自分の顔をパカパカさせる
生で見た獅子舞はひたすらパカパカしていた。まずはパカパカする頭部をダンボールで作っていく。
獅子舞のイメージ画
冬なのでみかん箱がありました
2つの箱を顔っぽい輪郭にし
ノリノリで耳もつけました。上下分かれているので、裏側中央をつなげればパカパカ構造クリアです。
自分の顔をA3で出力する
自らを獅子舞にするということは、自分の顔をどうにかイラストで再現しなければならないということだ。
しかしここで気がついた。あまり絵は得意ではない。イラストですすめると、全然自分に似てない獅子舞ができてしまうのではないか。そんなの嫌だ。リアルな自分を再現したい。
いろいろ考え、コンビニで顔をA3出力することにした。
出てきた!顔が全面にうつっているであろうA3
見られるのが怖くてすぐ丸めた。しかし無事印刷は完了です。
たくさん撮ったので、家でどの表情を獅子舞にするか選んでいきます。
これだけ自分の顔と対峙するといろんな思いが打ち寄せるが、今 日は獅子舞が第一。
壁に貼って吟味するとサイコパスみたいな画像になる。
2分割し、先ほど作った土台に貼る。耳の位置が不安だ。
パカッ …????????
パカパカすれば獅子舞だと思っていたが、現実は厳しかった。なんだこれは。
実際の獅子舞と比べたところ、そもそも顔に立体感がなさすぎる、やっぱり輪郭にあわせた形の方が良いなどがわかってきた。
また、獅子舞は歯があり、頭には髪らしきファサファサもあるのだ。
パカパカに目を奪われ、要素を見逃しすぎだ。恥ずかしい。
再調整していきます。まずはよくわからない耳をひきちぎる。
眉と鼻を立体的にした。あ!獅子舞度UP!
輪郭にあわせて整形した。頭にファサファサもつけた
歯も入れた。こっ、これは…ししまい…! できた!
いよいよ自分獅子舞 装着へ
無事獅子舞ができた! よかった。着てみましょう。
きちんと緑の布もつけた。
よっ
おお!
しっ…獅子舞だー!!!
しっ…獅子舞だー!!!
顔の画質はそこそこいいのに、要素は獅子舞という不思議な何かが誕生した。
リビングにいる家族に見せに行くと「全然獅子舞じゃないけど何かが獅子舞でくやしい」「噛まれたくない、変なのもらいそう」と妙な獅子舞具合に驚いていた。
GIFで見るとさらにすごい
BGMをつけたらさらに雰囲気がでた(念のため1時間バージョンにしました)
せっかくなので神社にいってみよう
室内だとどんよりした雰囲気になったので、外に出たみた。近くの神社へ向かう。
つきました。神社みあふれる風景と獅子舞。この違和感のなさ。(な いと思ってください)
BGMが聞こえてきそうだ。ツクツクテンテンツクテンテン
クワッ
サァーーーッ
疲れたので休む。楽しい…楽しすぎる…。
朝、人のいない境内で獅子舞として舞うことがこんなに興奮する体験だと思わなかった。
なんか神妙な気持ちになるし、かぶった瞬間、腰を落として荒々しくポーズする気持ちになる。
写真を見たら、神聖っぽい動きをしている物体の顔が自分だ。余計意味がわからなくなる。
「我が名は獅子舞! おぬし、ここははじめてか?」的な画像。
めでたい気持ちになる自分顔獅子舞
写真採用によって妙なリアリティがでた自分顔獅子舞だったが、舞ったあとはめでたい気持ちになる不思議な体験でした。あと、獅子舞をかぶると人は自然と腰を落としてしまうということも発見になりました。