特集 2015年4月30日

通話相手を簡単にムショにブチ込む方法

電話が嫌いだ。
電話が嫌いだ。
かけるのも嫌いだし、受けるのはもっと嫌いだ。

あの即興で何か言葉を発さないといけない感じがヤバい。予想外のことがおこった瞬間、もうパニック。意味不明なことを話し、さらにパニックという無間地獄がはじまる。

どうしたらこの悪癖をなおすことができるだろうか。要は、電話相手と自分の間に強固な防壁を築けばいいのだ。
父は数学教師。母は国語教師。姉2人小学校教師という職員室みたいな環境で育つ。普段はTVCMを作ったり、金縛りにあったりしている。(動画インタビュー)

前の記事:先輩が自分自身を讃える祭りを開催したら、Yahoo!ニュースに取り上げられた話


そこで、このアイテム

見た目もスタイリッシュ!
見た目もスタイリッシュ!
通話相手が刑務所の壁の向こうにいると錯覚できるiPadminiケースである。

これは頼もしい。だって身近にある最強の壁だもの。

電話の話だったのに、なぜiPadminiで作ったのか気になる方がいるかもしれない。答えは簡単。失敗したから。

2000円で買った新品のiPhoneケースに穴をあけたら、ドリルの刃に削りカスがまとわりつき、一瞬でぐちゃぐちゃになった。近所で怪鳥でも飛んでいるのかな~、と思ったら自分の叫び声だった。

ショックすぎて写真も残していない。

そんなわけで、予備で買っておいたiPadminiケースで作ることになったのだ。

さっそく作りましょう

必要なものはコチラ。
必要なものはコチラ。
<準備物>
・ iPad・iPhoneケース
・ ヨーグルト
・ リューター
・ 紙やすり
・ スプレー

作り方は簡単3ステップ

(1)iPadminiケースに、リューターでポツポツ穴を開ける
できるだけ細かく網目状に穴を開けるとそれっぽくなる。
できるだけ細かく網目状に穴を開けるとそれっぽくなる。
※ケースは絶対に「ハードケース」を選んでください。最近増えているソフトケースだと、穴がぐちゃぐちゃになります。
画面に格子状の画像を表示して、油性マジックで穴を開ける位置を写し取ると後がラク。
画面に格子状の画像を表示して、油性マジックで穴を開ける位置を写し取ると後がラク。
(2)丸い枠を作る
必要なのは、プリンとかヨーグルトなどの容器。
容器と蓋が接着している「○」部分だけを切り抜いて使う。
カッターでさっと切り抜いて、丸い円にする。
カッターでさっと切り抜いて、丸い円にする。
お手持ちのスマホ・タブレットに応じた大きさの容器を探そう。
お手持ちのスマホ・タブレットに応じた大きさの容器を探そう。
これ、いちからプラ版で作ると大変なのだ。

切り取ったら、紙やすりで整える。
(3)銀色に塗装
先ほど(2)で作った「○」を銀色のスプレーで塗装する。
先ほど(2)で作った「○」を銀色のスプレーで塗装する。
最初に黒を塗ってから銀色を吹いた(その方が発色がいいらしい)。

表面が剥げないように、最後に透明ラッカーを吹く。

下に敷いているのは、先ほどぐちゃぐちゃの穴が空いたiPhoneケース。
スプレーが乾いたら、接着剤で貼り付けて完成。
スプレーが乾いたら、接着剤で貼り付けて完成。
これで、通話相手を牢屋にブチ込むことができる。

使い方

まずケースを外し、
まずケースを外し、
裏返して、画面側につける。
裏返して、画面側につける。
顔を写せば完成!
顔を写せば完成!
誰かにテレビ電話をかけてみたい。よし、Skypeしよう!

と思ったのが、体が動かない。実験のために上司に連絡をとろうかと思ったが、胃がキリキリしてきたので中止。
ここは、小学校からの幼馴染の下谷くんに電話しよう。
ここは、小学校からの幼馴染の下谷くんに電話しよう。
想像以上にそれっぽく見えます。
電話に出た下谷くんは、風呂上がりだったらしく、パンツ一丁。彼には、このケースのことを全く説明しなかった。

「服を着る」と言うので、「白かグレーの色を着てくれないか」とお願いしたら(受刑者っぽいので)、オレンジの服を着て現れた。
アメリカの囚人っぽい!とガッツポーズをした。
アメリカの囚人っぽい!とガッツポーズをした。
下谷くんが消防士を目指していた時、面談の練習相手になってくれないか、と頼まれたことがあった。「何で消防士になりたいんですか」と尋ねたら、「火を見るのが好きだから…」と放火魔みたいなことを言っていた。

このケースがあるとより放火魔っぽく見えて素敵である。

※差し入れの話なんかを織り交ぜると、より刑務所感が出るのでオススメ。

電話相手を牢屋にブチ込んで

下谷くん、すみません。
下谷くん、すみません。
今回の記事、本当に電話するのが怖い上司や取引先の人に対しては実験することができなかった。電話がかけるのが嫌すぎたから。

だから、心優しい友人を騙した。僕は卑怯だ。本当に刑務所に入らないといけないのは、自分自身だった。

告知

動いた。展
動いた。展
僕は電子のことわからないので、原始人的な制作をウホウホしていたのですが、電子工作部、「動いた。」の展覧会があります。

場所は、大阪の富田林駅前の素敵な施設、きらめきファクトリー。

期間はゴールデンウィーク中【2015年5/1(金)~5/10(日) 10:00~21:00】

踊る折り鶴や、四駆エンサー(ミニ四駆が走ってビートを刻む)など素敵なメカがたくさんありますので、近隣にお住いの方は絶対来てくれよな!
http://www.ugoita.com/
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