フェティッシュの火曜日 2013年10月15日

磯ダコ捕りツアー in 粟島

粟島という日本海の離島で毎年行われている、タコを捕まえる大会に出場してきました。
粟島という日本海の離島で毎年行われている、タコを捕まえる大会に出場してきました。
昨年、新潟県の佐渡島までいってタコを捕まえてきたのだが(こちらの記事参照)、同じ新潟県の粟島という小さな離島で、タコ捕りを競い合うツアーが毎年行われているそうだ。

9月の週末に3週続けて行われるこのイベントには、人口438人(平成17年度国勢調査)の島に、毎回約100人がタコ捕りをするためにやってくるらしい。
趣味は食材採取とそれを使った冒険スペクタクル料理。週に一度はなにかを捕まえて食べるようにしている。最近は製麺機を使った麺作りが趣味。

前の記事:「新種のカエル、サドガエルを捕まえた」
> 個人サイト 私的標本趣味の製麺

昨年のタコ捕りチャンピオンからお誘いが来た

磯ダコ捕りツアーという名のタコ捕り大会が行われるのは、佐渡島の上、飛島の下に位置する、粟島という小さな離島。

磯ダコ捕りツアーの存在を知って以来、参加するかどうかをずっと迷っていたところに、昨年のチャンピオンだという人(以下チャンプ)から、一緒にやろうよとのお誘いメールが来た。
粟島の食堂に張ってあった地図より。真ん中あたりにある小さな島が粟島。
粟島の食堂に張ってあった地図より。真ん中あたりにある小さな島が粟島。
このメールが参加を迷っていた私の背中を押してくれたので、思い切ってタコを捕るために海を渡ってみることにした。

粟島にいくのはもちろん初めてで、その島の存在すら、磯ダコ捕りツアーをきっかけに知ったくらいである。

佐渡島には今までに何度もいったが、あそこは離島というよりも小さな独立国なので、離島らしい離島での観光は、今回が生まれて初めての経験だ。
岩船港から写真手前のフェリーで1時間半、奥の高速船だと55分。タコ捕りなので、タコレスラー</a>を持っていった。
岩船港から写真手前のフェリーで1時間半、奥の高速船だと55分。タコ捕りなので、タコレスラーを持っていった。
高速船の中でやっていたテレビでたまたま粟島のタコ捕りが生中継されていた。なんとなく運命を感じる。
高速船の中でやっていたテレビでたまたま粟島のタコ捕りが生中継されていた。なんとなく運命を感じる。

快晴の粟島に上陸

この日の天気は見事な快晴で、最高のタコ捕り日和。澄み切った粟島の空と海に感動しながら上陸をした。

さすがはママチャリで1周3時間という小さな離島だけあって、ものすごくのんびりとした時間が流れている感じがする。

天候の良さもあって、「また来年も来よう!」と、早くも誓ってしまった。
粟島は地名で言うと、粟島浦村だそうです。
粟島は地名で言うと、粟島浦村だそうです。
村のメインストリート。いいでしょう。
村のメインストリート。いいでしょう。
港には宿泊先となる民宿の方が迎えに来てくれていたので、チャンプとその同僚と3人で、まずは民宿へと向かう。この民宿の方が、磯ダコ捕りツアーのインストラクターとなるのだ。

今回お世話になったのは与平という民宿なのだが、7年連続でタコ捕りに来ているというチャンプの話では、ここのご夫婦がタコ捕りに掛ける意気込みは並々ならないものがあるそうで、去年優勝できたのもこの民宿だったからというのが大きいらしい。
与平はタコを捕る~、ヘイヘイホー(浮かれています)。
与平はタコを捕る~、ヘイヘイホー(浮かれています)。
部屋に入ると、記念タオルと白い軍手が待っていた。
部屋に入ると、記念タオルと白い軍手が待っていた。
磯ダコ捕りツアーのスケジュールは、土曜日にタコ捕り大会が行われて、翌日の日曜日の昼にわっぱ煮という粟島の名物料理を食べながらの表彰式となる。1泊2日、夜、朝、昼の3食付き。

昼に到着するフェリーでも大会は13時からなので間に合うが、チャンプに言わせると優勝をするには絶対に朝一番の高速船で上陸するべきなのだそうで、素直にその指示に従ったのだが、確かに早く着いてよかった。

港の周りをぶらぶらと散歩することで、島の空気に自分が少しなじんだような気がした。これでタコ捕りはバッチリだ。
与平だけでなく、どの民宿も磯ダコ捕りツアーには力を入れているようで、入念に準備している姿があちこちで見られた。
与平だけでなく、どの民宿も磯ダコ捕りツアーには力を入れているようで、入念に準備している姿があちこちで見られた。
カニだったり魚だったり疑似餌だったりと、民宿ごとに使用するエサが違うようだ。
カニだったり魚だったり疑似餌だったりと、民宿ごとに使用するエサが違うようだ。
昼食に港の前にある「あわしま屋」で食べた、これぞ食堂のラーメンという感じのラーメン。地物のノリが嬉しい。
昼食に港の前にある「あわしま屋」で食べた、これぞ食堂のラーメンという感じのラーメン。地物のノリが嬉しい。

タコ捕り大会の開会式

ここ数か月で一番というくらいののんびりとした時間を過ごしたら、お待ちかねのタコ捕り大会のスタートだ。

この日の参加者は95名だそうで、フェリー乗り場のある内浦という集落と、島の反対側にある釜谷という集落に分かれての同時開催となる。

ルールは2時間一本勝負で、捕ったタコの総重量を競い合う。そして上位3名にはタコ捕り名人の名誉と共に、島の名産品などの賞品がでるらしい。
開会式では、怪我をしないように、そしてアワビやサザエを見つけても拾わないように、という注意事項が伝達された。
開会式では、怪我をしないように、そしてアワビやサザエを見つけても拾わないように、という注意事項が伝達された。
手前が前年度第2週のチャンプで、左奥のマッカチンが初参加のチャンプの同僚。右の二人は与平のご主人と奥さん。
手前が前年度第2週のチャンプで、左奥のマッカチンが初参加のチャンプの同僚。右の二人は与平のご主人と奥さん。
さすがはチャンプ、磯でも滑りにくいプロ仕様のフェルト底の靴を履いている。
さすがはチャンプ、磯でも滑りにくいプロ仕様のフェルト底の靴を履いている。
開会式が終わると、急いで各民宿ごとにお目当てのタコ捕りポイントへと移動。

このポイント選びが勝敗を大きく左右するのだが、男女合わせて総勢10人の客を引き連れてのタコ捕りとなるので、なるべく安全で広さのある場所がどうしても選ばれるそうだ。ちなみに与平のお客はほとんどが大会のリピーターだった。

与平のおかみさん曰く、タコを本気で捕りたいのなら、少人数で攻められる大会期間以外がおすすめとのこと。時期的にはクリスマスくらいまでできるらしい。
ポイントに到着すると、村祭りの小道具みたいなタコ捕りの道具が配られた。
ポイントに到着すると、村祭りの小道具みたいなタコ捕りの道具が配られた。

粟島流磯ダコ捕りの道具と方法

粟島での磯ダコ捕りに使用するのは、2種類の竹竿。先っちょにタコを寄せるエサが縛られたものと、タコを引っ掛けるための針が付いたもの。

与平のエサはタコの大好物であるカニで、これだと一度食いついたらなかなかタコが離れないそうだ。

竹竿をビニールテープでグルグルと補強してあるのが、子供の頃に使っていたカラーバットを思い出させた。
エサは生のカニ。ピンクのビラビラ付き。
エサは生のカニ。ピンクのビラビラ付き。
カギと呼ばれるタコを引っ掛ける道具。佐渡島流とは形状が違う。たぶんご主人のお手製。
カギと呼ばれるタコを引っ掛ける道具。佐渡島流とは形状が違う。たぶんご主人のお手製。
私は本気なので、赤いマイ軍手を持参してきました。
私は本気なので、赤いマイ軍手を持参してきました。
この2本の竿を使ってどうやってタコを捕るかというと、まずエサが縛り付けてある竿をタコのいそうな場所でカサカサと動かす。

すると保護色で身を隠して潜んでいたタコが、エサに向かってガバっと抱き着いてくるので、そこを針のついた竿で引っ掛けて抜きあげるのだ。

この引っ掛けて抜きあげる作業はある程度の慣れが必要なので、チャンプのようなベテランは自分でおこなうが、私のような初心者はインストラクターである民宿のご夫婦がやってくれる。
エサをカサカサと動かす(水中だと思ってください)。
エサをカサカサと動かす(水中だと思ってください)。
潜んでいたタコが抱き着いてくる。
潜んでいたタコが抱き着いてくる。
そこをカギで引っ掛けて抜きあげる。
そこをカギで引っ掛けて抜きあげる。
ちなみに去年の大会では、チャンプは2時間で6杯も捕ったそうだが、今回は波も風もない絶好のコンディションなので、優勝ラインはそれ以上となる可能性が高い。

個人的な価値観で言えば、タコ捕りチャンピオンの栄冠は孫の代まで語り継げる名誉なので、ぜひともこの手で勝ち取りたいところである。

それにしても毎週100人がタコを捕ってもまだ捕れるって、粟島にはどれだけタコがいるんだろう。

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