渋谷の交差点にピンを立てる
やりたいのはこういうことだ。例えば、渋谷のスクランブル交差点。
いつもながら人が多い
そうしてから、スマホをかざして渋谷の景色を覗くと・・。
スマホを通して見ると、
ピンが立ってる!
なんか面白くないですか。おれのピンが、立ってる!という気持ちになる。
今回、こういうアプリを作ったのだ。
ピンだけじゃなくて線も見える。たとえば道玄坂に抜ける道に、マイマップで線を引いてみる。
そして渋谷109の前に立ってスマホをかざすと、こう見える。
こっちが道玄坂かー
渋谷109前のこの二股の道。どっちが道玄坂だっけ?と思ったらスマホをかざせばいいのだ。
などと言ったが、それだったらふつうに地図をみればいいね。うん。
ただ、地図にない自分だけの線を引けば、もうちょっと意義があると思うのだ。あとはこう、ロマン。線が!見える!っていう。
交差点前のスタバから
高さの情報を手でいれてやれば、こんなふうに上からピンを眺めることもできる(自動では高さが取れない)。
いままでさんざんピンを立ててきたけど、こんなふうに眺めるのは初めてだなーとしげしげ思う。
この仕組みを使えば、いろいろと面白いことができると思うのだ。前からやりたかったことを、いくつかやってみた。
暗渠AR
渋谷駅前のガード下でスマホをかざしてみる。
線とピンが見える
何もないところに線が引いてある。これはなんだろう?
と思ったら線をさわれば説明が見える。
こんなところに川があったのかー
フタをして見えなくなった川(暗渠)が見える、「暗渠AR」アプリを前から作りたかったのだ。
それだったらマイマップがARになればいいんだなと思ったので、こういうのを作った。たいへん満足である。
こんなところに橋があったのかー
ピンもさわれる。
宮益橋っていう橋があったのだ。宮益坂なら知ってると思うけど、橋もあったとはねえ。
対応するマイマップはこんな感じだ。
暗渠好きはたいてい、川跡を書いたマイマップを持っている。
マイマップにはそれぞれURLがあるので、それをアプリに取り込めば自分だけの暗渠ARアプリができるというわけなのだ。マイマップは全公開の状態にする必要があるので、もちろん他の人にも見える。
とはいえ暗渠は例としてマニアックだったかもしれない。他の例も見てみよう。
境界AR
地図にあって現実にないものはいくらでもあるが、その一つが境界線だ。
区界を書いた地図をアプリに入れて、渋谷を歩いてみよう。
むむっ、こんなところに境界線が。
ここは渋谷区と港区の区界だ。なんにもないように見えるところに、こんなふうに境界線がある。
とはいえここにはむかし川があったので、境になるだけの理由がある。
ここにも境界線!
この建物は半分が渋谷区で、半分が港区なのだ。
オフィスビルなので、入居してる会社によって渋谷区と港区が分かれてるんだろうか。
暗渠と違って、境界線はこんなふうに地図に書いてある。
だったら最初から地図を見ればいいんじゃないの、ということにもなるが、こうやって歩きながら発見するっていうも楽しいんじゃないかと思うのだ。
まだ作りちゅう
というようなアプリを作ってます。
これまでの写真でも、ところどころ線の向きがおかしかったり、長さがおかしかったりするんだけど、調整が難しくまだまだ作り中です。
他にもいろいろ応用はあると思う。道案内とかどうかな。ふつうだけど。