広告企画♪ 2016年9月26日

「おふくろの味」のバックアップをとる

想像以上に波乱万丈だったホンさんの人生

しばらくは煮込みタイム、いろいろ質問したい。
しばらくは煮込みタイム、いろいろ質問したい。
私 「ホンさんのご家族は?」
ホン「両親、それに10人兄弟の長女よ」
私 「多…いや、(改めて、)多っ!」

両親も兄弟も健在だが、全員がベトナムに住んでいる訳ではないらしい。三人の弟が近所にいるが、兄三人と妹はフランスに、両親と弟二人はオーストラリアに住んでいる、とのこと。

私 「あー、それって…戦争関係してるよね?」
友人「うん。ホンさんのお父さんは偉い軍人だったから」
私 「ってことだよねぇ」

ベトナムは昨年になってやっと終戦から40年が経ったばかりで、今もまだまだ戦時の体験者が国を支えている。ベトナム戦争は社会主義の北ベトナムと資本主義の南ベトナムの戦争であり、南の敗色が濃くなる過程で国の要人・アメリカ人や外国人・資産家を中心に数多くの人たちが帰国または亡命した。で、予想された通り、各所で資産が接収された。と聞かされている。

そうした歴史から、南部の、戦前・戦中はもちろん、戦後に生まれた世代と話していても、今の政府や北部の人に対する恨み節を聞かされる機会は少なくない。が、近年のこの国の発展はその国を出た人たちが再び戻り貢献してきた面がかなり大きいので(商才のある人ばかりが亡命したということだから)、一口には語れない、語ってはいけない、少なくとも私はそう思う国なのだ。

という事情を踏まえた上で、戦時に青春時代を過ごしたホンさんにもいろんな過去がないわけがないなと思った。

仕上げにココナッツミルクを入れ、完成!

ホン「よし…」
ホン「よし…」
ホン「頃合いだ!」
ホン「頃合いだ!」
ここで、冒頭で登場した謎の白い食材に…
水を入れて揉み込む!揉み込む!
水を入れて揉み込む!揉み込む!
それを濾(こ)して生まれたものが…ココナッツミルク!
それを濾(こ)して生まれたものが…ココナッツミルク!
私 「は~、なるほどね!」
友人「ココナッツミルクそのものでもいいんだけどね」
私 「そうか、それなら日本でも缶詰で代用できそう」
!
10.これを鍋に投入、弱火に調整し全体が温まったら完成!
味見したが、両手が塞がっていたので気持ち悪い男になった。
味見したが、両手が塞がっていたので気持ち悪い男になった。
で、
これが、ホンさんのおふくろ(ベトナム)カレー!
これが、ホンさんのおふくろ(ベトナム)カレー!
に、
バインミー(フランスパン)!
バインミー(フランスパン)!
日本のカレーのおともは決まってライスだけど、ベトナムではバインミーかブンという名前の米粉麺(フォーのお仲間)。食べ方は人それぞれでいいけれど、一般には、バインミーはちぎって浸し、ブンにはカレーをかけて、食べる。

ちなみにこのバインミー、一個10円という驚異の安さ。
それをこんな感じで、
それをこんな感じで、
パクッ…うめぇ、うめぇ!うめぇよ。
パクッ…うめぇ、うめぇ!うめぇよ。
味。分かりやすくたとえようとするならば、タイカレーから辛さを抜いて甘くして、具材を日本のカレー並に大きくしたといったところ(大きさも各家庭それぞれだけど)。ホロホロに崩れるまで煮こまれた鶏肉が本当に美味しい。大きめに切られた人参もじゃがいもも食いでがあって、ココナッツミルクの甘みが加えられたカレー・ソースは、パリッ!フワッ…と焼きたてのバインミーとも相性が最高だ。結局、三本くらい食べてしまった。

ホンさん特製ベトナムカレー、バックアップ(レシピ)はこれだ!

【材料】
・鶏肉 1kg
・人参 1本
・にんにく 1個
・じゃがいも 2個
・ココナッツミルク 200ml
・塩 少々(お好みで)
・砂糖 少々(お好みで)
・カレー粉 100g
・レモングラス(乾燥チップなら日本でも入手可) 4本
※鶏肉は塩とにんにくを揉み込んで30分ほど冷蔵庫に寝かしておく

【作り方】
・鶏肉全体にカレー粉を揉み込む
・油大さじ二杯ににんにくを入れ、きつね色になったら鶏肉を入れて焼き色がつくまで炒める。
・鶏肉がかぶるまで水を入れ、沸騰するまで煮込む。
・油大さじ一杯に適当な大きさに切ったレモングラスを入れて炒め、鍋に入れる。このときアクはこまめに取り除く。
・人参を入れて、3分ほど経ったらじゃがいもを入れる。
・具材に菜ばしが通るくらい煮えたら、ココナッツミルクを入れて中火に調整。全体があたたまったら完成です!
具体的に何を何分なのか聞こうとしたけど、「具材がいい感じになったら」という回答が多かった。以前、自分の母親にもレシピを聞いたことがあるのだけど、「目分量」という回答が多くて控えることを投げ出した経緯がある。

でも、それでいいのかもしれない。ホンさんがおふくろの味に改良を加えたように、たとえば老舗の焼き鳥屋のタレが日々継ぎ足されて少しずつ味を変えるように、おふくろの味は変化も込みでおふくろの味なんだ。と思った。

どこの家庭でも「おふくろの味」はあたたかい

ベトナムに住みはじめてそろそろ五年。自炊や外食の機会は多いが、誰かに料理をつくってもらう機会は少ない。作り手の人柄を知っていたり、ストーリーを聞かされた上で振る舞われる料理には特別の温かみがある。おふくろの味の本質って、もしかしたらそこかもしれない。ホンさんのベトナムカレー、ぜひ日本でも再現してくださいませ!
ホンさんと友人。ありがとう!
ホンさんと友人。ありがとう!


次はみそ汁のレシピをバックアップしよう。

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