特集 2014年9月6日

8月の記事ベスト5発表!&なぜ全身タイツなのか

!
こんにちは。編集部 石川です。
みなさん、この記事は8月の総集編ですよ!先月まではライターに未公開写真を送ってもらうとともにサイトとは無関係な質問に答えてもらうコーナーでしたが、「もっとストレートに振り返った方がいいのではないか」といまさら気づきまして、今月からリニューアルさせていただく所存です。
インターネットにラブとコメディを振りまく、たのしいよみものサイトです。

前の記事:このテレビが見たい!~スカパー!番組キュレーション2014.9

> 個人サイト デイリーポータルZ

PVランキング

振り返りといえばこれ!ランキングです。年末にその年の十大ニュースを決めるがごとく、月末にはその月の人気記事を振り返っていきたいと思います。まずはアクセス数ランキングから。

一位は貴婦人で二位は寿司、四位はインペリアルスイートと、ロワイヤルなランキングです。(ただし三位は激安)
ワイングラスで普段飲まないものを飲む。トマトジュース、牛乳、豚汁、そば。
寿司桶と寿司サンプルを使った時計のポップさは見事だ。身につけられるよう腕時計にしたい
値段を見ずにカゴにぽいぽい入れられる、そんな激安店「サンキ」がなにしろすごかった。
インペリアルなスイートルームを、テキストアドベンチャー形式で追体験してください。
「ジュー」という名前の店で出される「ジュー」という料理を食べてきた。

SNSランキング

そしてもうひとつ、SNSランキングも発表します。こちらはTwitterのツイート数、Facebookのいいね数などを足したもの。アクセス数と似たような結果かと思いきや、全然違うんだこれが。
ISOT2014最新文房具レポート5日目。高機能筆記具と学童文具、最新なわとびを紹介
じゆうちょうを、もっと自由にしたい。どんな写真でもじゆうちょうにできるようにした。
ISOT2014(国際文具・紙製品展)の最新文房具レポート1日目。超スゴいノートなど
かつてチェーン店として流行した「髭鬚張魯肉飯」が石川県にのみ残っているのはなぜか。
読書感想文の課題図書に貼られたシールに描かれた人はなぜ鼻に棒を突っ込んでいるのか調べた
以上、ランキングでした。

次のページからは編集部が選んだ、印象に残った記事のライターへのインタビュー。まずは、SNSランキング五位、素朴な疑問の調査記事なのになぜか全身タイツになったライター西村さんへのインタビューです。
いったん広告です
読書感想文の課題図書に貼られたシールに描かれた人はなぜ鼻に棒を突っ込んでいるのか調べた

全身タイツで培養液に

石川:今日は軽くインタビュー的な感じで感想文の記事の話を(チャットにURLを貼る)
西村:はいどうぞー
石川:この記事、URL貼るとこの写真出てくるんですね
facebookメッセンジャーにこの記事を貼るとこの画像がでます
facebookメッセンジャーにこの記事を貼るとこの画像がでます
西村:でますね。緑色が映える
石川:培養液に入ってるみたいですよね。
西村:並んでるガラスケースが見えますね。マトリックスにそんなシーンあったようなきがする。

とにかく全身タイツを着たくて

石川:「とりあえず、体験してみるか」の展開がまずおかしいと思うんですけど、これってどういう撮影順だったんですか?先に取材行って、地味だったなーと思ってこれを付け足したのか、それとも疑問を持った時点でまず「体験してみねば」って思ったのか
西村:本当いうと、全身タイツもらったんで、なにかに使いたいな―と思ってて
石川:KIRIMIちゃん.の?
KIRIMIちゃん.のコラボ企画で使った全身タイツでした。それをコラボ企画より先に公開される記事で使っちゃう西村さん
KIRIMIちゃん.のコラボ企画で使った全身タイツでした。それをコラボ企画より先に公開される記事で使っちゃう西村さん
西村:そうです。
で、本屋で課題図書シールみかけて、あー、これやろうと思って。

石川:「これだ!」って?
西村:そうですね「これだ!」って思って。で、そのあと、なんで鼻に棒突っ込んでんだろうという疑問がでてきて。
石川:まずタイツありきで、→課題図書→「なんで鼻に?」という疑問?
西村:そうですね
石川:僕の想像と真逆の順番でした。僕の想像というか、一般的な記事の考え方と
西村:ネタに困ってると突拍子もないところからなんか降りてくることありますよね。そんな感じですよね。
石川:そういう「あるある」の枠に入れられるパターンではない気がしますよ!

逆境にさらされる原稿

西村:西村さんの自信としてはどうだったんですか?この前半部
石川:こんなにシェアされるとは思ってませんでしたよ。よくて80RT 50いいね ぐらい。かなと思ってました。
石川:それでこの写真編集部に送って、載ったんだけど、1週間くらい編集部からの返事がないという。
(※担当の古賀さんが夏休み中だったため石川が返信することになっていたのですが、すっかり忘れていました)
この状態で1週間放置されている西村さんを想像してください(違うけど)
この状態で1週間放置されている西村さんを想像してください(違うけど)
西村:そう、返事なかったですね。編集部のひと怒らせちゃったかな―とおもってました。
石川:ははは。いやーすいませんでした。僕すごい笑ってましたよ。西村さん面白いなーと思って。まさか自分の仕事とはつゆ知らず。
西村:しかも、最初、ぼくの送ったメール、ゴミ箱に入ってたんですよね?
石川:あっ、そうそう。そうでした。 藤原さんから朝メッセージが来て「西村さんの原稿来てますか?」って。よく見たらゴミ箱に。
編集部にすごい酷い扱いされてますね、この原稿。

西村:メールソフトにゴミっぽいって思われたんでしょうね
石川:メールソフトが画像の中身まで見て
西村:こりゃゴミだと
石川:でもそうした逆境を経て、この反響。ど根性大根みたいですね
西村:ど根性ゴミ原稿

隠された真実

石川:でも、いい記事ですよね、前半すごく面白いんですけど、後半だけ読んでも知的好奇心が満たされるし
西村:ありがとうございます。実は大事なこと書いてないんですけどね。
石川:なにか隠し事があるんですか?
西村:隠し事というわけじゃないんですけど、笛の名前と吹いてると言われる精霊の名前がよく調べるとおかしいんですよ。
石川:おかしいってどういうことですか?
西村:描かれてるのは、読書感想文コンクール事務局とかの公式見解だと「パン」なんですが、パンが吹いてるといわれる笛と、描かれてる笛の形が違うんです。パンフルートじゃないといけないのに、シールの絵は「アウロス」っていう笛なんです。
石川:パンフルートって笛が板状にたくさん束ねてあるやつですよね。その問題はまだ未解決なんですか?
西村:これ、実は渋川の美術館や読書感想文コンクール事務局に問い合わせて確認したんですけど、どっちも資料か残ってないからわからない。っていう解答だったんです。だから記事では「笛」としか書けなかったんです。
石川:この笛、2本じゃなくて二叉なんですね。アウロスって。
アウロスは二叉の笛。2本持っているわけではない
アウロスは二叉の笛。2本持っているわけではない
西村:そうなんです。二又のが「アウロス」で、ふいてたとされる精霊が「マルシュアス」。パンじゃないんですよね
石川:でもそれ大事なところじゃないから大丈夫ですよ。西村さんが培養液入ってる写真の方が大事
西村:ですよね

棒だ

石川:あと今気づいたんですけど、西村さんが持ってるの、一貫してただの棒ですよね
棒
西村:そうです。棒です。東急ハンズでちょうどいい大きさのやつを厳選して買いました。
石川:厳選棒
西村:30分ぐらい悩みましたね。あんまり細いと見えないし
石川:全身タイツのパッションに比べて棒は急に雑だな、と思ったのですがこれもけっこうこだわってたんですね
西村:そうなんです。細部までこだわってます。
石川:細部までこだわり抜かれたプロの仕事でした。
まさか「こだわり抜かれたプロの仕事」が結論になるとは思いませんでした。次のページも偶然楽器つながり。焼トウモロコシでハーモニカを作った住さんの登場です。
いったん広告です
トウモロコシを食べ「ハーモニカ」とはしゃいだ子供の頃を思い出し、ハーモロコシを作った

「吸ってます」「吹いてます」の写真が変

林:「吸ってます」「吹いてます」の2枚の写真で笑ってしまったんですが、どうしてああなったんでしょう。
住:へんな服装したら全身が入る引きの写真ばかり撮っちゃってて、寄りの写真がないことに気づいたんですよ。
トウモロコシをハーモニカにするという本題に戻そうとして、あの写真です。

林:おかしな展開から元に戻す写真だったんですね。
住:うん、ちょっとずれたなと思って。
!
住:林さんはツイッターでも書いてましたけど、僕はあの写真がなんでそんなに言われるのか分からないんですよね。
林:そう言われてみればなんでだろう。ハーモニカの演奏って普通1枚の写真で済むんですが、それを「吸う」「吹く」の2つにわけてるところがおかしいのかな。歩いているところの写真を「右足出してるところ」「左足出してるところ」って分けて載せるような…。
住:ところであれエロくないですか。
林:エロくないですよ。

もともと違ってた構想

住:というか、山下清風にするってもともと林さんのアイデアですから。
林:そうでした。住さんの最初の案ではダーリンハニーの吉川さんがハーモニカがうまいので吹いてもらうって展開でした。
住:それを僕が変装する展開に。そんな構想なかったですから。
林:うまい人に吹いてもらってたらぜんぜん違う記事になってたでしょうね。
住:でも僕の得意な感じになったので良かったですよ。あんまり拡散しませんが。
!
林:最近ようやく気づいたのですが、SNS時代の原稿タイトルは「セレブキャタピラー」みたいな謎の言葉より、「○○を○○できるようにする」のような何やっているかがわかるほうがいいみたいですね。
住:岡村ちゃんみたいなのが。
林:そうそう。
住:「あの娘、僕がハーモニカをトウモロコシにしたらどんな顔するだろう」ってタイトルにしてもよかったですね。
林:次回からそうしましょう。


9月です。

読み物サイトの編集だったはずなのですがなぜか毎月モリモリとイベントを開催している編集部。今月も目白押しです。

まずは次の木曜日、9/11に迫ったGIFカソン。GIFアニメのワークショップです。今回は内容を変えて10月にも開催しますので、お好きな方に(もちろん両方でも)ご参加ください。

そしてその週末9/15は大阪でこたつ会議。あの札束風呂がふたたび関西遠征します。林さんのトークセッション参加や、盆踊りもありますよ。大阪の盆踊りは東京のと違ってバンドスタイルでめちゃくちゃかっこいいです。

ほかにも動きがありましたら制作日記TwitterFacebook等でお知らせしますので要チェックのほどよろしくお願いいたします!
▽デイリーポータルZトップへ

banner.jpg

 

デイリーポータルZのTwitterをフォローすると、あなたのタイムラインに「役には立たないけどなんかいい情報」がとどきます!

→→→  ←←←
ひと段落(広告)

 

デイリーポータルZは、Amazonアソシエイト・プログラムに参加しています。

デイリーポータルZを

 

バックナンバー

バックナンバー

▲デイリーポータルZトップへ バックナンバーいちらんへ