メジャーからマニアックな筋肉まで
まずは筋肉かるたの札をいくつか見ていただきましょう。
打撃系格闘技ではアゴを打たれた時を考えてこの筋肉も鍛える。
寝ている時にここがつる人結構いるらしい。
なかなかマニアックな筋肉が出ましたな。
持久運動などもして脂肪を落さないと出てきてくれない。
メジャー系筋肉からマニアック系まで各種筋肉の読み札、絵札が出てきます。
小顔の為にはこの筋肉を縮小させるのか。それは凄い。
カルタなので50音。全部で45種類の札があります。
採用された筋肉が色分けされている図もついています。
いったいなんでこんなカルタを作ったのか。詳しく話を聞いていきます。
楽しく学べる筋肉の教材
このカルタを作ったのは、人の身体の仕組みと動きに関わる教育コンテンツとサービスの提供を行う会社
「ラウンドフラット」。担当の井上さんと3DCGデザイナーの細貝さんにお話をうかがいました。
3DCGデザイナーの細貝さん。好きな筋肉は大胸筋と三角筋だそうです。
ラウンドフラット社では理学療法士、作業療法士、柔道整復師など医療職種の専門家や教育機関、運動や体の構造に興味のある一般の方向けのコンテンツ製作を主に行っています。
医療職種の専門家を目指す人の参考書。ただの筋肉好きには用の無い資料かも。
写真を使った書籍だけでなく、3DCGや動画を使い、形や動きが見てわかりやすいコンテンツになっています。
昔、格闘技の練習で興味をもってこの手の資料を見たが、モノクロの絵や写真や文ばかりだったな。便利な世の中になったものだ。
筋肉かるたは、こういった教育用のコンテンツ作りにあたり、より分かりやすく、より間口を広げたいという思いで作られたそうです。
子供向けにこんなDVDも出ています。春と秋の運動会シーズンに売れるそうです。
筋肉の絵がかかれ、裏にその特徴が書いてあるようなカードは既にありました。しかし、内容も硬くただ丸暗記するだけのようなものだったそうです。
昔は本を見ながらテーピングしたなあ。反対方向がどうなっているか分からず最後は適当だった。こういうのが有ると便利だ。
そこで、遊びながら覚える事で頭に入りやすくする。玩具だがリアルに教材としても使えるレベルの物をと作られたのが筋肉かるたでした。
筋肉トランプも有ります。どんな遊び方があるだろうか。
製作するにあたって、まず行われたのが「筋肉総選挙」でした。人間の体には大小600以上の筋肉があります。カルタには50音で45枚しか札がありません。
同じ時期に参議院選をやっていたので、それにぶつける形で行われました。投票結果などは
こちらに。
筋肉かるたに描かれたのは、筋肉総選挙を勝ち抜いた選ばれし45の人気筋肉なのです。
筋肉検定も行われています。専門家からただの筋肉好き、これからは趣味筋肉だなんていう方まで。幅広く挑戦者募集しています。
カルタに採用される筋肉が決まったところで、読み札の文も一般から募集して作られました。
筋肉検定に合格するとこんな筋肉グッズが貰えます。こちらは「超回復タオル」。超回復というのは、筋トレにおいて、サイヤ人が死にそうなぐらいにダメージを受けてから回復すると前より強くなるアレみたいなものです。
「顎細い 咬筋使わず イケメンだ」
「口角を 上げる練習しています アイドルが 鍛えているのは大頬骨筋」
「ヌンチャクが 背中にあたり痛いなら 鍛えてないぞ広背筋」
多数の応募の中からその筋肉の特徴を表す
読み札の文も決まり、筋肉かるたがいよいよ完成。
こんな筋肉グッズの販売もやっています。自転車に乗る人が着るスーツ。有名選手も着たらしい。
こうして完成した筋肉かるたは、一般の方だけでなく学校や各種医療系専門学校などの教育機関でも多く購入されて使用されているそうです。
筋肉かるたでの筋肉勉強。面白そうですね。
今も修正を続けています
筋肉は今もなお研究されています。現在でも何のためにあるのか、何のために使われているのか分からない筋肉もあるそうです。筋肉かるたに使われている3DCG筋肉画像も専門家が見て、最新の研究ではこちら側についているとか、この方向じゃないとか少しずつ修正されているそうです。
そこまで詳しくなくとも、体の構造を知っておくと色々役に立つこがあります。とりあえず、かけっこ上達DVDなどは走るのが苦手な子供のいる家庭にはいいかもしれません。大人でも走る技術を身に着けておくのはいいことです。世の中何があるかわからない。
私の好きな筋肉は上腕三頭筋です。パンチを打つ時に使います。
