特集 2013年12月31日

こねったーに学ぶリツイートされやすい投稿5つの法則

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今年「こねったー」に投稿されたコネタをおさらいして、RT(リツイート)されやすいネタの傾向を探りました。

見つけた人の心を揺さぶる秀作コネタの数々、一気にどうぞ!
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RTされやすいコネタの傾向を探る

編集部安藤です、こんにちは。「こねったー」には今年もたくさんのネタが集まりました。これもひとえにみなさんのおかげです、ありがとうございます。

少しはみなさんに恩返しが出来たら、ということで、今回は今年投稿されたコネタを振り返りながら、RT(リツイート※)されやすいネタの傾向を探ってみました。来年のネタ集めの参考になれば幸いです。

※こねったーはtwitterから投稿できます。RT(リツイート)された数に応じて文字が大きくなったりします。詳しい投稿方法はこちら。

年末でみなさん忙しいと思うのでどんどんいきます。まずはこちら。

■法則その1:かわいい+α

やはりかわいいは正義である。

しかし僕らも目が肥えてきて、単にかわいいだけではRTしなくなってきた。かわいいのに○○、かわいい動物が○○、というように、かわいいに加えてあと一ひねりが必要になってきているようだ。
上の例だとアヒル+タレてる、である。アヒルのかわいさに謎のタレが加わったことでRT欲に火がついた。+αの情報が言い訳になって、もはや無邪気に「かわいいー」なんて言っていられない我々のような世代がツイートしていても許されるのだ。

次も動物といえば動物。かわいい狛犬に一ひねり加わったネタが二つ。
かわいい+ドジ、もしくは、かわいい+意外性のパターンである。うちの犬が階段でこけました!だとかわいいけどそんなにRTしないだろう。狛犬だからいいのだ。

狛犬ネタをもうひとつ。
かわいい。

狛犬って普通もうちょっと獅子っぽいものだが、ここのはまごうことなき犬である。背中の皮のたるんでる感じや、くるんとした尻尾もたまらない。石なのに温かそうですらある。場所も特定されているので見たい人は見に行けるし、これは確かに人に言いたくなる。

次はちょっとかわいいに分類しちゃっていいのか迷うところだが、こちらのコネタ。
鑑真(がんじん)である。

唐招提寺、開山堂、鑑真。難しい漢字ばかりの情報だが、いったんハートで囲んでみるとこんなキュートに。鑑真+スマホのマッチングにも意外性があり、確かにRTしたくなる。
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■法則その2:普段見慣れたものの別の一面を見たとき

次はコネタの王道パターンではないだろうか。見慣れた物のちょっと違う一面を見てしまった時。そういう時、人は誰かに教えたくなってRTの連鎖が起きる。

たとえばこちら。
でかいツリーだけど、いまやこのサイズのツリーくらいで人に教えてたくはならないだろう。しかしこのツリーの場合、大きいとかそんなことよりもまずひっくり返っているのだ。どうしてだ。RTしたところで謎は解けないままだが、謎というのは一人でも多くの人と共有したいものなのかもしれない。

次も普段見慣れた物の別形態より。
なんだろうこの違和感。ネガポジ変換されているみたいである。

元の姿が広く知れ渡っているものは、少しでも違いがあると違和感を共有しやすいのだろう。

ちょっと視点を変えると別の物に見える、という発見も人に言いたくなる。
たとえばこれ、会場にぐんまちゃんいました!というツイートだったらこれほど人気が出なかったのではないだろうか。横にしたらハンバーガーに見える、というのは気づく人が少なくて、しかも一度気づいてしまったらそうとしか見えないインパクトある情報である。これは人に伝えたい。
かわいいお菓子「ひよこ」に目が入れられる瞬間をとらえた貴重なネタ。まさかこんなハードな入れ方されていたとは。こういう普段よく目にする物の裏事情みたいなネタも、やはり人に教えたくなる。

次も日常に潜む非日常から。
左右のが正しいのか真ん中のが正しいのか。誰しもが一瞬動きを止める逸品。

次も見たら悩む。
考えてみれば砂糖が入っていても色は黒(ブラック)である。でもなんだろうこのスッキリしない感じ。加えて「金シャチ」と「でら珈琲」も意味が分からないが、まあ名古屋の文化は全体的にわからないので仕方がないのかもしれない(愛知県出身者として愛情を持って言っています)。

さらにはこんなのも
丸い、肌色、食べられる、で検索したら「たこやき」と「アンパンマン」が上位に出たのかもしれない。ならば、とこれら二つを融合させてしまった。これはいかん。こんなの見つけたら人に言わずにいられない。

さらに、たくさんRTされるネタを投稿できるか否かは、そこに居合わせた時に写真に撮れるかどうかにかかっているともいえる。

たとえばこんな時、あなたは写真を撮る余裕があるだろうか。
座席が濡れていたので車掌さんを呼んだら座席ごと外して持っていった。これはなかなか衝撃的な状況である。ここであたふたせずに、落ち着いて写真を撮ってツイートする強さは称賛(RT)に値する。

最後に、ちょっと普通じゃないクリスマスツリーをもう一つ。
タワシが木の実みたいに見える。一瞬見逃してしまいそうな違和感のなさもネタの価値を高めている。

リツイートされるネタを投稿するコツ、この先さらに難易度が上がっていきます。
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■法則3:偶然

さらに難易度は上がり、普通のものがなにかのはずみで偶然面白くなっちゃった、という例である。これはもうコネタアンテナをかなり敏感に張り巡らせて生活していないと捕獲できないネタだと思う。毎日が真剣勝負、こころしてRTしてほしい。
たまたまガラスの文字とポスターの文字がシンクロしちゃった例である。「事務所から解釈するもうひとつのエヴァンゲリヲン」。そんなエヴァンゲリヲン絶対おもしろい。偶然が織りなす奇跡を見た気がする。

次もたまたまそう見えちゃった例から。
大きさの都合上、ねこがルビみたいになってしまった。

こういうのは設計段階では気づかなかったんじゃないかと思うのだ。壁に設置してみてはじめて、(あ、やばいこれルビっぽい!)って気付いてしまった。でももう遅いからそのままにしてます、というストーリー。あるよねそういうこと。そういう事態も世に一つネタを送り出したと思えば納得できる。

■法則4:極端

次は度を超えてしまっているパターンである。単純な驚きがRTを呼ぶ。
万引きはぜったい許さない。店長の並々ならぬ心意気を感じるポスターである。「ダブル停学」のあたり、語感を重視した結果意味がわからなくなってしまった感もあるけれど、なにしろ強いメッセージは伝わる。

次も極端。名前が長すぎる。
漢文かよ、と思うほどの長さである。まじめなこと書いているのになんだか面白くなってしまっているのがいい。

次のも味わい深い極端さ。
大事だから2回言いました、という表現があるが、これがまさにそれである。こういう奥行きのあるネタはやはりRTされやすい。

次もじわじわ来る。
自衛官手書きのQRコードである。そこ一生懸命になるところじゃないだろう、と思うのだが、こわもての自衛官がちまちまとペンでQRコード書いてる姿を思い浮かべると応援したくなる。

次のは極端に入れていいのかわからないが、なにしろ尋常じゃないので紹介しておきたい。
どういうことだろうこれ。

プリン亭という謎の店名もさることながら、まず怖い。これはセールスも勧誘も来ないだろう(お客も来るのか疑問だが)。
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最後に難解すぎて人気だったネタをいくつか。これ意味分かんないんだけど、わかる人いる?と助けを求めるRTが生まれる。

■法則5:意味がわからない

まずは自動販売機のホット、コールド問題から。
つめたいホットはちみつレモン。冷たいのかホットなのかどっちなのか。英語でお湯をホットウォーターと呼ぶ、くらい感覚的に割り切れないものがある。

次も簡単にはやり過ごせない不思議ネタ。
食べ物の名前がついた動物の悲しさったらないが、これは輪をかけてハンバーグである。ふつう鶏肉はつくねだろう。ニワトリがうなだれているように見えるのも偶然とは思えない。
うけぎ。

あとよく見るともぐらもおかしい。片足が変なところから生えている。RTして助けを求めたい感じか。

次は理屈がよくわからないケース。
簡単に言うと「座るな、踊れ」である。深いこと言ってるような気がするが、やっぱりその罰、意味がわからない。

こちらは単純に知らなかった漢字の紹介なのだけれど、何度見てもどうしてそう読むのかわからない。
わからないなりに、ムール貝を「ござーる貝」と読むとかわいいとは思う。

来年もこねったーをよろしくお願いします。

今年人気だったコネタを振り返りながら、RTされやすい条件を探ってみました。「なんだかおかしいぞ」と思ったらとりあえず写真に撮っておいて、あとから何が面白いのか、これまで上げた法則に当てはめて考えてみてもいいかもしれないですね。

最後に、今年のこねったーの中で僕が好きだったネタを載せてお別れします。


よいお年をー。
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