星座のすごさ
星座の見立てのすごさをおとめ座を例にとって説明すると…。
これが星
線でつなぐ
エー!
漢字の成り立ちも相当強引だと思っているが(馬の首が途中でひっくり返っちゃったり)、星座も負けてない。星空という画素数の少ないキャンバスで描くとしたら想像力で補うのは必然かもしれない。
丸ノ内線を見立てる
点と線で表されているものといえば路線図だ。あれだって星座にすることができるだろう。
星座風にするために駅をすいて描いた
さてこれをなにに見立てようか。右のほうのくるっとしたところがへびに見える。でも左の二股に分かれるところはへびっぽくない。なんだろう。
見立ては意外に難しくおもしろい。大昔の人もこれで頭を使わせていただろう。
熟考(2分)の末、見えたのはこれだ。
でかいホチキス座。総務部で借りるやつである。
謝罪会見座
おとめ座と謝罪会見座(丸ノ内線)
おとめ座に並べてみたら「ハラスメント、その後に」といった雰囲気の絵になってしまった。
日常の動きを星座にする
点と線さえあればあらゆるものを星座にすることが可能である。たとえば自動販売機でジュースを買うときの動き。
もうこれだけでロマンチック
五反田駅のホームに星座が現れた
ふむ、またしても星座が現れた。これをなにに見立てるか。僕にはこう見えた。
白鳥だ
僕が自動販売機で缶コーヒーを買うさまはまるで白鳥、ということができる。
すでにはくちょう座はあるが気にしないで欲しい。ちなみに見立てなのでどう解釈することも可能である。歓楽街五反田にふさわしく、このようなリアリズムあふれる解釈も可能だ。
ポストに敬礼する酔っぱらい座
寿司折りぶら下げてネクタイ巻いたクラッシックな酔っぱらいは現代における神話。星座にふさわしいロマンがある。そして白鳥よりもむしろこちらのほうが身に覚えがある。
ポストが星ひとつであらわされているのも星座的である。もしくは強引。
点でしかないものを星座にする
路線図ははじめから線だったが、点だけでも線でつなげれば星座になる。ずっと気になっていることがあるのでそれを題材にしたい。
新宿駅の周辺には日高屋が多すぎる。特に歌舞伎町。日高屋から日高屋が見える。日高屋だけで呼吸する(日高屋のあいだは息を止めて走る)ことも可能なぐらい近い。やったことないけど。
この分布を線でつないでみるとまたロマンあふれる。
新宿駅周辺の日高屋座
なんだろうこれは。古代の人が新宿駅周辺の日高屋をの分布を見たらなにに見えるだろう。
セイウチだ
新宿駅周辺の日高屋はセイウチを表しているのだと心のどこかにとめておいていただければ幸いである。
白い線で描くとなんでも星座
自分の通勤経路も三角食べもすべて星座である。折れ線グラフだって星座になるだろう。GDPのグラフは前方後円墳を表している、などと見立てをすると頭を使うわりに理解から遠くなってゆくのがおもしろい。
ちなみに白い線で輪郭だけの絵を描くと星座っぽくなるので、星座にしたい人がいたらお試しください。