マンガ雑誌だけがレジの前に置かれていた
会社の近くのコンビニで、ある日マンガ雑誌がレジの正面に積まれるようになっていた。
雑誌コーナーにはマンガ雑誌だけがない。
きっと立ち読みされやすいので、店員さんの目が届く、立ち読みしづらいところに移動させたのだろう。
わざわざ机が用意されていて、その上に積まれていた。マンガ雑誌も何だか誇らしげだった。
そういえば立ち読み禁止にするとお店の売り上げが上がるとか、いや実は立ち読みOKの方がいいんだとかそういう議論をどこかで聞いたことがある。
きっとコンビニごとにいろんな工夫をしているのだろう。
観察してみることにした。
コンビニを巡ろう、あとチョコボールを買おう
観察の仕方だが、一日時間を取ってコンビニの多そうな地域を巡ってみることにした。
コンビニを見つけたら入り、雑誌コーナーを観察するのだ。
せっかく観察させてもらってそのまま店を出るのは申し訳ないので、チョコボールを1個買うことにした。
エンゼルが出たら一石二鳥(二鳥のうち一鳥は森永社の天使のマーク)である。
一石二鳥だ!
今回のルールである。
コンビニが多い地域を探す
コンビニ巡り、短時間でどれだけ多くのコンビニに出会えるかがポイントとなるが、Googleマップで都心部をうろうろしたところ、やけにコンビニのマークが多い地域が見つかった。
新宿の歌舞伎町だ…!ピンを立てたところがコンビニ。
新宿の歌舞伎町である。
ざっと見ただけで上の地図の中に20個近くもコンビニのマークがある。
引いて見るとそうでもなかったが、拡大するとさっきはなかったコンビニのマークがうじゃうじゃっと現れるのだ。
すごい。
最近いい気候なので、のほほんと散歩するつもりで立てた計画なのだが、日本一有名な繁華街に行くことになってしまった。
歌舞伎町でのほほんとできるだろうか。
のほほんとできました
歌舞伎町。
いきなり脱線してしまうが、休日の朝の歌舞伎町の散歩はとてものどかで楽しかった。
ゴジラが顔を出している有名なビル。ここで外国人の方の撮影を頼まれた。顔にピントを合わせたらゴジラがボケてしまった。ごめん。
ゴリラもいた。
歌舞伎町スタイルで寝てる人(写真中央)。
伏字にして、しかし本人たちに呼びかけるという、伝えたいんだか何なんだかよくわからないメッセージ。というかその伏せ方だと「O(オー)」に見える。
こんな感じでぶらぶらしながらコンビニを見つけては入り、雑誌コーナーを見てチョコボールを買った。
チョコボール。50周年らしい。
遠くでコンビニらしきものがちらりと見えるとすごく気持ちが盛り上がった。
結局、歌舞伎町から新大久保、早稲田まで歩いて、35店舗のコンビニを見ることができた。
分かったことをまとめるとこんな感じになる。
色々あったりたくさんあったりした。
分かったこと① 雑誌の止め方色々
立ち読みNGのコンビニは、雑誌が開かないように止めていたのだが、その方法は大きく分けて3つあるようだ。
ゴムバンドと、ビニール紐と、テープである。
一番多かったのが、このゴムのバンド。灰色のもあった。
雑誌を買った時に、すごくドキドキしながら「これも一緒にもらえますか?」と聞いたらあっさりくれた。ありがとうございます。
これで止めるとなんでもコンビニで売ってるみたいに見える。
ビニール紐も、こういう結び方が一番多かった。表紙が見やすいからだろうか。
あとは十字と、
横にぐるっと結ぶだけのお店も。すごく太いビニール紐で結んでるお店もあった。
あとはテープ。「買う前にはがさないでください」みたいなことが書いてあるものもあった。色は透明と水色の2パターン。
内訳。何かしらで止めるお店が6割。輪ゴムでペッと止めているお店もあった。
立ち読みをガードしていたコンビニが6割。
ゴムバンドは、だいたい4店行けば1店は出会えるようだ。
女性ファッション誌などはおまけが付いているので、そういうものだけでも止めておく、というコンビニもたくさんあった。
止め方ってコンビニによるのかなと思ったら、もう全然バラバラだった。
分かったこと② 雑誌避難の方法、色々
立ち読みされやすい雑誌やマンガの単行本は別のコーナーに置く、という工夫もやはり何店舗かで見られた。
レジの横に置いたり、
レジの奥にマンガの単行本を置いたりしていた。確かに単行本はきれいなものを買いたいかもしれない。ありがたい気遣いである。
週刊少年ジャンプだけ、レジの奥にあるコンビニもあった。
さすがである。
待遇が違うのだ。
逆にマンガ雑誌を地面に置いているところもあった。
「たくさん雑誌を置きたいけど場所がない。なら、どうせ立ち読みされちゃうマンガ雑誌はここでいいよね?」ということなんだろうか。
分かったこと③ ONE PIECEがたくさんある
単行本のコーナーにこれでもかというくらいONE PIECEがあった。
発行部数が3億などと言われている日本を代表する少年マンガである。
コンビニ巡りをした日が最新刊の発売日と近かったようで、これでもかとONE PIECEが並んでいた。
こんな感じだった。
あんまり多いので途中から数えた。36冊あった時は「ウッヒョ~!」と思った。
36冊だ。36冊なのだ。
ふらっと入ったコンビニに36冊も同じマンガがあれば、そりゃあもうなんやかんやで発行部数3億冊を突破できるのだ。
そういう迫力を感じた。
満足しました。
こんな感じでコンビニを巡り、コンビニのイートインでお昼を食べて早稲田周辺まで来ると、ずいぶん落ち着いた雰囲気になってきた。
つつじがきれいでした。
大きな交差点を見回して、コンビニが密集してなさそうな雰囲気を感じると、なんとなく満足した気持ちになって、たまたま来たバスに乗って家に帰った。
帰る間際に見つけた、ローソンが正面で対峙する通り。
チョコボールはどうなったか。
最初に決めた通り、コンビニにお邪魔するごとにチョコボールを1個買っていた。
後半は、少し走るとリュックがチョコボールでジャラジャラ音を立てていてとても愉快でした。
買ったもの。チョコボールがないお店では、なんとなく近しいお菓子を買っていた。
チョコボールチョコボール言っていた割にはチョコボール18箱しかない。
けっこうチョコボールないのだ。
ドキドキしながら18個を開けると…
エンゼルいた!!
とりあえず額に入れた。ありがとうございます。
なぜ地面で大の字で寝るのか
歌舞伎町で見た地面で寝ていた人のことが、今でもふとした時に気になるのだ。
通る人通る人が皆心配そうに顔をのぞいていたので、僕も気になって顔をのぞいたらすごく安らかな顔をして眠っておられた。
いつもああなのだろうか。
たくましい方である。
7個買っていた、ビックリマンチョコとそれらしきお菓子の成果はこんな感じでした。