ちしきの金曜日 2014年2月21日

25年前の本に従って路地をめぐる

井戸のある路地
井戸のある路地
「新編 谷根千 路地事典」という、もともとは25年前に書かれた本を読んだ。東京の谷中のあたりの路地を20個選び、そのようすを記録したものだ。

25年といえば結構な一昔だ。ジュリアナ東京すらまだなかった。いま改めて路地を訪ねたら、そこはどんなようすなんだろうか?

路地はまだ残っているだろうか。
1976年茨城県生まれ。地図好き。好きな川跡は藍染川です。

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「新編 谷根千 路地事典」とは

この本では谷根千地域の路地を20個選び、それぞれに名前をつけている。
路地のガイドのような本
路地のガイドのような本
本を読み始めると、そのまま自然と電車に乗り、現地に向かった。今はこの路地はどうなっているんだろう?ということが気になったからだ。

結論からいうと、約半分の路地については、もうほとんど路地とは言えないように状況になっていた。逆に言うと、半分の路地はまだちゃんと残っていた。

谷中4丁目「はっさい先生路地」

まずは、谷中4丁目の路地に向かった。命名は谷根千路地事典によるもの。
表通りから見ると入口がすごく狭い。ここほんと通れるの?という感じだ。
限界ぎりぎりの狭さ
限界ぎりぎりの狭さ
で、入ってみるとこんな風景が広がっている。
ここを通り抜けると…
ここを通り抜けると…
ばばーん
ばばーん
いい感じの路地が残っている。正面の建物は長屋といって、いわば江戸時代から続くアパートの形式だ。

もともとこういう長屋に面して付近の住民だけが使う道を路地という、とこの本では定義している。
ここを破風(はふ)といいます
ここを破風(はふ)といいます
この長屋の特徴は、立派な破風が各戸の玄関についていて、それぞれが一戸建て風に見えることだ。こういうのはさらに大正以降の長屋の形式だそうだ。

ぼくはこういう風景が好きなので、こういう路地が残っているのは嬉しい。ただ、街が変わるものだというのは分かるし、それは受け入れるしかない。次の路地はどうだろうか。

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