登って鳩ノ巣駅に降りるのが定番のコースだ。
いつでも冷たい沢水で顔を洗えるし、夏でも涼しい良い山です。
いつでも冷たい沢水で顔を洗えるし、夏でも涼しい良い山です。
川苔山はガイドブックや雑誌でもよく紹介される人気のある山だ。ハイシーズンの土日になるとバスは満員、登山道も登山者だらけになる。

コースは半分ほどが沢沿いで涼しいし、湧き水も出ているので水に困ることがない。途中には百尋の滝という大きな滝があり、夏でも長時間いると寒気を感じるほどだ。
百尋の滝。凄い風と水しぶきでかなり涼しい。
百尋の滝。凄い風と水しぶきでかなり涼しい。
滝は真冬になると凍り付き、滝の真下まで歩いて行けるようになる。夏の滝も良いが、冬の凍った滝も良い。
2011年の2月に撮った写真。この年は結構しっかり凍っていた。
2011年の2月に撮った写真。この年は結構しっかり凍っていた。

山頂付近には小屋があった

という様に川苔山は素晴らしい山だ。あんまり好きなので年に3,4回は登りに行く。

山頂の東側の登り口には以前、山小屋というか売店だったっぽい東屋があったが、今では廃材が残っているだけだ。
今こんな感じですが、以前は小屋が建ってました。
今こんな感じですが、以前は小屋が建ってました。
2007年に登った時は、まだ小屋が建っていた。営業はとっくに終わってるっぽくて朽ちかけてはいたが。おそらく、かつての登山ブームの時はここでジュースなどを売っていたのだろう。この辺りから山頂にかけての地面を掘り返すと空き缶などのゴミが大量に出てくる。

5年前はまだ小屋の形を保っていた。
5年前はまだ小屋の形を保っていた。
地表に出ちゃってます。
地表に出ちゃってます。

小屋の近くでゴミ塚を発見

上記の小屋近くで地面を調べてみると、ゴミがたくさん埋まってるっぽい場所を見つけた。見つけたって言うか、一生懸命探す事なくそこらじゅうにあった。

今日はここのゴミを調べるか、って事で掘り返してみた。ビックリした。

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