チャレンジの日曜日 2013年6月2日

サントス散歩 神保町で古地図ざんまいの巻

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オーラ! 2週間ぶりのサントス散歩の時間です。

前回のサントス散歩では、ミスター林のお気に入りスポットを散策した。今回は、本サイトのライター、ミスター西村のお気に入りスポットを訪れた。ミスター西村のお気に入りスポットは、神田神保町にあるという。
シンプル・イズ・ベストをモットーに日々精進中。旅先では早起きをして、その街のゴミ収集の様子を観察するのが好き。

前の記事:「サントス散歩 乗り物がいっぱい編 」
人気記事:「サントス散歩 第1回~神泉~ 」

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神保町の交差点からスタート

神保町の交差点で、ミスター林とミスター西村の2人と待ち合わせをした。梅雨入りのニュースを聞いていたが、この日はまずまずの天気であった。
過去3回とも、サントス散歩は快晴に恵まれている。散歩の神様というものが存在するならば、私はその神様に嫌われてはいないようだ。
ミスター林と私
ミスター林と私
今回はミスター西村のお気に入りスポットへ
今回はミスター西村のお気に入りスポットへ
ミスター西村とは初対面であったが、「はっけんの水曜日」で彼の記事をいつも楽しく読ませていただいている。最近では、「料理のレシピを鉄道路線図っぽく表現してみる」という記事が素晴らしかった。あのような発想の持ち主である。
今回の散歩ルートも鉄道路線図にたとえたくなるようなドキドキとわくわくの連続なのであろう。期待は高まる。

ミスター西村に先導され、私とミスター林は神保町の交差点から散歩をスタートさせた。
神保町散歩、スタート
神保町散歩、スタート
交差点から50メートルほど歩いた辺りでミスター西村の足が止まった。

「ここです」

と、指さした先には「古書と古地図 秦川堂書店」と書かれた看板がある。なるほど。神保町と言ったら本の街である。まずは行きつけの古本屋さんからスタートする演出というわけだ。

「まずは古本屋からですか」

私がそうミスター西村に聞くと、「まずはというか、ここが目的地です。僕の好きな古地図がここには沢山あります」と答えが返ってきた。
散歩、ゴール地点
散歩、ゴール地点
そうか。ミスター西村のお気に入りスポットは、この本屋さん1ヶ所だったのだ。散歩だから色々なお店を巡るもの、と勝手に決めつけていた。

オッケー。

今日は、この古本屋さんでミスター西村の趣味である古地図の世界を存分に案内していただこう。足を使って移動するばかりが散歩ではない。古本屋の中で古地図を広げ、空想の世界でタイムリップ。そんな散歩があったっていい。

外階段を上って2階へ向かう。
視界が悪いので急な階段は要注意
視界が悪いので急な階段は要注意
ミスター西村に手を引いてもらって
ミスター西村に手を引いてもらって

古地図でタイムスリップ

秦川堂書店さんの店内に入るとすぐ大きな書棚があり、そこに古地図がみっちりと収められていた。明治、大正、昭和と年代別に分けられた棚や、東京23区市街図、千葉、神奈川など地域別に分けられた棚など。あらゆる古地図が棚ごとに分類されている。

これまでの人生で古地図というものに興味を引かれたことがなかったので、どのようにして古地図の世界を楽しむべきかミスター西村に教えてもらう必要がある。

すると、ミスター林が棚から古地図を取り出して、その場で広げ始めた。
古地図を手に取るミスター林
古地図を手に取るミスター林
見よ、ミスター林の真剣なまなざし
見よ、ミスター林の真剣なまなざし
林「あ、この辺りは川だったんだ」
西村「そうですね。この地図は昭和初期だから、その頃この辺は川だったんですね」
林「へぇー、いつから川じゃなくなったのかな?」
西村「それは、その下にある地図を見てみれば」

古地図タイムスリップの旅を勝手に2人で始めてしまった。

林「これよりも古い地図はあるかな?」
西村「それだったら、上の棚に」
林「西村さんはどの時代の地図が好きなんですか?」
西村「僕は30年くらい前の地図が好きなんですよ。正確にはそれは古地図って言わないみたいなんですけどね」
林「ハハハハハハハ!」
西村「ハハハハハハ!」

お店に入って3分で、私は一人ぼっちになってしまった。
景気はどうですか?
景気はどうですか?
そうですか。アベノミクスですか
そうですか。アベノミクスですか
オッケー。

これはアレだ。女性の買い物につき合う時の要領でやればいいのだ。

女性が服を物色している時は、少し離れたところで自分も何か物を探しているフリをして、たまに近寄っては「どうだい? いい服はあったかい?」と聞いてあげるのが良い。そうすることで、こっちは退屈していないし君の服のことも気にしているぞ、とアピールすることが出来るのだ。そして、たまに自分なりに選んでみたアイテムを持って行って「これなんかどうだろ?」と提案すれば、パーフェクトである。

私なりにアイテムを選んで2人に見せてみよう。
ちょっと古そうな中野区の地図
ちょっと古そうな中野区の地図
さきほどミスター西村が「30年くらい前の地図が好き」と言っていたのを思い出し、少し古そうな中野区の地図を手に取ってみた。

「これなんか、どうでしょう?」

と、ミスター西村に見せてみる。前に「花柄もいいわね」と言ってたから、と女性に花柄のブラウスを持っていく時のように。

「わっ!お目が高い。これはいいですねー」

ミスター西村が大きな声で褒めてくれた。

やった。

ミスター西村にとって、少し古い中野区の地図は花柄のブラウスと同等、もしくはそれ以上の価値があるのだ。

すると、ミスター林も駆け寄ってきて、僕が見つけた中野区の地図を2人で広げ始めた。
少し古い中野区の地図に釘付けの2人
少し古い中野区の地図に釘付けの2人
中野区以外の少し古い地図にも夢中
中野区以外の少し古い地図にも夢中
ここで再びひとりぼっちになった訳だが、私はそれで満足である。私の提案した中野区の地図によって、2人の古地図タイムスリップを更なる展開へと導くことが出来たのだから。

古書コーナーで、熱心にメモを取っている男性を発見。
熱心にメモを取る男性
熱心にメモを取る男性
古書マニアの方が本のタイトルをメモしているのだろうか? この人から古書の醍醐味みたいなことを聞くことが出来るかもしれない。

「いい本は見つかりましたか?」

私が声をかけると、その男性は「何のことでしょう?」と言わんばかりの表情でこちらを見返してきた。

「本のタイトルをメモしているようでしたから」

と私が補足すると、

「いえ、温度を測っているんです」

と男性が温度計を見せながら言った。
部屋の温度を測っていた
部屋の温度を測っていた
古書マニアの方ではなく、お店の温度管理を請け負う業者の方であった。本の保存に適した温度をキープするため、頻繁に部屋の温度を測定しているのだという。

このような人たちの努力によって、古書や古地図はいい状態を保ち続けている訳だ。後であの2人にもこのことを伝えておこう。

古書コーナーを物色

古書の醍醐味のヒヤリングに失敗したので、自分なり古書コーナーを物色することにした。
時刻表がいっぱい
時刻表がいっぱい
下半身丸出しでポージング
下半身丸出しでポージング
下半身丸出しの絵を写真に収めていたら、ミスター西村が「これ、面白いですよ」と黒い手帳のような物を持って来てくれた。
黒革の手帳?
黒革の手帳?
松本清張的な手帳だろうか?

手に取ってみると、そこには「旅の思出」と書いてあった。
旅の思出?
旅の思出?
中をペラペラめくると、それが朱印帳であることが分かった。日本各地で集めたと思われる朱印で埋まっている。個人で集めた朱印帳を家族の誰かが売りに出して、ここに流れ着いたものらしい。

そんな個人的な思い出まで売られているなんて。
朱印がたくさん
朱印がたくさん
時々絵手紙的な要素も
時々絵手紙的な要素も
朱印の世界にはまる2人
朱印の世界にはまる2人
古書コーナーには他にも興味深い文献が沢山あった。
東芝百年史
東芝百年史
東芝の歴代社長
東芝の歴代社長
図解 先端技術はこうなっている
図解 先端技術はこうなっている
ゆがんだねずみ
ゆがんだねずみ
鉄道関連の書籍が並ぶ中、ざっくりと「写真集」
鉄道関連の書籍が並ぶ中、ざっくりと「写真集」
ミスター林が、ある本を強く僕に奨めて来た。
ミスター林推薦
ミスター林推薦
知られざる鉄道2
知られざる鉄道2
ロープウェイやケーブルカーなどの特殊鉄道のように、ユニークな車両を集めた本らしい。ミスター林は1巻、2巻とも持っているという。絶対持っておいた方がいい本だ、家庭の医学みたいなものだから、と強くレコメンドされた。

私の頭の中で、家庭の医学とユニークな鉄道がどうしても結びつかず、購入に関しては丁重にお断りさせていただいた。

再び、古地図コーナーへ

古地図コーナー、古書コーナーと物色を続け、あっという間に1時間半が経とうとしていた。ミスター西村とミスター林は、どれくらいの場所へタイムスリップすることが出来たのだろうか?

1時間半も居たのだから、色々な場所へとタイムスリップ出来たはずだ。

そろそろ空想散歩を切り上げませんか? と提案しかけたその時。
再び古地図に夢中な2人
再び古地図に夢中な2人
また、古地図コーナーへ2人が戻っていった。

どんだけ~!
大きな地図を広げて
大きな地図を広げて
2人の空想タイムスリップはなかなか止まりそうにない。

古地図を見てその時代の街並を想像し、現代の風景と比較する。それが本当に楽しいであろうことは想像できる。ただ今回の散歩には1つだけ問題があった。それは、私のマスクだ。私のマスクは目の部分にシルバーのメッシュを施してあるので、地図の細かい部分がほとんど見えないのだ。
地図が見えない
地図が見えない
1時間半も経っているのだ。実は地図が見えないなんて、今さら言うべきことではない。それくらいは私にも分かる。

2人が古地図タイムスリップを続ける間、私は地図の袋を持つ係として2人のバックアップに専念した。
袋を持つ係
袋を持つ係
任命
任命
私のバックアップのお陰もあってか、2人はすっかり古地図タイムスリップの旅に満足したようだった。

せっかくなので、ミスター西村が奨めてくれた昭和30年代の横浜市の市街図を私も購入することにした。1000円だった。
(空想)旅の思い出に、横浜市の地図を購入
(空想)旅の思い出に、横浜市の地図を購入
2人もそれぞれお土産を購入
2人もそれぞれお土産を購入

今回、古地図鑑賞という楽しい趣味を教えてくれたミスター西村に感謝したい。今度機会があったら再び秦川書店さんに伺ってみようと思っている(もちろんその時は素顔で)。

また、冒頭で散歩の神様のお陰で天候に恵まれた旨を述べたが、今回の散歩に天気はまったく関係なかったことを最後に付け加えさせていただき、今回はここで終わりとしたい。

それでは、また次回。チャオ!

帰りの電車で私を挟み購入した地図に夢中になる2人。どんだけ~
帰りの電車で私を挟み購入した地図に夢中になる2人。どんだけ~
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