特集 2013年12月22日

雪見だいふくで作る巨大ピノはうまい

冬場はパルムのファミリーパックが冷凍庫に常備されています。
冬場はパルムのファミリーパックが冷凍庫に常備されています。
寒い冬に温かい部屋でアイスを食べるのが好き。そんな人は結構いるのではないでしょうか。冬のアイスというと、暑い夏と違って濃厚なタイプの物が好まれます。

濃厚なタイプのアイスと言えばバニラアイスをチョコレートでコーティングしたパルムなどのアイスが代表的。滑らかなバニラアイスがパリパリとしたチョコでコートされることにより、絶妙な濃厚さと甘さを出ています。そのままのバニラアイスでは得られない美味しさです。

他のアイスも、チョコでコーティングすると何か新しい美味しさが出るでしょうか。やってみました。

1972年生まれ。元機械設計屋の工業製造業系ライター。普段は工業、製造業関係、テクノロジー全般の記事を多く書いています。元プロボクサーでウルトラマラソンを走ります。日本酒利き酒師の資格があり、ライター以外に日本酒と発酵食品をメインにした飲み屋も経営しているので、体力実践系、各種料理、日本酒関係の記事も多く書いています。(動画インタビュー

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> 個人サイト 酒と醸し料理 BY 工業製造業系ライター 馬場吉成 website

冬の常備品

パルムは今さら説明するまでもなく、森永乳業が作るアイスクリーム菓子です。
コンビニのアイス売場に行くとハーゲンダッツのクリスピーサンドのシリーズかこれで迷う。
コンビニのアイス売場に行くとハーゲンダッツのクリスピーサンドのシリーズかこれで迷う。
「ちょっと贅沢な大人向けアイスクリーム」ということで、滑らかな口どけと濃厚な甘さが実に美味しい。冬場は冷蔵庫にこれと酒が入っていれば大体うれしいでしょう。

このパルムの美味しさで重要な部分が、パリッとコーティングされたチョコレート。これを他のアイスにもやってみようという訳です。

これがあれば簡単にチョコレートコートできる

チョコでコートされたアイスは、溶かして適温に温めたチョコが満たされた深い容器にアイスを突っ込み、静かに引き上げてから冷やし固めて作られています。

同じことをやるには大量のチョコレートが必要です。また適温に保つことが出来る深い容器も必要になります。それはなかなか難しいので、今回はこれを使うことにしました。
とってもアメリカンなラベル。
とってもアメリカンなラベル。
ハーシーズシェルトッピングというチョコレートです。このチョコは通常状態が液状で、アイスにかけると直ちに固まりチョコレートコーティングしたようになります。
同じような液状のものでチョコレートシロップというのがありますが、あれはアイスにかけても固まらないそうです。
同じような液状のものでチョコレートシロップというのがありますが、あれはアイスにかけても固まらないそうです。
このチョコを流しかけるようにして各種アイスをチョコレートコーティングしていきます。まずはこちらのアイスから。

和風アイスと言えばこれ

発売開始から40年。今も人気商品。
発売開始から40年。今も人気商品。
井村屋のあずきバーです。小豆の優しく落ち着きのある甘さが美味しいアイスです。これをチョコでコートしてみましょう。
ぬるま湯で湯煎。
ぬるま湯で湯煎。
まずシェルトッピングを少し温めます。この時期だと中身が結構モッタリとしていて上手くアイスの上で流れてくれません。温めると液状になってかけやすくなります。
パルムのように薄く均一にはならないですが、ひとまず全体はコートできます。
パルムのように薄く均一にはならないですが、ひとまず全体はコートできます。
チョコをかけるときは、アイスをぶら下げるように持って、チョコの注ぎ口を上から横に向かって動かしてかけていきます。流れ落ちていくあいだにチョコが固まっていきます。

隙間が空いたらボトルからか、下に流れ落ちたチョコを温めたスプーンですくってかけて埋めます。
ぶ格好ですがチョココートあずきバー完成。
ぶ格好ですがチョココートあずきバー完成。
この状態で既にチョコは固まっています。オーブンシートを敷いたトレーの上に置いて冷凍庫で冷やして安定させます。
あずきバーは非常に硬い。
あずきバーは非常に硬い。
出来上がったものの断面はこのようになっています。若干チョコの層は厚いものの、あずきバー全体を包んでいます。では食べてみましょう。
おおっ、これはなかなかいいね。
おおっ、これはなかなかいいね。
食べてみると、チョコの甘さの後にほんのりとアズキ味がきます。チョコの香りでアズキ味はかなり目立たず、大体がチョコ味という感じにはなりますが、合わない味ではありません。こういうあずきバーもアリかもしれない。

このハーシーズのチョコがかなり甘いタイプなので、もっとサッパリとしたチョコかビタータイプのチョコならば小豆の味も引き立つかもしれません。より美味しくなりそうな可能性を秘めた味でした。
チョコとの相性☆☆☆
オススメ度☆☆☆
和風感消失度☆☆☆☆

定番爽やかアイス

次のアイスはこちら。
夏は爽やかで美味しい。コーンポタージュ味とかまだ食べた事がない。
夏は爽やかで美味しい。コーンポタージュ味とかまだ食べた事がない。
赤城乳業のガリガリ君ソータ味です。30年以上の歴史のあるソーダ味のアイス。かき氷がアイスキャンディーでコーティングされているところを更にチョコでコートします。
2つめで表面にかけるのも慣れてきた。
2つめで表面にかけるのも慣れてきた。
やりかたはあずきバーと同じ。少し温めたシェルトッピングを流しかけて、最後に冷凍庫に少し入れます。
チョココートガリガリ君ソーダ味完成。
チョココートガリガリ君ソーダ味完成。
断面はこんな感じです。
チョコの中に爽やかソーダアイス。
チョコの中に爽やかソーダアイス。
かなり違和感のある色合いです。では食べてみましょう。
あー、まあ。そんなに悪い味じゃないねー。
あー、まあ。そんなに悪い味じゃないねー。
チョココートのガリガリ君ソーダ味、チョコとソーダがバラバラで最悪の事態も想定していたものの割と合います。爽快感という点ではチョコミントみたいな感じでしょうか。駄菓子感の強いアイスです。

アイスがどうしても食べたいがこれしか残っていなかったみたいな時なら、まあこれでもいいかと買うかもしれません。
チョコとの相性☆
オススメ度☆
予想裏切られ度☆☆☆☆☆

鹿児島でおなじみの味

次のアイスはこちら。
バータイプもあったのか。カップは多すぎるのでこのぐらいが丁度いい。
バータイプもあったのか。カップは多すぎるのでこのぐらいが丁度いい。
セイカ食品の南国白くまバーです。フルーツを沢山入れた練乳味のかき氷アイスです。カップ入りの物を初めて買って食べた時、なんて旨いアイスなんだ(でも量多い)と思って食べたものです。

練乳とチョコは間違いなく合うと思うので期待して作ってみました。
あずきバーやガリガリ君よりもしっとりしていて綺麗な切断面。
あずきバーやガリガリ君よりもしっとりしていて綺麗な切断面。
先の二つよりも表面が溶けやすく、所々中身がはみ出したようになったものの全体をチョココートできました。食べてみます。
これ、うまいなー。
これ、うまいなー。
食べてみると、チョコの甘さに練乳の甘さが合わさり、より濃厚な甘さとして感じられます。白くまの練乳の味は間違いなくチョコと合いました。

そして、中に入った果物の酸味がチョコの甘味も引き締めて丁度いい感じになります。これはかなりうまい。
チョコとの相性☆☆☆☆☆
オススメ度☆☆☆☆☆
冬用にこういうのを作って欲しい度☆☆☆☆☆

餅とアイスを更にチョコで包む

最後にこちらのアイス。
発売から30年以上。冬アイスの定番。
発売から30年以上。冬アイスの定番。
ロッテの雪見だいふくです。バニラアイスを餅で包んだお菓子。乳脂肪を炭水化物で包むという、そんなの美味しいに決まっているだろ!と言わざるえない商品です。発売された時はその見た目とうまそうに食うアイドルのCMに釘付けになったものです。

そんな雪見だいふくをチョコでコートするとこうなります。
巨大ピノ。
巨大ピノ。
森永のピノを巨大化させたようになります。
チョコ!餅!アイス!
チョコ!餅!アイス!
切ってみるとチョコと餅とバニラアイスが綺麗な断面を成しています。食べてみましょう。

間違いなくうまいね。
間違いなくうまいね。
チョココートの雪見だいふくは、チョコ、餅、バニラアイスの組み合わせがとてもいいです。パリパリとしたチョコの後にフワッと柔らかい餅の食感。チョコの甘さとバニラの甘さが合わさり濃厚な味になります。

元々パルムの組み合わせに近いので美味しくて当然。それに、外ではなく中にチョコレートの入ったタイプの雪見だいふくは既に出ているようなので、味は間違いありません。外にかけてパリパリとした食感も楽しむといったところでしょう。
チョコとの相性☆☆☆☆☆
オススメ度☆☆☆☆☆
こういうタイプもあるといいな度☆☆☆☆☆


他にもうまい物はあるはず

各種アイスをチョコレートコーティングしてみたところ、物によってはかなり美味しくなることがわかりました。チョコレートファウンテンが家に常備されていて、いつもチョコが流れているような家なら直ぐにアイスをチョココート出来るのですが、そんな家はないでしょう。

今回使ったチョコを使えば多少見た目は悪いですが、一応チョココート状態にはなります。気になる方は購入してやってみてください。

私の年内の通常更新記事はこれが最後です。皆さん良いお年を!来年もよろしくお願いします。
シェルトッピングは今回の記事で1本使い切りました。しかし、記事を書く際の予備でもう1本買っておいたので、もう一度楽しめる。雪見だいふくをまたチョココートするか。
シェルトッピングは今回の記事で1本使い切りました。しかし、記事を書く際の予備でもう1本買っておいたので、もう一度楽しめる。雪見だいふくをまたチョココートするか。
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