特集 2014年3月23日

おれたちのバブル発表

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バブルを経験してない我々が勝手なバブルの記憶を捏造する投稿企画。

目測で約300万通。予想を上回る数のバブル伝説が寄せられた。 バブル経済は終わったと思っていたが、まだ我々の記憶の中ではまだまだバブルは続いていたのだ。

ここではないどこかで続いていたバブル経済を味わっていこう。
1971年東京生まれ。デイリーポータルZウェブマスター。主にインターネットと世田谷区で活動。
編著書は「死ぬかと思った」(アスペクト)など。イカの沖漬けが世界一うまい食べものだと思ってる。(動画インタビュー)

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景気がいいというレベルではない

みんながお金持ちの世界はこんなことになるのだ。
世の中のドアというドアがすべてガルウイングでした。(あうあうちゃん)
お寺の本堂もガルウイングでしたよね。
コンビニのATMが日銀(実話)
実話というペンネームはどんな話でも真実味を増すので発明だと思います。
学級委員でさえシルクの下着を普段から着ていた。(Hickory)
メガネの委員長でさえも…!
当時のレトルト、インスタント食品は金粉、金箔入りがあたりまえになったため、大都市圏では、下水処理施設に含有される金を抽出、リサイクルする装置が付けられていた。(人喰い船長)
都市鉱山という言葉ができた時代
キダムが学校に毎週来ていた(てる)
一緒に給食食べたりしたね。
当時、まだおとなしかったオタク文化にもジュリアナブームは浸透してきて、コミケ会場にお立ち台があった。(人喰い船長)
「お立ち台ギャル」というコスプレする人、今いないんですかね
矢切の渡しがクルーザー(りゅうのすけ)
「♪連れて逃げてよー」のあたりでもう着いちゃう
一生懸命お願いしたら、ワラと家を交換してくれた(プレタポルテ)
わらしべ長者のプロットを覆す景気の良さ
ドリンクバーにドンペリ(たけらら♂)
アンバサ、メロンソーダ、ドンペリという並びで
子どもの入学式、授業参観、保護者会、卒業式などの行事ではみな肩パッドの大きさで裕福さをアピールした。(グラインドコアマン)
クジャクやカモシカのような習性
夏休みの小学生は胡蝶蘭の観察日記を書いていた。(おならむし)
1億総スナックのママ状態

つじつまがあっている偽史

次にバブル伝説の中でも偽史としての完成度が高いものを集めた。嘘なのに納得してしまいそうになるものばかりである。
ノーパンしゃぶしゃぶが流行りすぎて、もはやパンツはいてるほうが興奮する(コンドゥ)
服だ!服を着てるぞ!と興奮する人たちにバブルの崩壊は確実に忍び寄ってきていたのです
みんなボディコンだったが、薄着のため寒そうだったのでどうにかしてあげたいと思い作られのが、後のヒートテックである(国籍不明の八王子っ子)
笠地蔵のような逸話。ボディコンギャルが米持ってくる系。
給料袋に入りきらない額になった為、銀行振込へとシステムが変わった。(ひーろん)
2年後ぐらいに嘘だってこと忘れて人に言ってそう
女性の眉毛は太ければ太いのがステイタスで、中には顔面真っ黒に染めていた猛者もいた。その十数年後に流行ったガングロブームはその娘たちだ。(みのP)
墾田永年私財法が貴族を生み出したように
普通車を買うとおまけで小さな車がもらえた。これが軽自動車の始まり。(あめよる)
男たちは、おまけだと思われていた車に、かけた(「プロフェッショナル仕事の流儀」風に)
夜ごと大量のボディコンギャルが羽根扇子を振り回したせいで地球の自転周期にわずかなズレが生じたため、世界中の天文学者が寄ってたかってでっちあげた辻褄合わせが、「うるう秒」という概念です。1990年1月1日に実施されました。(あうあうちゃん)
だからうるう秒は別名「ジュリアナ秒」と言われています

バブルを何だと思ってる系

一転してこの世のものとは思えないバブルである。別の銀河系の惑星の話みたいなバブル、バブル星のお話である。
1日が35時間ぐらいあった(フクタケ)
バブルというのは惑星の自転レベルで違う世界なのだ
増えたバニーガールが野生化した。(中屯遊理)
テレ東深夜の映画のようだ。
小中学校には教頭が100人ずついた。(グラインドコアマン)
メリットがわからないけど景気の良さがすごい
全員不死身だった(ババア伝説)
ついにそこまで
総理大臣もテクノカット(いちる)
景気がいいのかすら分からなくなった!
鳥取にスタバがあった。(HARUKO)
やっぱりバブルでないとできないのか

再び景気よく

延々と紹介してきたバブル伝説も次のブロックで最後である。また景気のいいバブル伝説でお別れしたい。
キャラメルコーンはピーナッツだけ食べるものだと躾けられた。こっそりコーンを食べたら意地汚いと叱られた。(hanazi)
あのコーンは緩衝材みたいなものだったんですね
町内盆踊り大会の提灯がミラーボールに代わったまま、その伝統が今にも受け継がれています。祖母が物置から出してくるたび、ああもうそんな季節かと感じ入ります。(あうあうちゃん)
無数のミラーボールがぶら下がる盆踊り。太鼓はダフトパンクで。
学研の科学の付録が電子顕微鏡(ハム公)
これがきっかけで小保方さんも科学を目指したらしいよ
少年ジャンプが全ページコート紙だった。(けーすけ)
自転車の前のかごに入れるとハンドルとられるぐらい重い!
のり弁の白身魚フライがお頭つき(タルテツ)
巨大なタラの丸揚げつきで290円
しゃぶしゃぶの肉が厚さ1センチ(りゅうのすけ)
しゃぶしゃぶのメリットなし!
金曜日には国から金が支給された。(ウチボリ)
共産主義的バブル
誰も働いてなかった(みつまり)
最後はそれですね

バブルが終わってからの年月を失われた20年などと言うが、今回のバブル伝説を読む限り20年は失われていない。
この妄想と無償のウイットはエコノミストが気づかない日本の発展を表していると思う。金を生むことがない発展でみんな清々しい。
だからそれが失われた20年なんだよと言われれば「えへへ」と言いたい所存である。

バブル伝説は1回で終了です。おのおの自分なりのバブル経済に戻りましょう。それではまた、総量規制!
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