先週は、なんと7日とも雨が降りました
1週間を振り返る(東京都心周辺) 予報は前日夜に
こちらでやってます。
雨、雨、雨の一週間で、6勝はなかなかの好成績。唯一のハズレだった土曜日(30日)も、雨が降るのは当てた。
ただ、ダラダラと降るタイプかなと思いきや、低気圧が雨雲を全部抱きかかえて、午前中には東へ抜けていった。
「雨が降ったから当たりですよね」で逃げ切ろうと思ってたが、早くから晴れ間が出たため、ハズレ感がきわだつ結果に。 天気の神様は、ズルをゆるしてくれなかった。
それにしても、東京は23日~31日まで9日連続の雨。よく降った。
もしや、これは8月の記録? と思って調べたら、3年前にも9日連続の雨。 去年も8月に7日連続で雨が降ってるし。
人間の天気の記憶は、アテにならないと改めて思った夏の終わり。
うーん、土曜日があんなに晴れるとは。低気圧に雨雲を持ち逃げされました…。
オホーツク海高気圧が主役級の一週間でした
夏が終わった感がただよった、8月最終週。
真夏らしい暑さだった所はほとんどなかった。 東京は、最高気温でも25℃に達しない日があるほど。
原因は、(仮)秋雨前線が本州の南に押し下げられるほど、涼しい北からの風の押しが強かったこと。
北風を送り出した一人が、オホーツク海高気圧。夏の太平洋高気圧、冬のシベリア高気圧に比べると脇役キャラだが、登場する時は、たまになので存在感が大きい。
今年は梅雨と夏の間、なかなかはっきり現れなかったが、8月最後で主役級に躍り出た。
ただ、本当の主役にはなれず、今週は早くも舞台の外へ。
今週は夏がちょこっとリベンジ
今週、オホーツク海高気圧はフェードアウト。
そのスキをついて、南の太平洋高気圧が少しだけ勢力を拡大して、南風を送り込んでくる。
上空の気温(オレンジが濃いほど暑い)。今週なかばは、南の夏の空気がちょっとだけ意地を見せる。
北風と南風の境い目にある秋雨前線(9月なので(仮)はとれた)も、南風に押されて少し北へ。
この秋雨前線がいったん日本海に離れることで、今週なかばからは、ちょっとだけ夏っぽい日差し&暑さが戻ってくる所が多い。
猛暑まではいかないが、「暑い」と感じる人が増えるはず。
ただし、週末には、また北風が攻め返して、少しクールダウンか。南風と北風のせめぎ合いは続く。
結果は来週!
ちなみに、台風が週後半に北上してくる可能性が、わずかにあるんですが、その場合も亜熱帯の空気が上がってきて、暑さは戻ります。
今週の格言
『今年の南風と北風の攻防は長期戦に。“夏以降、秋未満”の日々が続く。
』
と言ったりしますね。
天気の世界で、「よく当たるねー」と言われると、褒め言葉のように聞こえますが、そうじゃないんです。
「当たる」と言っても、予報が当たるという意味ではなく、「荒天に当たる」という意味。 荒天になると、いつもの何倍もの仕事量になったりするのですが、シフト制で担当する仕事場だと、なぜか荒天の日によく仕事に当たる人がいるんですよね。
気象予報士ですから、荒天になるような日は、何日も前から分かります。 予報資料にその気配が見えてくると、すぐシフト表を確認しにいく人も。
もちろん、荒天の仕事量にやりがいを感じてです。ため息が聞こえるのは、天気のことだけに“空”耳のはずです。
こんな日は、仕事量がいつもの何倍にも!
詰め天気
先週の問題は、
こちらでした。
正解と次の問題は、来週アップします!
追加のヒントは、「台風は隣の高気圧を強めます」です。
解答はこちらから↓