月曜日からいきなりズッコケました
14日の月曜日。
南から広がる雨雲が東京までかかると考えて、前日夕方のテレビでは「明日は雨です」と強調した。
一方で、気象庁の予報は「曇り」。
また~、どっちにでもとれる保険的な予報を出しちゃって。
これは勝ったと、心の中でほくそえんでいた。
迎えた14日。
雨雲が来ない…。
雲がだんだん消える…。
時間とともに広がる青空。こっちの顔もどんどん青くなる。
上空の風が、思ったより早く、雨雲を海の上へ流してしまった。
少し毒の入った「いい青空ですね」という言葉に、「そうですね」と引きつった笑顔で返し続ける。
6勝1敗の一週間。月曜日にできた心の傷は、6勝してもチクチクしていた。
雨の予報でスケジュールを変更した方、ごめんなさい。
14日連続、1ミリ以上の雨降らず
先週は、湿度が軽井沢で4%まで下がるなど、各地で空気がカラカラに。
東京では、6日(日)に雨が降って以降、14日連続で1ミリ以上の雨が降らなかった。
しばらく低気圧が避けて通っていたためだ。
普通は、雨が降らないと適中率が上がるので、内心ちょっと嬉しかったりするものだが、月曜日に予報がハズれたのでぜんぜん嬉しくない。
人でもない低気圧を恨みたくなるのは、予報士の心も乾いているからか。
今週の注目は、週末に来る低気圧の足の速さ
「このカラッとした晴れ、ゴールデンウィークに残しておきたい!」
今週の木曜~金曜日は、おそらくこんな声が聞こえてくる。
でも、春の天気は、袋から出した、せんべいのようなもの。
だんだん湿って、最後は崩れる。
今週末からはじまるゴールデンウィークを狙ったように、低気圧がやってくる。
今回の低気圧は、中国の上海あたりからやってくる、春によくあるコース。
上海で雨が降り出すと、翌日や翌々日に日本へもやってくる。
週末に雨雲が近づいてくるというのは、固そうだ。
あとは、低気圧の足の速さ。
駿足タイプなら、26日(土)に九州など西日本で雨が降り出して、27日(日)は関東など東日本でも雨に。
鈍足タイプなら、27日(日)に九州など西日本にやっとかかってくるかどうか。
今のところ鈍足っぽい気配があるが…結果は来週!
27日(日)の雨の予測。低気圧の足が速まると、もっと東へ広がる。
今週の格言
『春は上海で雨が降り出すと日本でも雨になる(ことが多い)』
詰め天気
先週の出題は、「この日の札幌は、どんな天気だったでしょうか?」でした。
2006年4月6日 朝6時(気象庁天気図)
答えは「雪」。
この日の札幌は、雪が降ったりやんだりで、11cm積もり、春から冬に戻ったような一日だったそうです。
天気図は、西に高気圧、東に低気圧。西高東低の冬型気圧配置です。
こうなると、日本海側では雪が降りやすく、特に北海道では4月でも、雪が降ることは珍しくありません。
ヒントに出した気温は、朝6時が0.3℃、正午が-0.1℃でした。
この気温だと、何か降れば、さすがに雪です。
そして、もう一つの着目点が、気温の時間変化。
普通は朝が低くて、昼に上がりますが、この時は昼のほうが下がっています。
これは、何かが降っている時に起こる気温変化なんですね。
いただいた解答をいくつか見ていくと…
「西高東低だから、雪、に一票!(やぴさん)」
正解!
「札幌は手稲山ブロックが効いて、そう雪は降らない感じが・・・(Shino助さん)」
うーん。深読みしすぎでした。
でも、そこまでイメージされているのは、すばらしい。
「天気図を見ながら悩んでいるうちに締切が過ぎる、というのが何週間も続いてしまいました。
とりあえず思いついたことを投稿しようと思います。(にしかわ09さん)」
そんなに考えていただいてるとは。嬉しくて泣けてきます。
「送るのがだいぶ遅れてしまいました。間に合うでしょうか・・・
気温の日較差が8℃以上もあるので、天気は晴れ。(のりおさん)」
解答が載る前日くらいまで、ぜんぜん大丈夫ですよー。
と、思ったら、これたぶん前回の問題?その熱心さに花丸を差し上げます。
今週の定石はこちら。
今週の定石
『朝より昼に気温が下がる時は、天気の崩れを疑え!』
(当てはまることが多いです)
今回、正解した皆さんはこちら。
ようさん、やぴさん、はいまっとさん、タケウマさん、まっつんさん、naru1559さん、上海ジョーさん、のりさん、遙かさん、飛び職見習いさん、そらはこわいさん、雨宮典子さん、りょうにゃさん。
さて、今週の問題は、こちらです。
今週の問題
この日の東京は、どんな天気だったでしょうか?
(気象庁天気図)
(ヒント)
・3~5月のいつかの天気図です。
・高気圧の位置がヒントです。
・最低気温は13℃、最高気温が17℃でした。
解答はこちらから↓