特集 2014年5月31日

鏡開きをやりながら日本酒を飲みまくるイベントは楽しい

開いて、祝って、日本酒のみまくるイベントです。
開いて、祝って、日本酒のみまくるイベントです。
結婚式、社長就任、自社ビルを建てた、何か大きな賞を受賞した。そんなめでたい出来事があってお祝いされる事が無ければやることが無い鏡開き。人生で一度有るかどうかの体験です。

この鏡開きを実際に体験してみようというイベントを開催しました。何でもいいので最近あった良かったことを、参加者全員に祝ってもらいながら鏡開きをして日本酒を飲む。そんなイベントです。

開けている方も祝う方も、とにかく楽しくなるイベントでした。
1972年生まれ。元機械設計屋の工業製造業系ライター。普段は工業、製造業関係、テクノロジー全般の記事を多く書いています。元プロボクサーでウルトラマラソンを走ります。日本酒利き酒師の資格があり、ライター以外に日本酒と発酵食品をメインにした飲み屋も経営しているので、体力実践系、各種料理、日本酒関係の記事も多く書いています。(動画インタビュー

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> 個人サイト 酒と醸し料理 BY 工業製造業系ライター 馬場吉成 website

結婚式での鏡開きを広めた蔵で開催

イベントは、以前「蕎麦に日本酒や結婚式の鏡開きはどこが始めたか」という記事でも紹介した東京都東村山市の豊島屋酒造で開催。
場所や酒だけでなく紅白幕まで用意していただきました。
場所や酒だけでなく紅白幕まで用意していただきました。
開催は4月中旬。蔵ではまだ仕込をしている時期でしたが、お願いしたら「面白そうですね!」と快く引き受けていただけました。ありがとうございます。
蔵の一画。屋根のある場所を借りての開催。テーブルは窯のフタ。イスは酒瓶のケースです。蔵ならではの設備。
蔵の一画。屋根のある場所を借りての開催。テーブルは窯のフタ。イスは酒瓶のケースです。蔵ならではの設備。
イベント参加者は定員の30人。約3時間次々と最近あったいい事を全員に祝ってもらいながら鏡開きを行い、蔵の日本酒を飲んでいきます。
こちらは中身入りの飲む用の樽。こちらで段取りの説明を行い1度だけ鏡開きを行う。
こちらは中身入りの飲む用の樽。こちらで段取りの説明を行い1度だけ鏡開きを行う。
こちらが体験用の樽。普段使っていない樽なので木が縮んで隙間が空いている為、酒や水は入れられない。雰囲気だけ味わいます。
こちらが体験用の樽。普段使っていない樽なので木が縮んで隙間が空いている為、酒や水は入れられない。雰囲気だけ味わいます。
イベントの流れとしては、まず蔵の方に鏡開きの準備の仕方や歴史について説明してもらいながら実際に樽をセッティング。代表者がその樽で鏡開きをします。そのあとは他の参加者から全力で祝われながら中身の入ってない体験用の樽で次々鏡開きを行います。
蔵の代表銘柄「金婚」「十右衛門」。「屋守」と書いて「おくのかみ」と読みます。爽やかな甘味のあるもの、米の旨味のしっかりしたもの。どれもいい酒です。
蔵の代表銘柄「金婚」「十右衛門」。「屋守」と書いて「おくのかみ」と読みます。爽やかな甘味のあるもの、米の旨味のしっかりしたもの。どれもいい酒です。
鏡開きをしている際中は、既に開けた樽酒や蔵の日本酒、料理が味わえます。開いて、祝って、日本酒を飲みまくります。
イベント専用の桝のデザインもしずく屋にお願い。日本酒は定価ですが桝はデザイン料込で安くして頂きました。しずく屋さんを取材した記事はこちら</a>。
イベント専用の桝のデザインもしずく屋にお願い。日本酒は定価ですが桝はデザイン料込で安くして頂きました。しずく屋さんを取材した記事はこちら
イベント用の樽酒やその他の日本酒は以前取材させていただいたしずく屋さんから一括購入。蔵で直接受け取りという形です。蔵の中での開催なので会場までの運搬不要。楽でした。
料理は経営している店</a>から運ぶ。スルメの塩麹漬けやハタハタのマリネなど各種用意。
料理は経営している店から運ぶ。スルメの塩麹漬けやハタハタのマリネなど各種用意。

祝われても、祝っても楽しい

イベント開始は昼1時。イベントだから明るいうちから飲んでしまいます。昼酒はいいですね。
豊島屋酒造の高橋さんが手際よく鏡開き用樽のセットをしていく。
豊島屋酒造の高橋さんが手際よく鏡開き用樽のセットをしていく。
鏡開きの歴史、樽のセットのしかたなどの説明を受けながら実際に目の前でセッティングしていただきます。
カッター、バール、木槌。鏡開き用の樽は一度開けてからフタを置いてセットする。詳しくはこちらの記事</a>で。
カッター、バール、木槌。鏡開き用の樽は一度開けてからフタを置いてセットする。詳しくはこちらの記事で。
セットが出来たらまずこの樽で鏡開き。その後は体験用の樽で次々と祝われ、祝いながら鏡開き体験をしていきます。こんな感じです。
こちらのお二人は昨年末に結婚したばかり。実にめでたい。めでたいので鏡開き!
開けた樽は好きに飲める。9リットル有りますよ!燗酒も出来ます!杉の香りが独特の味わいを出す。
開けた樽は好きに飲める。9リットル有りますよ!燗酒も出来ます!杉の香りが独特の味わいを出す。
この調子で次々と30人が鏡開き!
付き合って1周年を祝って鏡開き!おめでとうございます!
付き合って1周年を祝って鏡開き!おめでとうございます!
ご夫婦で初めて蔵に来た記念で鏡開き!それは凄い!めでたい!
ご夫婦で初めて蔵に来た記念で鏡開き!それは凄い!めでたい!
豊島屋酒造に来るために生まれて初めて西武新宿線に乗った記念に鏡開き!それはめでたい!初西武線いいね!
豊島屋酒造に来るために生まれて初めて西武新宿線に乗った記念に鏡開き!それはめでたい!初西武線いいね!
好きなバンドが10周年。スペシャルDVD発売決定で鏡開き!凄いぞ!それはめでたい!
好きなバンドが10周年。スペシャルDVD発売決定で鏡開き!凄いぞ!それはめでたい!
次々に開いて、祝う。鏡開きをするたびに万歳三唱、三本締め、乾杯の掛け声がかかり続けます。日本酒もどんどん空いていきます。
祝う内容は「3kg痩せた」「おばあちゃんが100歳になった」「おいしい生酒めぐりができた」「彼女が出来た」「彼氏が出来た」「友人と10年ぶりに再会した」「桜が綺麗だった」「息子が婚約」「ボブディランのライブが良かった」「今日は二日酔いじゃない」など、大きいいいこと、小さないいことと様々でした。

どんな出来事であっても、とにかく全員で声をあげて全力で祝っていると、なぜか楽しい気持ちになってきます。
シメは主催者が鏡開き。今日はありがとうございます!
シメは主催者が鏡開き。今日はありがとうございます!
もちろん酒の力もあるかもしれません。しかし、それだけではない何か幸せで楽しい気分になるのです。
日本酒、バンザーイ!バンザーイ!バンザーイ!
日本酒、バンザーイ!バンザーイ!バンザーイ!
人に祝われる、そして人を祝うということは、それが何であっても人を幸せな気分にさせる効果があるのでしょう。
お土産に蔵から全員酒粕をいただきました。ありがとうございます。
お土産に蔵から全員酒粕をいただきました。ありがとうございます。
全員が日本酒を飲んで笑顔になる楽しいイベントでした。
9リットルの樽酒も、5升の日本酒も全部カラに。美味しかったです。
9リットルの樽酒も、5升の日本酒も全部カラに。美味しかったです。

人生1度は鏡開き

デイリーポータルZでは以前「ほめられ屋敷」というイベントをやっています。一生に一度できるかどうかというセレモニーを一か所に集め、来た人をひたすらほめるというイベントです。

今回のイベントはそれをヒントにやってみました。ほめられ屋敷同様不思議な幸福感があり、更に酒の力で楽しさが増しています。一歩間違うと何か怪しげな集まりみたいですが、人から祝われる、人を祝うというのはいいですね。

またやりたい。
鏡開き体験中、何組かに分かれて蔵の見学もさせていただきました。いい香りでした。
鏡開き体験中、何組かに分かれて蔵の見学もさせていただきました。いい香りでした。
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