特集 2017年8月14日

大きな帽子をさがして(デジタルリマスター版)

今回のガイドの横山さん。こう見えて頭が大きい。
今回のガイドの横山さん。こう見えて頭が大きい。
僕は頭が大きい。
市販の帽子はまず入らない。中学校のとき、僕の学帽の大きさがクラスで話題になった。
「なにこのでかさ!」
「かえせよー!」
中身がつまってるから大きいんだよ、と励ましてくれる人もいたが、中身なんてどうでもいいからサイズの合う帽子が欲しい、と思った思春期。

そして昨今の帽子ブーム。僕もかっこいい帽子をかぶりたい。どこかに僕にあう帽子があるはずだ。
期せずして涙のレポートになりました。

※2003年3月に掲載された記事の写真画像を大きくして再掲載したものです。その後、横山さんはニフティに入社してカルチャーカルチャーの店長になりました。
1971年東京生まれ。デイリーポータルZウェブマスター。主にインターネットと新宿区で活動。 編著書は「死ぬかと思った」(アスペクト)など。イカの沖漬けが世界一うまい食べものだと思ってる。

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大きな頭のガイド登場

今回、サイズの大きな帽子について造詣の深い横山さん(トークライブハウス ロフトプラスワン店長)にショップ案内を頼んだ。
「おれはまじで頭でかいよ。おれより大きな人にあったことないもん」
まずは横山さんのハットをかぶさせてもらった。原宿のパンクショップで偶然みつけたという代物。
衝撃!横山さんの帽子が入らない。
衝撃!横山さんの帽子が入らない。
「あれ?え?あれ?」
入らない。帽子が上にのっかって、ミスターピーナッツみたいだ。
「まじ?林くん!ほんと!おおきいねえ!」
仲間だと思った横山さんは妙にうれしそう。
「おれより頭でかい人にはじめて会ったよ!」

「とりあえず、M井に行ってみようか。」
心なしかうきうきしてる横山さんと移動。僕はとぼとぼついていゆく。

まずはM井で

帽子ブームを反映してM井には帽子がたくさん並んでいる。まあ、これだけあればひとつぐらい入る帽子があるはず。
まさか全滅なんてことは………。片っ端から帽子をかぶることにした。
これだけあればひとつぐらい………
これだけあればひとつぐらい………
現実は僕らの夢を打ち砕いた。どれもまったく入らない。
「なんかいきなり飲みにとかいきたい気分だねえ」
ほんとに。ブルースとか聴きたい気分。
どの帽子も入らず。
どの帽子も入らず。
明らかに入らないサイズの帽子を手にして動きが止まる。だけど、いちおうかぶってみる。
「ふんっ」
帽子を無理に頭に押し込む。帽子をかぶるときの声ではない。店員が止めにきそうだ。
「hitomi みたいな帽子かぶってみたい」
「帽子というかモノポリーのこまみたいですよ」
「あたらしいポケモンみたいだ」
互いに傷つけあう言葉を吐きながら帽子を試す。僕らの雰囲気に店員も近づいてこない。

僕の頭のなかでブルースが流れている。規格外の大きさの頭でブルースが流れている。

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