特集 2017年10月9日

今週は秋雨前線が最後の抵抗をします~あと出し天気予報

また戻ってきた秋雨前線。季節がいったんリバースしている、ちょっと変わった今年の10月。
また戻ってきた秋雨前線。季節がいったんリバースしている、ちょっと変わった今年の10月。
1週間の天気予報を振り返って当たったかどうかを検証する週1連載。
勝敗とその理由を振り返ります。はたして今週の成績はどうだったのか。

(本連載は振り返りが中心で、詳しい予報は行っていません。予報が見たいかたはウェザーマップなどの専門サイトをどうぞ)
1977年滋賀生まれ。お天気キャスター。的中率、夢の9割をめざす気象予報士です。 好きな言葉は「予報当たりましたね」。株式会社ウェザーマップ所属。 ツイッターでも気象情報やってます。

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> 個人サイト ウェザーマップ・増田雅昭ツイッター @MasudaMasaaki

1週間を振り返る(東京都心周辺)

1週間を振り返る(東京都心周辺) 予報は前日夜にこちらでやってます。
1週間を振り返る(東京都心周辺) 予報は前日夜にこちらでやってます。

先週は、はじめどうなるかと思いました

まさかの絶不調。週はじめはぜんぜん予報が当たらず、絶望ではじまった10月の一週目。

火曜(3日)は、朝と夜に雨が降ると思っていたのに、朝にちょろっと降っただけで終了。夜はぜんぜん降らず。雨雲が思ったよりスピーディーで、さっさと抜けてしまった。

水曜(4日)は、朝起きたら「えっ、なにこれ?」的な雨。なにも考えていなかった雨がシトシトと。高気圧が張り出してくるのが遅くて、弱ーい雨雲が発生してしまった。

ただ、週の後半は、予報はほぼピッタリで、着地はOK。終わりよければ、すべてよし。週末よければ、すべてよし。

…では許されないですね。はい。ごめんなさい!
先週前半はご迷惑をおかけしましたー!
先週前半はご迷惑をおかけしましたー!

【今週のみこみ】秋雨前線の気分で、週末の天気が変わります

消えたはずの秋雨前線が、今週になって復活。今週前半は北海道や東北などに、今週後半は九州~関東あたりにかかってきそうだ。

完全に消えたと思っていた秋雨前線。気象予報士にとっては、招いてもいない客。さっさといなくなって、秋晴れがつづくようになれば、どんなに楽になることか。
秋雨前線が、どこまで南に下がるか?
秋雨前線が、どこまで南に下がるか?
今のところ、週末は九州~関東あたりに秋雨前線の雨雲がかかる予測。

ただ、秋雨前線はけっこう優柔不断。動きがさだまらず、フラフラする。南にフラつけば、週末は雨雲が南の海に抜けて、陸地にはほとんどかからず。逆に、北へフラつけば、雨雲がまともに陸地にかかって、雨がしっかり降りつづくことに。

秋雨前線のフラつきぐあいはいかに? 結果は来週!
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今週の格言
『秋雨前線は優柔不断。フラフラ動くため、週間予報の雨もさだまりにくい』

質問コーナー

「現代では、台風の進路予測など台風予報が当たり前で、それを参考にして対応するのが当たり前になっています。でも、気象衛星もなかった昔の人は、いったいどうしてたんだろう?とふと思いました。

そもそも台風の概念があったのか?台風を予測、予知はできていたのか? 例えば、台風とただの大雨の違いを予知し、対処するとか、できたのでしょうか?」

予知はむずかしかったと思います。

台風という言葉は、明治時代の終わりころから使われはじめました。与謝野晶子が「台風という新語が面白い」と大正時代の随筆で書いているくらいです。

それまでの呼ばれかたは、野分(のわき・のわけ)です。ただ、あくまで秋のころに吹く暴風という意味で、現代のような「台風」のメカニズムとか、1000kmにもおよぶ巨大な雲とか、雨雲がどう動いているかなどは、分かっていませんでした。

台風(野分)と、大雨の違いの一つは、暴風が吹くかどうかです。風のざわつきかたなどで、「あっ、野分がくる」と感じることはあったかもしれませんが、それを数日前とかから予知するのは、むずかしかったと思います。

なので、立春からかぞえて210日目、220日目の頃には台風が来やすいという「二百十日」「二百二十日」などの暦をつくって備えていたのでしょう。できたことは、ざっくりとした時期の把握くらいまでだったということですね。

もし、野分(台風)が来るのを予知し、バリバリ当たることわざとかがあれば、おそらく人類はわざわざ気象衛星を打ち上げていないでしょう。

気象予報士の仕事もなかったかもしれませんから、バリバリ予知できることわざがなくて良かったと、ちょっと思ってしまう自分がいます。心がせまくて、すみません。

詰め天気

先週の問題は、こちらでした。正解と次の問題は、来週アップします!

追加のヒントは、「季節はずれの高温が出るには、そこそこ強い風が必要。もちろん風向きもポイント」。

解答はこちらから↓
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