バイクの他に、すべすべののぼりベースが連続で置いてあると炭団(戒厳令の際に治安を守る無人ロボット)を思い出す。恐ろしい兵器ではあるがどこかコミカルで魅力的だった。
AKIRAの思い出
AKIRAとの出会いは中学生の頃、友人が買ったファミコンゲームだった。
買ったその日に「ちょっと俺にやらせてくれよー」とコントローラを握った。局面ごとに行動を選択するアドベンチャーゲームで、なんかいろいろあった後、「アキラはもういない」みたいな説明をモヒカンの大佐から受け、あ、そうなんですねと敵(鉄雄)に向かってレーザーを発射したら「はい敵は死にました、平和になりました。よかったですね」みたいなえらく淡白な感じで終了してしまった。
突然の、冷徹なエンディングに一同は口を半開きにして唖然としていた。他にも終わり方があるようだったがその後、友人がクリアしたという話は聞かなかった。
「あれは何だったんだろう」とばかりに原作を読むと、たちまちその世界にずろんと引き込まれた。
買ったその日に「ちょっと俺にやらせてくれよー」とコントローラを握った。局面ごとに行動を選択するアドベンチャーゲームで、なんかいろいろあった後、「アキラはもういない」みたいな説明をモヒカンの大佐から受け、あ、そうなんですねと敵(鉄雄)に向かってレーザーを発射したら「はい敵は死にました、平和になりました。よかったですね」みたいなえらく淡白な感じで終了してしまった。
突然の、冷徹なエンディングに一同は口を半開きにして唖然としていた。他にも終わり方があるようだったがその後、友人がクリアしたという話は聞かなかった。
「あれは何だったんだろう」とばかりに原作を読むと、たちまちその世界にずろんと引き込まれた。
「アキラ」とは物語に登場するえらい力を持った超能力少年。彼の力によって東京は一度、崩壊する。
舞台は2019年の東京(なんと2020年に東京オリンピック開催予定!)、現実と地続きの近未来で繰り広げられるサイバーパンク大戦争。超緻密に描き込まれた廃墟のような都市群が、衛星からのレーザーで焼かれるわ人知を超えたサイキックな力に巻き込まれるわで破壊しつくされるカタルシスに、ひたすらかっこいーとか言っていたのだ。
かっこよくて四国な「金田のバイク」
物語の主人公、暴走族のリーダーで健康優良不良少年こと金田正太郎が駆るマシンが「金田のバイク」である。
バンダイ製フィギュア 金田のバイク。
前衛的でかっこいいプロポーションは多くのファンを魅了し、実際に走行可能なカスタムバイクまで作られた。
金田。「ピーキー過ぎてお前にゃ無理だよ」など、漫画、映画通じて名言多数。
私はこのバイクに関して心の片隅にある感情を抱いていた。
「あれちょっと四国っぽくないだろうか」
「あれちょっと四国っぽくないだろうか」
横から見た図。
四国を水平にして(あと赤くね)
タイヤをポン!ほら!ちとランディングポジションは高いが。
AKIRAの舞台である2019年、そして東京オリンピックを目前に控えた今、あのバイクを四国に置き換えてみたいという欲求が立ち上がったのは至極当然といえるだろう(なんで)
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俺たちの3Dプリンター
割り箸すらどっちかに偏って割れる程工作スキルの低い私にできる事は何か。
あれなら楽じゃないの、ほら、プロダクトデザイン界隈で大活躍しているあのテクノロジー。と3Dプリンター活用を思いたったが私の技術では、そうだなもうちょい溶け合わないかなバイクと四国、みたいなニュアンスが表現できない。
しかし東急ハンズやダイソーを歩き回っていたらあるじゃないか、俺たちの3Dプリンターが。
あれなら楽じゃないの、ほら、プロダクトデザイン界隈で大活躍しているあのテクノロジー。と3Dプリンター活用を思いたったが私の技術では、そうだなもうちょい溶け合わないかなバイクと四国、みたいなニュアンスが表現できない。
しかし東急ハンズやダイソーを歩き回っていたらあるじゃないか、俺たちの3Dプリンターが。
紙粘土。そうだ、ぼくが3Dプリンターになればいいんだ!
針金でざっくり形を取り、肉付けしていく。
針金は労せず曲げられるようにやらわかいタイプを使ったが、粘土を付けていく時にもくにゃんくにゃん曲がり、全くといっていいほど役に立たなかった。
普通の力で曲がる筋力養成ギブスのようなものだ。
普通の力で曲がる筋力養成ギブスのようなものだ。
四国かバイクか
ポイントは四国とバイクの兼ね合い。愛媛県のリアス式海岸をはじめとするガチャガチャした海岸線はやはり平滑にせざるをえない。
佐田岬半島はカットさせていただきます。再現できないし。
荘内半島も金田の背中に刺さってケガしたりしたら大変なのでカットである。
すごく行きたい場所だが、とがって危ないし。
しかしバイクに寄りすぎても困る、いや誰も困らないが嫌だ。なのでボディの起伏は四国の地形を意識したものとした。
立体地図カレンダーを参考に四国山地の感じを…。
四国のくびれ
手作りで四国を成形して気付いた事がある。
四国を裏返すと変な気持ちになるという事。
四国を裏返すと変な気持ちになるという事。
左右逆四国。なんか作りにくい。ベムスターみたいだな。
そして、中央部分、土佐と伊予あたりのくびれが思いのほかセクシーだという事。
土佐湾をこんな気持ちで見た事なかったよ
四国でバイクを作ってわかった、日常ではなかなか得がたい気付きであった。今後四国でバイクとかシン・ゴジラの第2形態とか作る方は参考にしてほしい。
タイヤ装着。(でかく作りすぎて1度作り直した)
アクリル絵の具で色を付ける。工作の出来の悪さを隠すべく厚塗り。
ステッカーを貼り、完成!
並べて見ると四国かどうかはともかく工作がチープだ。
メーカーロゴなどのステッカーはせっかくなので四国アレンジを加えた。
■ シチズン
なんとなく道後の位置に「DOUGO」
シチズンといえば時計の老舗メーカーだ。時計といえば夏目漱石ゆかりの道後温泉にある坊ちゃんカラクリ時計。なのでここは表記をDOUGO ONSENとした。
マドンナご開帳
キャノンは「カメラメーカー」→「レンズ大事」→「レンズと言えばトンボ昆虫の中でも複眼がかなり多く、色覚能力も高い」→「四万十市トンボ自然公園」、というわけで「Tombo」に。位置も四万十川近くへ移動。
四万十川言いたいだけだろ。
■ 成田山
「SHOEI」はカットしちゃった荘内半島の「SHONAI」に変えてます。
ホイールカバーの「成田山」は交通安全祈願で有名な千葉の成田山の事。そこで愛媛の交通安全祈願スポット、石鎚神社のある石鎚山に差し替えた。
■ Arai
Araiといえばヘルメット。ヘルメットは大事な部分を保護する亀の甲羅のようなもの。亀っつったらあなた、足摺岬は金剛福寺の大師亀でしょ。というわけで「Ashizuri」に。
とにかくこじつけが強引なのはすべて私の10年前の四国旅行の記憶からむりやり連想されているからだ。
大師亀。足摺には「亀呼場」というのもありましたな。
四万十川近辺で見つけたスナック貼っておきます。
また、四国バイクだけのオリジナルステッカーも付けている。四国きっての酷道として知られる国道439号「ヨサク」である。
コケないとよく見えない。
新興宗教の教祖で超能力者の老婆、ミヤコは鉄雄に「アキラ」の存在を説明する。
「宇宙は……。その究極の状態を目指して流れておる….」
「高きより低きへ、密より疎へ……。拡散し……、均一へとその方向は一定であり不可逆である」
「アキラは流れの中におらんのだ」
こういったエピソードなどから、アキラを「神」のメタファーとする論考もある。八十八カ所の霊場を持つ四国はアキラをめぐる金田の冒険のパートナーとしてふさわしいのではないだろうか。
「宇宙は……。その究極の状態を目指して流れておる….」
「高きより低きへ、密より疎へ……。拡散し……、均一へとその方向は一定であり不可逆である」
「アキラは流れの中におらんのだ」
こういったエピソードなどから、アキラを「神」のメタファーとする論考もある。八十八カ所の霊場を持つ四国はアキラをめぐる金田の冒険のパートナーとしてふさわしいのではないだろうか。
まあとにかく金田おつかれ。
街角AKIRAを探そう!