特集 2014年6月6日

ウルトラマンに学ぶ「操られてる人」の特徴

かしこまりましたバルタン星人様。
かしこまりましたバルタン星人様。
テレビや映画でよく「操られてる人」が出てくることがあるだろう。 操られてる人は怪しい動きをする。見てる側からするとバレバレだが、劇中の人物たちは気づかない。

しかし実際にもし自分の周辺に操られてる人がいたとしたら、果たしてあなたは気づくことができるだろうか?それとも劇中の人物同様、気づかないだろうか?

そこで今回は、ウルトラマンおよびウルトラセブンに出てくる操りシーンを見直し、その特徴を確認したいと思う。
長崎より九州のローカルネタを中心にリポートしてます。1971年生まれ。茨城県つくば市出身。2001年より長崎在住。ベルマークを捨てると罵声を浴びせられるという大変厳しい家庭環境で暮らしています。

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というわけで以前買ったウルトラマンとウルトラセブンのDVDを見直し、操りシーンをチェックしてみた。
というわけで以前買ったウルトラマンとウルトラセブンのDVDを見直し、操りシーンをチェックしてみた。

まっすぐ遠くを見てる

まずは第2話、「侵略者を撃て」。
有名なバルタン星人が登場する回。バルタン星人が人間と話をするために科特隊のアラシ隊員が操るというシーンが出てくる。

その時の操られ方を観察すると、
・姿勢は直立不動。まっすぐ立っている。
・視線はまっすぐ前。遠くをを見てる感じ。
・歩く時直角に曲がる。
・声が変。
・操られ終わると意識を失い、白目をむいて倒れる。
という具合だ。

わかりやすいように真似してみると、およそこんな感じである。
人目のない場所を求めた結果の背景。

高らかに笑ったら乗り移り完了

続いて第16話、「科特隊宇宙へ」。
再びバルタン星人が登場する回。ロケットに乗って宇宙へと旅立った科学者が、バルタン星人に襲われ乗り移られる。

この時の特徴がまた大変興味深く、参考になる。
・顔の影が濃くなる。
・操ってる者を手のひらに乗せて喋る。
・ワッハッハッ!と豪快に笑う。というか、すべての喋りがエコーがかかったような高笑い。
・通信障害
いろいろ気になるところがあると思うが、まず
・操ってる者を手のひらに乗せて喋る
というのはこんな具合。
誰に操られてるかが非常にわかりやすい!
誰に操られてるかが非常にわかりやすい!
これはいかにも「操られてます」で、こういう人を見かけたら真っ先に注意したい。姿勢はまっすぐ、視線はぼんやり遠くを見てるのもポイント。

次に、乗っ取られる場面を真似てみた。
これは撮影を手伝ってくれたライターの平坂さんにやってみてもらった。
宇宙人に心を乗っ取られる瞬間
乗り移られる前 > やめてくれ!
乗り移られた後 > 高笑い
という切り替わりが大変わかりやすい。

(この後、博士はほぼ全セリフ高笑いとなる)
バルタン星人
バルタン星人

サングラス、通信障害

お次は第22話、「地球破壊工作」。
地底人が人間に攻撃を仕掛けてくる話で、パリからやって来た科特隊のメンバーが地底人にすり替わってしまう。地底人は外見上は人間と見分けがつかないが、特徴は
・サングラスをかけている。
・無口 もしくは 口数が少ない。
・通信障害
・理不尽な異動
・正体がバレると高らかに笑う(エコー付き)
最大の特徴として地底人は目が退化していて、それを隠すためにサングラスをしている。また口数は極めて少ない。
地底人はサングラスが特徴。
地底人はサングラスが特徴。
通信障害も、操られとセットでよく見られる現象だ(たいてい操ってる者が原因を作ってる)。また、操られてる者の出現とほぼ同時期に理不尽な異動命令が出るケースもありがちだ(たいてい操られてる者の提言)。サラリーマン諸氏は警戒されたし。
でかいパフェを食べに来た地底人達。 (この記事より)
でかいパフェを食べに来た地底人達。 (この記事より)

久しぶりに戻った人が怪しい

続いて第31話、「来たのは誰だ」。
人間に変身する能力を持つ吸血植物ケロニアが、隊員になりすまし基地にやって来る。
・20年ぶりに日本に戻ってきた。
・ゆっくり喋る。
・余計なお喋りはしない。
・笑顔がない。
・ライターの火がつかない。
・疲れ気味で、すぐ休みたがる。
・建物の材質を聞いてくる。
・通信障害が起きる。
・スーツケースに怪しい薬が入っている。
・変な機械を持っている。(未完成の機械と言い訳)
久しぶりに戻ってきたというケースはよくある操られパターンだ。以前と違うところがあっても年月のせいにして見過ごされやすい。ライターの火がつかないというのは、ケロニアは植物で火に弱いので周囲を湿気らせる能力を持っているため。こうした異変を見過ごさないようにしたい。
笑顔が無い。怪しい機械を持ってる。 (この記事より)
笑顔が無い。怪しい機械を持ってる。 (この記事より)
この写真、どう見ても操られてる。 (この記事より)
この写真、どう見ても操られてる。 (この記事より)

宇宙っぽいサウンド

第33話、「禁じられた言葉」ではウルトラ史上最も頭のいい宇宙人・メフィラス星人が登場。科特隊のフジ隊員が怪獣のような大きさに巨大化し、操られる。

操られた巨大フジ隊員の特徴は、
・目が遠くを見ている。
・無表情。
・喋らない (聞こえない)
・金属のようなキリキリ音が鳴っている。
・操られているあいだ中、言葉も記憶も全て失っている。
無表情、遠くを見てる、無口など操られの王道を行っている。またキリキリといういかにも操らてますという感じの宇宙音も聞こえる。
以前作った動画「お父さんスイッチは外で押すと楽しい」に宇宙音を加え、より操り感をアップ。

セブンになるとさらに高度で多彩

さて、ウルトラマンだけでもけっこう数があったのでセブンは駆け足で。

セブンでは第2話「緑の恐怖」、第5話「消された時間」、第7話「宇宙囚人303」、第8話「狙われた街」等々目白押しで地球侵略を目的としたより高度な操りが多い。

たとえば第5話「消された時間」では、地球の頭脳と呼ばれる博士が操られる。態度はまったく普通と同じでおかしなところはない。異常な部品を持ち込んで基地に取り付けるのだが、自分では直接付けず、モロボシ・ダンに渡して付けさせ、疑いがそっちに向くように仕向ける。ダンが「博士は宇宙人に操られてる!」と指摘しても、「そんなことを言う君の方こそ宇宙人じゃないのかね?」と言い返すなど、やりとりが高度だ。

また第8話「狙われた街」では、他人がすべて敵に見える作用を持つ結晶をタバコの中に仕込み、それを吸った人間が暴れ出す。これによって人間同士が信頼関係を崩し自滅することを狙う、という作戦。

…という具合で、操り側の手法が巧みだ。
NG集
余談だが、操られ動画は撮影中に笑いを堪えるのが大変で、操られてるふりをすることの難しさが理解できた。。

みんな気をつけよう!

以上、操られてる人の特徴でした。
これら特徴を掴み、侵略されないよう注意しよう。
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