特集 2017年5月6日

魅惑のご当地グルメ たまごふわふわ

この中に飛び込みたいくらい、たまごふわふわ!
この中に飛び込みたいくらい、たまごふわふわ!
静岡県袋井市に「たまごふわふわ」というご当地グルメがある。

名前も見た目も癒し系のたまごふわふわは“日本最古のたまご料理”と言われているほど歴史が深く、江戸時代には徳川家の接待料理として提供されていたそうだ。

当時は武士や豪商が食す高級料理だったが、今回は袋井市の銭湯内にあるお食事処で気軽にいただいてきた。
1988年静岡生まれ・静岡在住。平日は制作会社勤務、休日は大体浜名湖にいる。
ダイエット目的でマラソンに挑戦するが、練習後温泉に入り、美味しいものをたらふく食べるというサイクルを繰り返しているため、半年で10kg近く太る。

前の記事:うなぎうどんがひっくり返るぐらいうまい


現代は様々なたまごふわふわが生み出されている

袋井市には何ヶ所かたまごふわふわが食べられるお店がある。

たまごふわふわが作られた当時の味を再現して提供しているお店もあれば、中華風、スイーツなどアレンジして提供しているお店もある。

今回は、銭湯「和の湯(やわらぎのゆ)」内にあるお食事処で、当時の味を再現したたまごふわふわをいただくことにした。
袋井市民憩いの場「和の湯」に到着
袋井市民憩いの場「和の湯」に到着
お風呂に入るには入館料が必要だが、お食事処のみ利用する場合は受付でその旨を伝えれば入館料がかからない(筆者はたまごふわふわへの期待が高まりすぎて「たまごふわふわを食べに来ました」とメニュー名までしっかり伝えてしまった。恥ずかしい)

食券を買ってたまごふわふわを待つ。
あいにくの雨だが、お食事処の窓からは一面に広がる茶畑が臨める
あいにくの雨だが、お食事処の窓からは一面に広がる茶畑が臨める

たまごふわふわとご対面

待つこと数分…
かわいいあいつが来た!たまごふわふわ!
かわいいあいつが来た!たまごふわふわ!
文句なしのふわふわ度合い。見た目もさることながら、たまごのいい香りが漂ってくる
文句なしのふわふわ度合い。見た目もさることながら、たまごのいい香りが漂ってくる
食べに来るまで写真でしか見たことがなかったので、はじめはカップケーキのような、スポンジ状のものだと思っていた。

しかし、レンゲですくってみると、
むむ…!?
むむ…!?
トロトロした泡だった!!
トロトロした泡だった!!
たまごふわふわは、土鍋で熱した出汁の上に泡立てたたまごを流し込み蒸らしたものなんだそうだ。

あまりにふわふわトロトロしているので「これ、泡立てるの大変だろうな…」と思ったが、作っている人からすれば余計なお世話である。

それでは早速いただきまーす!
新食感!!はじめ唇に当たる感覚はふわふわだが、密度が高いのでズズズと流し込んで食べる
新食感!!はじめ唇に当たる感覚はふわふわだが、密度が高いのでズズズと流し込んで食べる
間違いなく他では食べたことのない不思議な食感だった。口に入れるとすぐに消えてしまう。出汁が利いていておいしい。味は茶碗蒸しに近い、和のたまご料理だった。

一説によると、あの新撰組の近藤勇も好んで食べたんだとか。江戸時代の人々に思いをはせながら、最後までおいしくいただいた。

とらふぐも入っていて超贅沢!

筆者がいただいたたまごふわふわにはとらふぐも入っていた。

なんと今回伺った和の湯では、温泉を利用してとらふぐ養殖までしているという。

出汁がしみてて歯ごたえもあって、とてもおいしいとらふぐだった。なんだか得した気分だ。
たまごふわふわに包まれたとらふぐ
たまごふわふわに包まれたとらふぐ
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