特集 2017年10月11日

日本の西端、ヨナグニシュウダとテキサスゲート

西の端の小さな島にでかいヘビ、でかい溝。
西の端の小さな島にでかいヘビ、でかい溝。
日本の最西端に住むイケメンヘビ「ヨナグニシュウダ」を探しに一路、与那国島へ。そこで見たテキサスゲートに首ったけになったというなんかふらふらした話をお送りします。
1975年神奈川県生まれ。毒ライター。 普段は会社勤めをして生計をたてている。 有毒生物や街歩きが好き。つまり商店街とかが有毒生物で埋め尽くされれば一番ユートピア度が高いのではないだろうか。 最近バレンチノ収集を始めました。

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イケメンヘビに会いたくて

そのヘビを見たとき、一般的な爬虫類に対していだく「かわいい」だとか「かっこいい」というものを超越した色気を感じた。精悍でするどい、それでいてどこか憂いや虚無感を漂わせた表情。市川雷蔵演じる眠狂四郎に流し目されたような。
こういうポージングですっと動きを止める。
こういうポージングですっと動きを止める。
ヘビの名はヨナグニシュウダ。日本の最西端、与那国島だけに住む日本最大級のヘビである。

現地で見るには最西端までいかなきゃならんのか、俺は太陽かと調べたら飛行機を乗り継いで意外とさっくり行けるじゃないか。思わずその流れで航空券を予約してしまった。カード払いはいい。なんといっても金を使った気がしない。(後で脳が揺れるくらい請求がくるので気をつけよう)
台風一過の与那国島。
台風一過の与那国島。
荷物引き取り場のジオラマ。こんな感じの島です。
荷物引き取り場のジオラマ。こんな感じの島です。
おっかなびっくり遠巻きに見ていた新宿伊勢丹メンズ館のコムデギャルソンコーナーに一歩も足を踏み入れる事なくこの歳になった。結局伊勢丹より先に西端にきてしまった。到達のしにくさは距離ではない、敷居の高さなのだ。
「西」を体で表現。慣れない事はするもんじゃない。
「西」を体で表現。慣れない事はするもんじゃない。
日本最西端の碑の後ろには日本最西端の擬木が。
日本最西端の碑の後ろには日本最西端の擬木が。
マンホールも最西端推し。「そない」「おすい」のリズムが気持ちいい。
マンホールも最西端推し。「そない」「おすい」のリズムが気持ちいい。
日本最西端の来夢来人ではないだろうか。
日本最西端の来夢来人ではないだろうか。
ひとしきり最西端を堪能して島の中央東寄りにあるアヤミハビル館を訪れる。
ヨナグニシュウダの情報もきっとここに。
ヨナグニシュウダの情報もきっとここに。
「アヤミハビル」とはこの島に住む開長(羽を広げた時の幅)18cm~24cmにもなるやたらでかい蛾「ヨナグニサン」のことで、ヨナグニシュウダよりむしろこちらの方が有名だ。
生きているヨナグニサンがいた。でかい!
生きているヨナグニサンがいた。でかい!
モフモフ!
モフモフ!
美しい羽の先端の模様はヘビを模していると言われている。
美しい羽の先端の模様はヘビを模していると言われている。
アヤミバハル館ではこのモスラ以外にも与那国に生息する数々の生き物を展示しており、もちろん、ヨナグニシュウダもいる。
飼育されているシュウダ。180cmを超える大型。
飼育されているシュウダ。180cmを超える大型。
駐在している方にヨナグニシュウダの動向をたずねたところ、
台風の影響で与那国には数日にわたって強い雨が降った後でヘビの活動に関してはかなりいい条件らしい。ではシュウダはどのへんに出没するのか。
かっこいいが危険を感じると臭いにおいを出す。だから臭蛇、くさかっこいい。
かっこいいが危険を感じると臭いにおいを出す。だから臭蛇、くさかっこいい。
「山道や家畜小屋の周辺などはもちろんですが遭遇できるかはタイミング次第ですね。有名な観光地でも出るし私は空港の前の県道を横切るのを見ました。え、ここ?みたいなところにすっと出ることもあります。」
どこかにすっと……。
どこかにすっと……。
なるほど。探索の方針は決まった。てきとうに島を回ろう。
日本最大のトカゲ、キシノウエトカゲの幼体。大きくなると40cmにもなる。スペースシャトルみたいなでかいのが道路を横切って息を飲んだ。
日本最大のトカゲ、キシノウエトカゲの幼体。大きくなると40cmにもなる。スペースシャトルみたいなでかいのが道路を横切って息を飲んだ。
すっとぼけたカジキ。
すっとぼけたカジキ。

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