広告企画♪ 2016年9月26日

「おふくろの味」のバックアップをとる

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ベトナム料理といえば、フォーやバインセオ(米粉のおかずクレープ)が有名だが、カレーも存在する。

が、こちらは家庭料理…いわゆるおふくろの味で、同じカテゴリーではほかに、煮魚、角煮&煮玉子、空芯菜のにんにく炒め、などが思い浮かぶらしい。これらは、実はとても日本のものと近いのだ。

では、ベトナムのカレーとは具体的にどのようなものなのか。

おふくろの味のバックアップを取るべく、つくり方を教えてもらうことになりました。

30代の息子を持つ大家さんにお願いした

私 「という訳で、おふくろさんにお願いできる?」
友人「私の母は田舎にいるから無理だけど、うちの大家さんは30代の息子がいるお母さんだよ」

それなら私の親世代じゃないか…いいね!お願いします!!

なお、友人と大家さんの仲良いなーとお思いかもしれないけれど、ベトナムは消耗品や飲食品に対して家賃の水準が高く、一軒家やマンションに住むハードルは日本より高い。したがって、部屋を借りて台所などを共有する、いわゆる下宿が多いのだ。当然仲良くもなる。私が以前住んでいたところは大家さんがフレンドリーすぎて、朝7時に叩き起こされるやいなやズイッと揚げたての春巻き(得意料理)を突き付けられることが何度もあった。

ベトナムカレーの食材は基本的に日本と変わらず

おふくろ・ホンさん。得意料理はカレーにボーコー(ビーフシチュー)にバインセオ。
おふくろ・ホンさん。得意料理はカレーにボーコー(ビーフシチュー)にバインセオ。
友人「大家のホンさんです」
私 「よろしくお願いします!」
ホン「いいえ~、こちらこそ!」

サングラスをかけている理由は顔出しNGということではなく、先日交通事故に遭って目が腫れているから、だそうだ。そんなタイミングでご協力いただき大変恐れ入ります…というか、それなら理由は結局、顔出しNGってことになるのか。

私 「あっ、これがカレーの食材ですか?」
ホン「そう」
パッと見だと、日本と変わりなさそう…
パッと見だと、日本と変わりなさそう…
と思ったらなんだこりゃ??正体は後ほど!
と思ったらなんだこりゃ??正体は後ほど!
ベトナムのカレー粉。
ベトナムのカレー粉。
ネギに見えるものはレモングラス。
ネギに見えるものはレモングラス。
あまりにもネギのため、以前それで一本記事を書きました。

ホンさんのカレー、マジでバックアップとった方がいいかもしれない

調理に取り掛かってもらうと…
調理に取り掛かってもらうと…
メモ書きのようなものが!
メモ書きのようなものが!
私 「これってレシピですか?」
ホン「ええ、そうよ」

ホンさんもまたおふくろからカレーを教わったそうで、そこに料理上手の友人の意見も取り入れて改良を重ねてきたとのこと。で、そのレシピがまた子どもに伝えられたかというと、実はそうではないらしい。その理由とは…。

友人「ホンさんは二人息子がいるんだけど、働かないの」
私 「ニートやないか!」

一応は自宅一階のカフェを手伝っているが、失礼ながら、私が訪問したときには床で寝転んでいてめちゃくちゃ分かりやすいニート像だった。だから家事手伝いとして料理を教わるということもなく、友人は「ホンさんは優しすぎるんだ」とボヤいていた。そもそもベトナムでは外食の方が安くつく場合が多いので、男女に関わらず自炊する機会が少ない。結婚後に「家族の食卓」という場面に遭遇してはじめて、母親などから教わることが一般的らしい。

ということは、ホンさんのレシピのバックアップを取らないと本当に継承されないかもしれないということじゃないか!取材の意義の大きさを噛み締めながら、ホンさんの一挙手一投足に目を配る。
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1.鶏肉にカレー粉をまぶす。
2.皮に火が通るまで炒める。
3.鶏肉がかぶる程度に水を入れる。
4.中火で煮込む。
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5.レモングラスを半分に切り、包丁の背で叩く。

私 「包丁の背で叩くの!?」
友人「あ、これは私のオリジナル~」
私 「さよか」

包丁がツルッと手から抜け落ちると流血沙汰になるかもしれないので、慣れない人(ほとんど慣れないと思うけど)は麺棒などの固いもので叩きましょう。レモングラスは、繊維が壊れることによって柑橘系のさわやか~な良い香りを発するのです。
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6.レモングラスを軽く焼き目がつくまで炒めて、鍋に投入。
7.出てきた灰汁を取り除く。
8.人参を投入。
9.じゃがいもを投入。
実際には、具材を投入するタイミングもあるし、調味料も入れているのだけど、そのあたりの詳細については最後に掲載するレシピに記したいと思います。

私 「カレーをおいしくつくるコツってあるんですか?」
ホン「うーん、カレー粉を使いすぎないってことね。塩や砂糖、火の入れ具合とか、あくまで自分の腕で調整する」
私 「おぉ、プロや。おふくろの味のプロ」
国が違えど、料理をする母の背中はみな同じである。
国が違えど、料理をする母の背中はみな同じである。


微妙なコツまでバックアップとりたい。

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