なぜ面白いのかが説明できない
アメリカに行くたびにおかしなものを大量に買ってきてしまう。
歩くリンカーンのあたま
関節が動くモーゼのフィギュア
歴史上の偉人をおもちゃにする冗談だろう。それは分かる。ペリーのグッズは日本にもあるし、家康もゆるキャラになっていた。ではこれはどうだ。
猫おばさんのフィギュア
猫おばさんって世界中にいるんですね。いや、そういう話ではない。なぜそれをフィギュアにしようとしたか、である。
アメリカ、というかここで紹介しているのはすべて
アーチーマクフィーの商品である。ハトマスクを作っている会社だ。
アーチーマクフィーの商品を見ていて感じるのは、なぜそれを?ということである。
冗談が飛躍しているのだ。
なぜを5回繰り返してもたどり着かないところにいる。
タコの足のつけひげ
パーティーグッズとしてダリのようなつけひげは、わかる。うん、つけひげは男はもちろん女の子がつけても面白いだろう。
だけど、そこから一歩進んで、タコの足なのだ。
なぜヒゲがタコだとおもしろいんだろう。どうやったらその一歩が出るのか。でも作って全米に卸しているのだ。
指人形の進化
アーチーマクフィーはフィンガーモンスター(モンスターの指人形)が主力商品である。
好きすぎてデイリーポータルZ友の会のグッズとして送ったこともある
とてもかわいい。僕は車のダッシュボード用の大きいモンスターを我が家のテレビの前に置いている。地震かな?と思ったときにモンスターが揺れているかどうかを見る癖がついた。
地震のときによく揺れている
フィンガーモンスターをはじめ指人形の進化もとどまるところを知らない。
暗いところで光るフィンガーモンスター
タコの足も暗いところで光るバージョンがあった
タコの足の指人形だけでも十分おもしろいのに、光るようにさせてしまうのだ。でも、もしかしたら暗いところで光るタコもいるかもしれない。
ではこの指人形はどうだ。
バナナナメクジ指人形
指にはめるとこうなる
バナナナメクジはカナダにいるらしい。このまえライターの平坂くんが教えてくれた。
たくさんいる生き物のなかであえてのバナナナメクジである。ハダカデバネズミやT2ファージにも十分チャンスありである。
バナナナメクジはマスクもある。
マスクはハト以降もどんどん進化してついにここまで来ている
目?(触覚)は曲げることができる。表情をつけることができるのだ
ナメクジに表情があるかどうか、感情があるかは知ったことではないが、このマスクで表情豊かなナメクジになれるのだ。
頭つき指人形
指人形は別方向にも進化している。数年前に出てどうやら人気があるらしいのがこのシリーズ。
ハンデイコーン、ハンディパンダ
ハンディキャットと、パグ
指人形なんだけど、5本の指全体を使う豪華さ!のわりにはむき出しの手。 理由はわからないけどかわいい。
人間の手足もある
パッケージの裏には「Hundreds of Uses!(使いみちたくさん!)」と書かれている
これにHundreds of Uses! と書くあたりが最高だ。
先月アーチーマクフィーに行ったときに、スタッフのデイビッドが組み合わせて遊ぶと面白いと教えてくれた。
応用例
顔が大きくなっても受け入れられる
シアトルのあとにメイカーフェアに出展して顔が大きくなる箱を展示した。
めっちゃくちゃに受けた。2日半の期間中にたぶん1万人ぐらいがかぶったと思う。
そこで言われたのは“awesome”(いいね),”I love it”(いいね) ,” Funny”(おもしろい)などであった。(日本だとたまに「なんのためにやっているのか」と言われるがそれはなかった)。
やさしい場所だなと思ったが、バナナナメクジのマスクを売ってるぐらいだから顔が大きくなるぐらいい問題ないだろう。