特集 2017年7月1日

千葉県の印西市が「住みよさ」6年連続全国1位ってマジか

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先日ネットでも話題になったが、千葉県の印西市という所が「住みよさランキング」で全国1位を獲得した。しかも6年連続で。マジか。

ていうか、どこそれ?とみなさんもあまりピンと来ないであろう。じつは僕、実家が印西の隣り町でチョー同郷なのだが、それでもピンと来ない。

そこで、一体どれほど住みよいというのか、印西市マジでスゴいのか謎を解明すべく、実際に現場へ行ってみることにした。
多摩在住のイラストライター。諸メディアにおいて、フマジメなイラストや文章を描くことを専門としながらも、昼は某出版社でマジメな雑誌の編集長をしたりするなど、波乱の人生を送った後に、新たなるありのままの世界へ。そんなデイリーポータルZでのありのままの業務内容はコチラを!(動画インタビュー)

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毎年「東洋経済オンライン」が、各公的データをもとに発表している「住みよさランキング」。癒着などはないだろうが、
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また今年も千葉県の印西市が1位になってしまった。ちなみに印西市とは、チーバ君でいったら、
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眼球のあたりに位置する都市のこと。東京からだと成田に向かう電車で1時間ほどして、途中下車した辺りである。まぁ普通は途中下車などしまい。ゆえに全国的にはだいぶマイナーであろう。
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有害外来種カミツキガメが大量発生し「鉄腕DASH」でもお世話になったことで名高い印旛沼、の西にあるがゆえに印西市なわけだが、じつはこれ、
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くしくも僕の実家のチョー隣の町なのであった。そんな隣でありながらも浮かんでくる思いはやはり、…印西市ってそんなスゴイっけ?マジ? ということ。全国のみなさんはさぞピンと来ないことだろう。
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いわゆるニュータウンとして、多摩のような没個性タウンだと思っていたのだが、このたび地の利を生かし乗り込んでみたところ、なんと!

そりゃ住みよいかも!と思えるような、各生活面においてマジスゴい点が確かにあったのだった!

そこで今回は、そんな6年連続全国1位を実現させた印西市の魅力TOP10を、発表していきたいと思う
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●住みよさLEVEL1
「娯楽面がマジBIG!」



車を走らせているとわかるのだが、この印西市、
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いちいち店がデカい。ありあまる土地の広大さにまかせて、デカすぎるのである。そんな巨大店舗が立ち並ぶなか、とりわけ異様な存在感を誇るのがコチラ、
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BIGHOP!
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ビッグでホップだなんて、なんとも前向きな英単語で構成されたショッピングモールなのだが、ここがモールというより、
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ほぼ子どもの遊び場と化している。子どもを魅了する娯楽遊具が多数設置されているため、キッズにとっても住みよい地となっているのであった。
なかでもスゴイのが、遠方からもイヤがおうにも目につく
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観覧車。普通は遊園地にあるやつが突然に。さすが千葉。で、さらに普通じゃない点が。それに隣接する形で
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パない恐竜がいる。なぜこんながっつり恐竜が。そういうコンセプトなのかわからないが説明がないので不安になる。でもテンションは上がる。大人でも。
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そして観覧車に、いざ乗りこんでみると、上空へ向かっていく際に
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えげつない距離感にて
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恐竜がこんにちは。無垢な目が脅威。ヘタしたらトラウマになる迫力で、恐竜を満喫できるのであった。
ちょっとしたジュラシックパークともいえるが、こんな娯楽な場がある印西って、子育てにも最適だと言えるだろう。
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ちなみに、こんど謎の新キャラが登場するようで、店内にも貼られていたが、そのキャラデザインが
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細い。この手のキャラにはあまりない細さで子どもに好かれるかちょっと不安になった。が、器の大きい印西キッズにはきっと問題ないであろう。
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●住みよさLEVEL2
「医療面がマジHANABI!」



そして印西には、全国でも有数のとある医療設備がある。こちらが病院なのだが
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日医大病院。まるで病院サンプル画像のような圧巻のたたずまい。こりゃどんだけでも病みたくなる。
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そして、この病院からちょっと離れた所に、それは現れたのであった。
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そう、病院には似つかわしくないヘリポート、があると思ったら、そこに現れたのが、あの
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ヘリコプター!! ていうかいわゆる、ドクターヘリ!!なのであった!
急病の際に、救急車より早く駆けつけてくれる、次世代医療設備として名高いドクターヘリ。
災害などの有事の際にも大いに役立つものであろう。いつでもくたばれるこの安心感。印西、医療面でもチョー最先端なのであった。
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印西、あの医療ドラマ「コードブルー」好きとしてもたまらないのであった。ミスチルの「HANABI」好きとしても、たまらないのであった。もう一回。もう一回。ってことで、ではまだまだ見ていこう!
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●住みよさLEVEL3
「公園面がマジ古墳!」


そしてニュータウンだけに、憩いの場として公園もあったのだが、土地が広大ゆえそれなりになってしまうなか、象徴的に現れたのがこの公園、
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ていうか丘? いきなりこんもりスゴイ傾斜が。あの先にいったい何が!?
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丘があったら登りたくなるのが男子。ももとともにテンションが上がる。
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そして登りつめると
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んぁ? なんだか天国的な所に。タンポポも狂い咲いていたので、C級アイドルっぽく
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撮影しておこう。
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よく見たらまた前方に、こんもりと丘が。まだあれに登れってこと?
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かまわず通路じゃないところを。とにかく登れればいいという、発想が犬である。
…しかし画像処理をして気づいたのだが、僕のポロシャツ。実家にあったのをなんとなく着ていたのだが、背中で大々的になんか英文が!
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なんだこれ。雰囲気英語。関係詞が略されてるとしても、文法的にも謎なメッセージを主張してしまっていたようだ。やべぇ。恥ずかしい。さすが実家の服であった。
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そしてまた頂上まで登りつめると、そこには!
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おぉ!なんという壮大な眺め! ニュータウンを一望できてしまったのであった! ふと気づくと、その解放感からか
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チョー開脚するおじさんも。こんにちは。そして頂点を表すスポットもあったので、せっかくなので
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ももをセッティング。どこでも運ばれる犬。つまりはココ、全貌としては前方後円墳のような構造になっている公園なのであった。古墳公園って呼んでいいよ。
そしてそのあと、もものリードがふと外れ、
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古墳を自由に駆け巡るももを、飼い主が延々追いかけるという
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ドタバタ劇が展開したことも記念に記しておく。というわけでこんな公園っぷりからも、憩いの面でもスゴイ印西市なのであった!
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●住みよさLEVEL4
「衣料面がマジ島村!」


デカい店がボンボン立ち並ぶなかで、今をときめく
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しまむらの巨大店も! しまむらーの方も多いと思うが、印西市、
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衣料面でも老若男女を問わずバッチリである。
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さらにベビー服点「バースデイ」と、雑貨店「シャンブル」というお店が隣接されていたのだが、いま明かされる衝撃の事実。
実はこれらのお店、
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すべてしまむらグループのお店なのであった!! 震える。よね。そんな同グループゆえに、なんとすべて、
!
店内がつながっているのだった!! 震える。よね。しまむら的な各お店を、行ったり来たり! グループがこんな一堂に会すところそうないと思われ、しまむらーとしてはヘブンのような地なのであった!
ちなみに真ん中の「シャンブル」に売られていた
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まじめそうなクッキーが気になった。
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●住みよさLEVEL5
「食糧面がマジ爆弾!」


ここ印西は、食べ物のお店もチェーン店をはじめ
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(サイゼリヤは言うまでもなく)当然そろっているわけだが、この地で特に注目したいのが、こちら
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何ゼリヤ?と思ったら、違った
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爆弾ハンバーグ!!である。一瞬テロリストのアジトかと思ったが、こんなアピールはしないはず。実はこちら「フライングガーデン」というレストランなのであった!
ここ印西をはじめ北関東にチェーン展開しているがゆえ、現在はこの辺りでしか会えない激レア人気食品
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「爆弾ハンバーグ」!!を味わえるのだった。ソウルフードとしては、MAXコーヒーよりも希少性は高いだろう。ちなみに注文をすると、まずA3ほどの用紙を渡された。
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どうやら、コレを折って、自分の前に立てる、必要があるらしい。なぜに?と思っていたら、なんと当店、ハンバーグが席まで運ばれてきたら、
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そのまま目の前で、店員さんが
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ハンバーグを切って
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ジューって(何か他にいい言葉はありそう)してくれるのであった! なにこの演出! 親も大興奮。
そして、切られたハンバーグの中からすさまじい肉汁があふれ、飛び散る!!
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ブッシャー!! さっきの紙を立てることで、肉汁をディーフェンスできるのであった。な~るほど。
そしてアッツアツの肉汁が鉄板にかかって、ケムリが
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ブッファー!!!この様子がほぼ爆弾ゆえに、そんな爆弾めいたネーミングになったようであった。「ボンバーマン」で使いたくなる。
で、味はというと、単純においしい。牛肉感がとにかくスゴかった。
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爆弾感は出オチ的にそうそうに去ったが、最後までアツアツでジュージューにおいしいという、すばらしいハンバーグなのであった! こんなものまで味わえてしまうのも、印西のスゴさだと言えるであろう!
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「いいにおいがするわ~」

犬のことはさておき、ではまだまだ見ていこう!!
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●住みよさLEVEL6
「宿泊面がマジAPA!」



見飽きた平原のなかに
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突然にょっきりと、
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そびえ立つものが。周囲に高い建造物がないからえらい目立つ。現代のバベルの塔、とも言える存在感。一体何かと思ったら、その壁面にアルファベットが
!
PPAP? いや違う、APA! アパ。つまりはアパだ!!!!
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そう、アパホテルなのであった!! コチラかなり最近できたのだが、駅からも近場なため、立地的にも最高なのであった。
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さすがアパ。すべてそろっている、この地に泊りで来る理由以外は。
このように印西、宿泊的にも申し分ないのであった。ちなみに館内にて
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あの社長の写真を求めたが、なかった。
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●住みよさLEVEL7
「物資面がマジジョイフル!」


そんな印西の躍進のきっかけとなった、印西のランドマークともいえるのがこの
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ジョイフル本田! いわゆる「ジョイフル」である。千葉の人間は「ジョイフル」ごく自然に口に出してしまうので、円滑なコミュニケーションのためにもぜひ知っておいていただきたい。

開店当初はホームセンターとして全国No.1、とされていたように
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すこぶるデカい。いま思えば「ジョイフル」の開店とともに印西は盛り上がっていったのだった。確か。
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そしてホームセンターゆえ、狭い市場の業界的物資まで、すさまじいことに。
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大量の資材。そうまとめ買いしないやつ。
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大量のDIYグッズ。もはやDIYがデフォルトと思えてくるほど。
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また、一般人は一生でそうニーズが高まらないようなモノ達が、多数用意!
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いろんな市場があるのねぇと、業界の奥深さも堪能できてしまうのであった。しかも普通の生活物資も、普通にものすごく売られているので、マジですべてこと足りる。ジョイフルに住みたくなるのであった!

そして、異様なジョイフル感を味わえたと思ったら、すぐ近くで、またすさまじい面積で迎えてくれるのが
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カインズホーム!また驚異のホームセンターである。ジョイフルでも十分ジョイフルだったのに
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資材とか都心にはそう売ってないモノがまたガンガンと。すげぇ。興奮する。農業機械コーナーもあったが、
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マネキンもブティックでは見られない利用のされ方にて。
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業界グッズも多数あったが、カラス除けグッズもこの品ぞろえ。
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カラスじゃないけど怖くなる。
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またカラーコーンも。ごく普通に。
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ちなみに網戸も売っていたが、最近では、
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ディズニー柄の網戸もある模様。市場の需給に焦る。
あぁもうすべてに感動。このように豪快なお店揃いで、資材からマニアックすぎる機材まで何でも入手できてしまう印西市。
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どんだけDIYしろってことなの?と、家から何から全部自製を強制されそうだが、充実しすぎの物資的にも、自ら文明を開けるフロンティアのような一面も備えているのであった!

そんな印西を、さらに突き進んでみたいと思う!
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●住みよさLEVEL8
「自然面がマジ奇跡!」



印西市は自然もすごい。ていうかココ、そもそも自然しかなかったのだが、自然的にも全国的に有名なスポットもあったのだった!
それが
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「奇跡の原っぱ」!! と言われた原っぱで、開発予定だった所に自然がずっと残り、そこにキツネなど今やそう会えない動物が住みつくという奇跡的スポットとして、テレビで紹介されたほどなのだった。
で、いま現在、どうなっているのか、その辺りをよく見てみたところ、
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…? どこ?
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開発がエグイ。重機大活躍。と、現地をうろうろしていたら、ん? そのそばになんだか
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原生林が!さてはいくらかの奇跡がココに! そしてよく見ると、
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謎の小道が!なにこのゲームっぽい道!
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最近プレステ4のオープンワールド系のゲームやってるので、こういうとこ現実と見境なくなり、躊躇なく突入してしまう。
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同伴させられるももも迷惑そう。
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この謎の道の先には一体何が! さてはこの森の中で奇跡の出会いが待っているかも!!と、行きついたその先に、
!
木で道がふさがれているという、ゲームっぽいチョー意味深なスポットが! ゲーム気分で無理やり超え、その先に広がった光景は、コレだ!
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? !? ただ逆サイドからの道がつながっていたようだった。あらまぁ。
!
監視カメラの予告が怖い。なんか人もいて、いきなりそんなトコから人と犬が現れるとは思わなかったらしく、チョー見られた。やべぇ、即退散。
ちなみに、何かいたかっつったら
!
変なトンボがいた。でもダーウィンが来るレベルのではない。トータルではこの森は入らなくてよかったようである。
と、とりあえず貴重なスポットであったが、
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「こうして自然が失われていくのね」

失われゆく自然に、感慨にふける犬なのであった。
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●住みよさLEVEL9
「交通面がマジ北総!」


そういえば交通面だが、当地には「北総線」という路線が走っている。わりと新しくできたからか、駅の外観からして
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異様。かなり日本人離れしている。日本なのに。千葉なのに。でも、この鉄道、都心までサクッと1時間ほどで行けてしまうのであった。印西市、思いのほか都心!さらに成田にも便が良いため、ライフラインとしてかなり有能なのであった!
(…ちなみにこの路線、乗る気がなくなるほどの高い運賃がとても熱く、その真相については「噂の東京マガジン」的に別途紹介させていただこうと思う。)
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●住みよさLEVEL10
「キャラ面がマジ犀!」


最後はコチラ、印西市には、最近の流行りを受けて、ゆるキャラもいる。それがこの
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インザイくん。サイである。ザイだけに。犀である。いつ見てもカバにしか見えないがサイなのであった。でも印西の牧歌的かつチャーミングな点を見事に体現した、見事なキャラだと言えるであろう。
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…と、いろいろ見てきたわけだが、以上のように各生活面において、マジスゴイことになっていた印西市。そりゃ「住みよさ」6年連続全国1位になってもおかしくはないでしょう。そんな印西市が、私は大好きです。
ではまたおやすみなさい…。

はい以上いかがでしたでしょうか今週の「そういやコストコもあるよ」。みなさんも今すぐ印西市に来てください。よろしくおねがいいたします。
そういやセーブオンもあるよ。
そういやセーブオンもあるよ。
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