予報はずれの陰に小さなドラマが
1週間を振り返る(東京都心周辺) 予報は前日夜に
こちらでやってます。
先週の予報は、5勝1敗1分け。
梅雨時としては悪くないが、やっぱり、はずれた日は胸が痛い。 はずれたのは22日(日)。
予報は、「朝まで雨」としていたが、結果は昼すぎまで降ってしまった。
日曜日は、みんな朝が遅いし、当たりでもいいか。
と一瞬、頭によぎったが、許されるはずもなく、×に。
梅雨前線が南に離れて、雨雲も朝にはすんなり南に離れる予測だった。
ところが、前線の上に、思わぬ小さな低気圧ができたことで、雨雲が広がって、抜けるのに時間がかかってしまった。
終わるはずの恋愛が、思わぬプチイベントの発生でちょっと盛り上がって、少しだけ長引いたようなもの。
梅雨は、そんな小さなドラマがあちこちで起こっている。そして、予報がはずれる。
個人的には、さっさとお別れしたい。
小さい低気圧、あんなところに発生する予測なかったのになぁ。あれ、見逃してたかな。
台風7号が意地の「復活」。日本に接近
中国大陸に上陸して、「熱帯低気圧」に格下げとなった台風7号。
ところが、野心は捨てていなかった。
なんと、東シナ海に出たところで、海から水蒸気や熱を得て、復活。
台風に再び格上げされて、九州の南まで接近してきた。
台風が復活するのは、あることはあるが、九州や本州の近くまで来ることは、すごく珍しい。
ちなみに、台風が復活した場合は、番号や名前は元のまま。
いったん格下げして異動させられても、席やロッカーは残っているようなもの。
元台風として、ちゃんとした扱いはされている。
今週は、沖縄が梅雨明け!?本州は本気の梅雨に。
ズバリ、今週は木曜(26日)か金曜(27日)に、沖縄の梅雨明けが濃厚。
沖縄で梅雨が明けるということは、沖縄にまで夏の太平洋高気圧が来るということ。
その太平洋高気圧に、北へ押し上げられて、梅雨前線の行き着く先は本州付近ということになる。
木曜には九州など西日本で、金曜からは関東など東日本でも、梅雨らしい雨が降りやすい。
特に、九州など西日本は、激しい雨が予測され、梅雨前線が動かないと大雨に。
ちなみに、沖縄が太平洋高気圧に覆われるといっても、端っこがかかる程度。
太平洋高気圧の本陣は、太平洋の広大な範囲にわたっていて、先陣が沖縄にようやく到達しただけだ。
2014年夏の陣は、これからが本番。
その前に九州~本州は、梅雨本番。今週後半の雨に要注目!
23日のひまわり画像(気象庁)。太平洋高気圧が大きく成長しはじめていて、梅雨前線を北へ。
今週の格言
『沖縄が梅雨明けすると、本州で梅雨が本気を出す』
今年の梅雨前線、東西にすんなりと延びずに「いじけて」いるのは、なぜですか?
そのうちに、東西に長々と延びるのでしょうか?(6/10にいただいた質問)
6月の後半になって、梅雨前線が素直に、東西に長々とのびるようになってきましたね。
いっそう梅雨っぽくなってきた感じです。
たしかに、今年の梅雨入り直後は、梅雨前線がいじけたように、すんなりとのびていませんでした。
まだ時期が早く、梅雨前線に活力をあたえる、南からの亜熱帯の空気が足りていなかったようです。
各地が梅雨入りした6月上旬は、梅雨前線は“いじけた”形。
6月後半になると、梅雨前線が東西に長々と。
そいういうこともあって、今年の梅雨入りの時は、 「梅雨前線がかかってなかったから、まだ梅雨入りじゃないのでは?」という声がありました。
ほぼ毎年、梅雨入りのタイミングは違っている、いや合っている、という論争が、気象関係者の中であります。
ただ、近代の天気予報ができるよりも、ぜんぜん前から「梅雨」という季節はあったわけで、梅雨前線がどうこう、より、曇りや雨の日が増えれば「梅雨」なんですよね。
次に、梅雨前線がいじけて、東西にのびなくなるのは、7月になってから。
その頃には、梅雨前線がいじけるだけではなく、行方不明になることも。
そうなると、いよいよ「本州も梅雨明け?」という話が出てきますよ。
詰め天気
先週の問題は、
こちらでした。
正解と次の問題は、来週アップします!
追加のヒントは、「前線上の低気圧の移動方向に注目。前線も同じ方向に引きずられます」です。
解答はこちらから↓