広告企画♪ 2016年9月26日

「おふくろの味」のバックアップをとる

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テレビの食べ物関連のCMで、部活で活躍できなかった子供が母の手料理で元気になるというストーリーがある。その子供は小学生とか、大人よりでも高校生くらいだろう。

あれを30年間やっている場所がある。我が家だ。

落ち込むのは子供だけじゃない。僕は今年30歳になるが、もちろん大人になってから精神的参ってしまう出来事や、人間関係にまつわる事件はあった。しかし、どんなときも相変わらず妹を含めた4人家族の家に帰ってごはんを食べている。その様子がCMになることはない。
今もその日夕飯が必要か毎日LINEで連絡しあっている。
今もその日夕飯が必要か毎日LINEで連絡しあっている。
そんな僕が実家住まい代表として、母のカレーをバックアップすることになった。悲喜こもごもな実家カレーだが、この機会に記録しておくのもいいだろう。

我が家総動員カレー

材料はこの通り。
じゃがいも多くない?
じゃがいも多くない?
・牛モモ 250g
(肉は豚でも牛でも適当に)
・じゃがいも 5個
・玉ねぎ 2個
・人参 1本
・エリンギ 1パック
・カレールー 一箱
・かつおだし 適量
一応分量も書いたけど、たぶん、適当なんだろうと思う。

男爵いもとメークインが混ざってるのは、こだわりではなくそれしかなかったからだそうだ。エリンギが入っているのは、妹が好きだからだという。

まずは肉を適当な大きさに切る。しかし、母が肉を切る場面を撮影しようとしたら「撮られたくない」と言い出し、母は妹(29歳)を呼んで肉を切らせた。
海人Tシャツを着た妹は「細く見えるように撮ってよね!」と言うのでぼくは「だいじょうぶだいじょうぶ」と答えた。
海人Tシャツを着た妹は「細く見えるように撮ってよね!」と言うのでぼくは「だいじょうぶだいじょうぶ」と答えた。
またぼくが「ちょっとお腹すいちゃったから早くできない?」と言うと、じゃあ野菜を切ってるあいだ肉と玉ねぎを炒めておいてくれと言われたので、やる。
肉はあらかじめ油(米油)を揉み込んでおくのがコツだそうである。
肉はあらかじめ油(米油)を揉み込んでおくのがコツだそうである。
母のカレーをバックアップするつもりだったが、この時点で我が家総動員のカレーになった。
総動員と言ったがそのころ父は2階で業者の人とエアコンを設置していた(休みの日なのに全員家にいる)。
総動員と言ったがそのころ父は2階で業者の人とエアコンを設置していた(休みの日なのに全員家にいる)。

どこの家も適当だと思うが、うちも適当

肉と玉ねぎを炒めたところに、切った野菜を全部入れて、水を加える。水の量は「具がひたひたになるくらいの適当」とのことだった。それも計量カップなどを使いつつの適当ではなく、ボウルを使っての適当なので、かなり霊的な適当だろう。
ひたひたといってもいろいろあるので再現性がない
ひたひたといってもいろいろあるので再現性がない
沸騰したらアクを取り、かつおだしを入れる。かつおだしはテレビで入れるといいと言ってたからそのとおりにしていて、実際は入れても入れなくてもよくわからないらしい。

鍋は圧力鍋だ。フタをして加圧したあと7分火にかける。玉ねぎがトロトロ、じゃがいもはホロホロになって美味しいのだそう。いつもそう言っている。
正直ぼくは、野菜がゴロゴロ入っていて、汁はサラサラなのカレーが好きなので評価できない。でも母が好きならそういうカレーになるのはしょうがない。
正直ぼくは、野菜がゴロゴロ入っていて、汁はサラサラなのカレーが好きなので評価できない。でも母が好きならそういうカレーになるのはしょうがない。
フタを開ける。そして、汁を取り出す
フタを開ける。そして、汁を取り出す
煮込んでみたらどうやら先ほど適当に入れた水がやっぱり多すぎたようで、汁を200mlくらい取り出していた。

そして、火を止めた状態の鍋に刻んだルーを入れて溶かす。ルーは一番安いものを使うそうだ。
母は「結局カレーってルー次第だよね」と言っていた。
母は「結局カレーってルー次第だよね」と言っていた。
母が「今日使ったコレじゃない、ほら、なんとかってルーがあって…」と言うので、本当なら味はそっちのほうが好きだとか言うのかと思ったら「いつもはそっちの方が安いんだよね」と、とにかく安さが正義らしい。

最後に温め直して完成!
玉ねぎがなくなっているくらいトロトロだ
玉ねぎがなくなっているくらいトロトロだ

ゆらぎのあるカレー

我が家のカレーは毎回味が違う、ゆらぎのあるカレーだ。

手伝いながら母のカレー作りを見ていたが、最後まで味見をしなかった。計量するわけでもない。かつおだしも、計量スプーンを使えばいいものを、デザートを食べる細長いスプーンで適当に入れていた。毎回出来上がりが変わるのも、こんなランダム性を孕んだ作り方ならば腑に落ちる。

そういうわけで我が家の食卓にはまれに味がしない野菜炒めが出たりもする。そういうとき母は決まって「失敗しちゃった」と言うが、それでも絶対に味見はしない。

ちょっとくらいポリシーはないのかとも思うのだが、ポリシーがないのがポリシーなのだろう。食べる側もうまくポリシーをなくしてるので30年家族をやっても何も問題を感じることがない。
今回は出来たてだからか、いつもよりフレッシュな気がしておいしかった。
今回は出来たてだからか、いつもよりフレッシュな気がしておいしかった。


母の感覚まるごとバックアップ。

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