特集 2017年6月19日

ネパールのチャーハンは究極のパラパラチャーハンだった

究極のパラパラチャーハン。ネパール料理のアンダチウラです。うまいです。
究極のパラパラチャーハン。ネパール料理のアンダチウラです。うまいです。
ネパールにチウラという食材があります。炊いた米を平らに潰して干したもので、タルカリ(ネパールのカレー味の野菜などのおかず)やヨーグルトに入れて食べるそうです。

日本でも炊いた米を水で洗い干した「糒(ほしいい)」という携帯食があります。恐らくそれに近い物だと思われますが、ヨーグルトに入れるとはどういうことか。

現物を入手して食べてみました。そして、チウラを使ったネパール料理「アンダチウラ」を作ります。アンダチウラは究極のパラパラチャーハンでした。うまいです。
1972年生まれ。体力系、料理系の記事を多く書いています。ライター以外に日本酒と発酵食品をメインにした飲み屋も経営しています。利き酒師で、元機械設計屋で元プロボクサー。ウルトラマラソン走ります。米の飯と日本酒が有れば大体なんとかなります。

前の記事:「レバーを味噌で煮て油に漬けるとうまくなる。赤いウインナーでもね。 」
人気記事:「かたいプリン復活の時は近い!」

> 個人サイト 酒と醸し料理 BY個人ページ「走れば大体大丈夫!」

チウラは日本でも買える

チウラを入手しようとまずはネットで調べてみたところ、幾つか通販サイトがみつかりました。CHIURA(チウラ)以外にBEATEN RICE(ビートゥンライス)という名前でも売られています。BEATENは「打たれた」という意味です。

どうせなら通販ではなく、どこか近くで買えないかということでネパール料理の専門家に聞いてみました。
板橋区大山のネパール料理店マナカマナの齋藤さん。毎度お世話になります。
板橋区大山のネパール料理店マナカマナの齋藤さん。毎度お世話になります。
ネパール料理店のオーナーでネパール料理研究家の齋藤さんです。今までも料理記事で何度かお世話になっています(これとか、こんな料理で)。

齋藤さんにお聞きしたところ、池袋のネパール食材の店に行けばあるということで、早速行ってきました。
アパート?
アパート?
そして到着したのがこちらの店。
店名は「ブッダ」のようです。
店名は「ブッダ」のようです。
一応看板は出ていますが、外見は古い木造アパート。そもそもこれがこの店の看板かどうかも怪しい。
ネパールの国旗は確かに出ている。
ネパールの国旗は確かに出ている。
齋藤さんから「カレーは飲み物(池袋にあるカレー店)から少し行った路地を覗くとネパールの国旗が出ているのでそこです。」と聞いていたので間違いはないようです。
商品陳列棚的な物が見える。
商品陳列棚的な物が見える。
意を決し入ってみると、狭い店内にネパールの方(多分)が数人座って談笑中。一斉に注目されます。アウェイ感半端ない状態で「チウラありますか?」と日本語で聞くと、棚に並んだ白い物が入った袋を指さす。

ということで、チウラを無事購入。買ってきた物がこちら。
チウラ。500g入り。550円。日本語で「アリガトウネ!」と言われました。
チウラ。500g入り。550円。日本語で「アリガトウネ!」と言われました。
見た感じは白いコーンフレークか、大きな魚のウロコか何かに見えます。
!
ネットではインド産の物もありましたが、これはネパール産のチウラ。賞味期限は1年ぐらい。多分カビたりしなければもっと長期間保存できると思います。
!
触ってみると、カサカサでかなり薄い。ローラーのような物で平たくした感じです。香りは、予想通り乾いてカチカチになったご飯と大体同じでした。味も大体そんな感じですが、食感はパリパリとしてスナック菓子風です。
甘い加糖のヨーグルトを使用。
甘い加糖のヨーグルトを使用。
まずはヨーグルトに入れて食べてみます。適当な量をヨーグルトに入れて混ぜます。
!
あとはそのまま食べるだけ。この状態で長時間置いて、チウラにヨーグルトの水分を吸わせてから食べる人もいるそうです。
うわー、こりゃそのまんま乾いた米とヨーグルトだな。
うわー、こりゃそのまんま乾いた米とヨーグルトだな。
食べてみると、パリパリとした食感がコーンフレークとも違い心地よく感じます。しかし、味の方は乾いた米独特の生臭さのようなものを強く感じ、それがヨーグルトの風味とぶつかります。

好みにもよるとは思いますが、私の口には合いませんでした。日本人的には、米に合わせられる乳製品はチーズかバターではなかろうかと思った次第です。

チウラは料理して食べよう。

齋藤さんオススメの「アンダチウラ」を作る

ということで、チウラを料理します。齋藤さんから聞いた、チウラを使ったネパール料理「アンダチウラ」です。

先に言ってしまうと、アンダチウラは究極のパラパラチャーハン。非常にうまいです。誰でもパラパラに作れます。
「アンダ」が卵の意味なので「玉子チウラ」ということになる。
「アンダ」が卵の意味なので「玉子チウラ」ということになる。
用意する材料は以下になります。

材料
チウラ 100g
トマト 中1個
玉葱 1/2個
卵 1個
パクチー 少々 お好みで調整

調味料
クミンシード 小さじ1/2
コリアンダーパウダー 小さじ1/2
ターメリック 小さじ1/2
クミンパウダー 小さじ1/2
塩 小さじ1 お好みで調整
醤油 小さじ1 お好みで調整
チリパウダー 小さじ1/2 お好みで調整

あと、オリーブオイルなどの炒め油。結構使います。

分量は私が作った時の量で、これでいいか分かりません。齋藤さんからは使う材料とスパイスの量、ザックリとした作り方を聞いた程度。検索しても日本語のレシピが見つからなかったので、感覚で作っています。
!
では、作っていきます。まずチウラを多めの油で炒めます。
!
チウラが全体的に薄く茶色く炒められたら皿に取り出しておきます。
!
続いてクミンシードを多めの油を使い強火で炒めます。
!
香りが出たら続いてみじん切りにした玉葱を入れ、弱火にしてよく炒めます。
!
玉葱が薄く茶色に炒められてきたら、ターメリック、コリアンダーパウダー、クミンパウダーを入れてサッと炒め合わせ香りを出します。
!
香りが出てきたら溶き卵を入れて炒り玉子状にします。
!
続いてみじん切りのトマトを入れて炒め合わせます。炒め合わせたら塩、醤油、チリパウダーで味付け。
!
最後に炒めたチウラを戻し、刻んだパクチーを加えてサッと炒め合わせたらアンダチウラの出来上がりです。
アンダチウラ。エスニックな味わいのパラパラチャーハンです。
アンダチウラ。エスニックな味わいのパラパラチャーハンです。
出来上がったアンダチウラは、コリアンダーやクミンの香りが爽やかで、食べるとタイカレーにも似た風味があり、エスニックチャーハンと言った感じです。肉は使っていないのですが、トマトと油の旨味でしっかりとした食べごたえがあります。
パリパリのチウラが凄くうまい。
パリパリのチウラが凄くうまい。
そして、炒めたチウラを噛むとパリパリと砕け、口のなかでほぐれる。普通のパラパラチャーハンの上をいくパラパラ。そしてパリパリと弾ける食感です。

チウラを一度炒めることでスナック状になり、それを戻しているのでこうなるのでしょう。これなら強力な火力などなくてもパラパラ状態にできます。

アンダチウラ、うまいです。
普通のチャーハンより若干手がかかるが、アンダチウラうまいな。 
普通のチャーハンより若干手がかかるが、アンダチウラうまいな。 
恐らく、この材料以外に肉や魚をつかったり、味付けにケチャップやオイスターソースを使ったりするアレンジは色々出来そうです。

ネパールやインドというと、直ぐにカレーが思いつくところですが、こういう料理もいいですね。

今度はチウラの自作か

日本、特に東京では、世界の多くの国の料理店があり、その国の味を楽しむ事が出来ます。しかし、自分で作るとなると、フランスやイタリア、中国と言ったメジャーな国の料理は直ぐにレシピが見つかりますが、あまり知られていない国の料理となるとそうはいきません。

語学力があれば海外のサイトで探す事もできます。ただその場合、日本で入手困難な材料が書かれているとか、分量の表記がその国サイズであるなんて事も多く、結局挫折することも多くあります。

とりあえず、チウラは日本で割と簡単に入手可能で、手作りもできそう。今度はチウラの自作に挑むかもしれません。高温多湿な日本なので、作るなら冬でしょう。
チウラを買った店に世界一甘いお菓子「グラブジャムン」と「ラスグッラ」が売っていました。アマゾンじゃなくてここで買えたか。 
チウラを買った店に世界一甘いお菓子「グラブジャムン」と「ラスグッラ」が売っていました。アマゾンじゃなくてここで買えたか。 

DPZトップへ

この記事を送る



イッツ・コミュニケーションズ株式会社