お正月特集「共感ゼロ」 2013年1月1日

お正月特集「共感ゼロ」店頭人形を近くから見る

こわおもしろい店頭人形
こわおもしろい店頭人形
薬局の店頭や観光地においてある大きな人形。

あれにおもいきりを顔を近づけて見てみると、遠くから見たときとは違った顔になる。

狂気だったり諦念だったり、意外なものが見えてくるのだ。

ふたつのパターンにわけてご紹介したい。

6人のライターがワンテーマで書くお正月特集、1/1は「共感ゼロ」。共感にはほど遠い個人的なフェティッシュをご説明します。共感ゼロがせめて1に(100点満点で)になったらこんなに嬉しいことはありません。
1971年東京生まれ。デイリーポータルZウェブマスター。主にインターネットと世田谷区で活動。
編著書は「死ぬかと思った」(アスペクト)など。イカの沖漬けが世界一うまい食べものだと思ってる。(動画インタビュー)

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> 個人サイト webやぎの目

笑ってない系

ひとつめは近寄ってみると笑ってないタイプ。
遠くから見ると呼んでるように見えたのだが、近寄って見ると全然目が笑ってない。
あ、すいませんと言いたくなる
あ、すいませんと言いたくなる
右上のパンダは完全にクマの目である。いくら白黒模様をしているからといってこんな目のクマに近寄ってはいけない。置物でよかった。
人間の世界でも面白そうに見える噺家さんが話してみると意外に恐い、ということがある。

右下の女性の人形は目が死んでる。イベント中に手を叩いて笑ってくれる知人がいるのだが、ときどき彼は手を叩きながらもこういう目をしていることがある。僕も帰りの電車で暗い気持ちになるが、考えてみれば互いに不幸である。

次は喰われる系

このパターンは目が笑っているのだが、瞳孔が開いて狂気を感じる。ライオンは獲物を見つけると瞳孔が開くというが、その目である。

野生のライオンを追ったドキュメンタリーだと1時間の番組中で5回ぐらいインパラが襲われるが(スナック気分か!)あのインパラの気分である。
あ、やばい!と本能が訴えてくる目
あ、やばい!と本能が訴えてくる目
左上のチョコレートのキャラクターはあのでかい口に食べられる感触まで想像できる。むにーっとした口に挟まれるのだろう。ちょっと痛気持ちいい感じもする。
そしてチョコレートコーティングされてペッと吐き出されたい。お口で溶けて手で溶けない林雄司の誕生である。

左下のゾウ。ゾウにこの角度で見下ろされたら危険だ。踏まれる。ワーイと近づいたら一変するタイプ。中学生のころ自転車に乗ってたらたまたまガチャガチャのカプセルを踏んでしまい、はじかれたカプセルが隣に停まってたベンツにぶつかって半泣きで逃げたことを思い出す。
(たとえ話を書いたつもりだがあまり関係なかった。要はそれぐらい恐いってことです)。



楽しいように見えてほんとは恐い店頭人形なのだ。遠くから、そして近くからのふたつの方法で鑑賞してもらいたい。
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