ミシン目を入れちゃう
秘策という事で少しもったいぶりたい所ではあるけれど、今日は豪快にさっさと答えを出してしまいましょう。
秘策の全て
文房具屋さんで見つけたピザを切り分けるアレに似たカッター。これは紙や布なんかにミシン目を入れる道具で、チケットやチラシの切り取り線を入れるのによく使われているらしい。
これを使って全てのページにミシン目を入れれば、雑誌破りの代表格であるジャンプやタウンページような分厚い雑誌でも簡単に真っ二つに破れるんじゃないか?!
手間はかかりそうだけども
自分の力はどんなものか
さて、秘策を繰り出すその前に、実際に自分の力はどれ程のものなのかを把握しておきたい。
家には雑誌が全くなかったので、会社に何か無いかと探したところ古いオフィス向けカタログ(アスクルとかたのめーるとか)を貰う事ができた。
厚みも重みも凄いぞ
ギュー
無理。絶対!(数秒で諦めた)
3㎝、さっそく意気消沈
厚みは3㎝ほど。重さは4キロ位あるだろうか。改めて持ってみると頭で思っているよりもさらに「こりゃあ無理だ」と感じる。試しにギューとひねってみるが、普通紙よりも薄い紙がペタリと重なり合い、柔軟性のある分厚い木のようだ・・よく見たら1000ページ以上もあるじゃないか。無理。
今度は先程の1/5の厚さの6mmにトライ。iPhoneより薄い。これなら流石にいけるだろう!
お次は無料のクーポン雑誌。250ページ程の居酒屋や美容室、お稽古事なんかを紹介しているような雑誌だ。そういえば近々兄の結婚式があるんだった。早朝から開いてる美容室をチェックした後(髪の毛セットとかメイクが苦手だから)、いざ破りに取り掛かる!
ハア!
ギイイ!
ムヌー!
あ…諦めたらそこで終わり…
ギターをかきならすかの様にちょっとずつ破いて
フー…(ちょうど3分)
6mm、破けたけど3分もかかった
これくらいはいけるだろうと一気にハードルを下げたのに、いざやってみるとこれが意外と破けない。
後半泣き顔になりながらちょっとずつ破き、結果は3分と不甲斐無いことに・・これが私の力の限界か・・?
破りあとも汚くなっちゃった
3㎜なら余裕でイケるぞ
実家にあった薄っぺらいのでトライ。
これは流石に余裕だわ~
自信を少し取り戻した私
3mm(80ページ)くらいの雑誌ならば非力の私でもジャバっと一気に破る事ができた。というかこの薄さでも雑誌っていっていいのだろうか。小冊子?とにかくこれで自分の力量がなんとなくわかった。
6㎜を勢いよく破ることが第一目標
というわけで、まずは先ほど苦戦した厚さ6mmのクーポン雑誌にミシン目を入れ、3㎜の時と同じように勢いよく破くという事を最初の目標にした。6mmって目標低っ!と自分でも思うが、焦らず徐々に分厚いものにチャレンジしていく方向でいこう。
ページの真ん中にミシン目を入れていく
ちなみに真ん中の目印としてカッターで小さく切り込みをつけた。
20分かけて全てのページにミシン目を入れた
作業、意外と苦じゃない
全ページにミシン目を引く単純作業、面倒は面倒なんだけど意外と苦ではなかった。こういう内職のバイトがあればやってもいいな。なお、作業時間短縮のため2ページ単位でミシン目を入れています。
それではリベンジ戦、いきます!
ベリベリベリ…
パァン!(表現が大げさか)
思わずカメラ目線で間抜けな笑顔
3分→7秒!ミラクル!!
ミラクルが起きたぞー!と一人中腰ではしゃいでしまった。やったやった!すごい嬉しい!
しかし落ち着いて考えれば(そしてあなたも思っている通り)まだたかが6㎜の薄い雑誌であり、ミシン目を入れたので時間短縮は当然だろう。しかし先程3分もかかったものが7秒で破れるのは本当に気持ち良いものだった。その前に20分の準備がかかってるけど。
切り口が異常にキレイ
次は厚さ1cm(270ページ)に挑戦だ
同僚の女子からもらった古いファッション雑誌。さっきの約2倍の厚み
表紙が・・
なんと、表紙になっているのは私の好きな女優さんじゃないか。笑顔の彼女を真っ二つにするのか・・と少し気が引けてしまったのでせめて一通り目を通してから破く事に。しかしファッションって2年前じゃあまり変化ないもんですね。
これがファッション誌を見てるときの自分の表情か…
そして30分後にミシン目入れ完成
それではいざ!
あれ~?
ちょっとずつ破る戦法に変更
キー!!
えー…(3分半)
全体的に破りにくかったが、真ん中の留めている所が固くて引きちぎれなかったのが最大の敗因。
最後はまたちょっとずつ千切り、結果は3分半
力を入れてみると、最初の通販カタログに感じた柔らかい木のような感覚だった。ミシン目入れてるはずなのに…私が30分もかけて精一杯ズルしたのに、厚み1cmを引き裂くには及ばないのか…。
雑誌破りのパフォーマンスを披露するとして、だいたい何秒位お客さんは見守ってくれるのだろうか。せいぜい20秒くらい?3分半も見てくれないよな…。
仮説:もしかしてジャンプの方が破りやすいのでは?
タウンページは手に入らなかったので次はジャンプに挑戦。厚さはオフィス向けカタログと同じ3cmだった
一番最初に一瞬でやる気が失せた通販カタログ、そして今失敗したファッション誌。どちらも共通して言えるのは1枚1枚の紙が薄く、また紙同士の密着度が高い事だ。
一方で、雑誌破りによく使われているジャンプを見てみると紙の目が粗く1枚1枚の密着度が低い。そのため同じ3㎝の厚みでも、カタログは1000ページに対してジャンプは460ページ程しかない。見た目はごついけど実は破りやすい、パフォーマンス性の優れた雑誌だったのでは?
(って、実は最初の方で思ってた。)
破る前に読む
ジャンプの最新号を買ってきた。子供の頃に近所のラーメン屋さんや喫茶店で手にした事はあるものの、単行本派の私はジャンプを買うのが今回初めて。買ったのにすぐ破るなんて勿体ないので、これを機会に全部に目を通してみる。こち亀以外は初めて読むものばかりだ。
友情、青春、正義、ファンタジー、ギャグ、巨乳・・色々なテーマあるけど印象は変わってない。そうそう、少年漫画雑誌ってこんなだったな~
全部話の途中なのでよく分からないのだけど。銀魂って面白いな
ではすみませんが切らせていただきます
成功させたいので体重をかけて念入りに
まだまだか…
そして45分、ようやくできた
6mmのクーポン雑誌は成功したものの、1cmのファッション雑誌が失敗してるのに、そこからいきなり飛んでの(ジャンプだけに)3cmへの挑戦。無謀にも見えるけど、紙質とか軽さを考えるとなぜだかいけるような気がしている。でもその一方で、自分の非力具合も相当のものだし不安もある・・勝率は5割の予想だ。 やってみないと分からない。
うまく行くのか?ジャンプ破り
やった、破けた!!けど…
力を入れたところから破り切るまで、だいたい33秒。やった、非力でも破けたー!と思わず少年の様にガッツポーズが出る。だけど動画を見返すと反省点がいくつか浮上。
・途中からちょっとずつ破る戦法になってて見た目イマイチ
・途中二回くらい手に紙が張り付きモタついててイマイチ
・20秒以内にしたい所
できたけど心残りがある
切り口はけっこうキレイ
やっぱりパフォーマンスとしては、モタつく事無く一気に破り切る事を目指したい。
という訳で急遽、他の週刊少年誌を買ってきて(メジャー3誌の中から一番薄いものを選んだ。といってもほぼ変わらないけど)、隅々熟読した後リトライする事に。
最後の挑戦
翌日、また45分かけてミシン目を入れ準備はできた。今回はさらに、ネットで正しい雑誌の破り方も勉強した(こちら)。最初V字に折り曲げる事が肝心らしい。なるほど!
さて、果たして結果やいかに?!
ビリビリじゃなくてパン!
見ていただけましたでしょうか、私の怪力パフォーマンス。なんと6秒ですよ!最初は力がいるけれど、最後は一瞬でかち割ってしまいました。
この動画だけ見せられたら、とんだ怪力女が現れたぞー!とか話題にならないかな。
何かしてるってバレバレか・・
ストレス発散!余興にもおすすめ
怪力自慢というよりマジックのようになってしまった気もするが今回の企画は一応成功と言っていいだろう。
この雑誌破り疑似体験、ズルしてるのにかなりの満足感を味わう事ができる。力に自信の無い方達に是非やってみてほしい。すごくスカッとしますよ。
その前に地味な作業が必要ですが…内職バイト承ります。