特集 2017年11月28日

顔はめパネルは立体にするともっとおもしろい

360度、どこから見ても顔はめになるのがこれの良いところです。
360度、どこから見ても顔はめになるのがこれの良いところです。
顔はめパネルが立体になるとおもしろそうだと思った。

やってみたらとてもいいものができたので紹介します。
1987年東京出身。会社員。ハンバーグやカレーやチキンライスなどが好物なので、舌が子供すぎやしないかと心配になるときがある。だがコーヒーはブラックでも飲める。動画インタビュー

前の記事:ワインか日本酒だったらおいしい「スープ皿飲み会」


いいものを作りました

この、頭にかぶっているものがこの記事でご紹介したい工作である。

まずかぶっている様子をご覧いただきたい。
駐車。
駐車。
平均台。
平均台。
ターンテーブル。
ターンテーブル。
よし。やっぱりとてもいいものだと思う。
では、これはなんだ、というところからご説明したい。

顔はめパネルが好きです

まず大前提として、顔はめパネルが好きだ。
観光地にあると無条件でやってしまう。
観光地にあると無条件でやってしまう。
こんなのもあった。
こんなのもあった。
特に深い意味が何もなく、ただただほんわかできるところがいい。自分の顔と同じ大きさの穴に顔を入れちゃう人間の無邪気さと、少しパネルに同化して顔の存在感がふわっとなる感じがきっとおもしろいのだと思う。

立体になったらもっとおもしろいはずだ

これ、パネルじゃなくて立体にしてもおもしろいんじゃないか。キャラクターの模型を作って、それを人がかぶって顔だけ出せるようにするのだ。顔はめパネルに奥行きが加わって、顔を入れたときの変な存在感がもっと増しておもしろくなるはずである。
顔はめボックスだ。

そして、この題材にぴったりのキャラクターがいた。きかんしゃトーマスである。あんな、顔はめを地でいくキャラクターは他にいない。
こうなればいいのだ。
こうなればいいのだ。
そういうわけで冒頭のかぶりものができたのだ。
では次に、作り方を紹介します。
とにかく最後にはこれができます。
とにかく最後にはこれができます。

顔はめボックスの作り方

素材はダンボールで作ることに決めた。直方体を組み合わせれば何となく形になりそうだと思ったからだ。
まずは一番難しそうな、顔を出す部分を作る。これは首の幅を確かめているところ。
まずは一番難しそうな、顔を出す部分を作る。これは首の幅を確かめているところ。
できた。狭い穴に顔を突っ込んでいる猫みたいな雰囲気がある。
できた。狭い穴に顔を突っ込んでいる猫みたいな雰囲気がある。
ダンボールで円柱を作って、首を入れる部分をくりぬいたらこうなった。
そして、胴体を組み合わせると、こうなる。ZOZOTOWN号だ。
そして、胴体を組み合わせると、こうなる。ZOZOTOWN号だ。
ちなみに、下から見るとこうなっている。ここから頭を入れるのだ。
ちなみに、下から見るとこうなっている。ここから頭を入れるのだ。
この時点ですごく手ごたえを感じたので、編集部の藤原さんにメッセージを送って工作が順調である旨を伝えた。
「いい状況か…!」と心強い気持ちになる。
「いい状況か…!」と心強い気持ちになる。

色は、色画用紙を貼るといい

後日、別件で藤原さんと会ったので着色について相談すると、「スプレーなどで塗るとムラが出てしまうので色画用紙を貼るといいですよ」と教えてもらう。
両面テープで貼ると良いそうだ。確かにきれいにできる。
両面テープで貼ると良いそうだ。確かにきれいにできる。
藤原さんが教えてくれたことを素直にやっていくとみるみるいいものができる。藤原さんとは編集者とライターの関係であるが、ワクワクさんとゴロリのような関係でもあるな、と思う。
細かい装飾はビニールテープを貼った。これはゴロリが自分で考えた。
細かい装飾はビニールテープを貼った。これはゴロリが自分で考えた。
そして、色紙を全部貼って、キッチンペーパーの芯で作った煙突をつけたら、
できました!
できました!
いいものができた。
いいものができた。
思いのほかいいものができた。やっぱり顔はめパネルよりおもしろい感じがする。存在感が異様だ。

ちなみに、この工作と同じものでクオリティが数段高いものが、先週の当サイトで発表された。こちらの記事(「CGをダンボールで実体にする男」 )から画像を見れます。

そうかー、もっと調べておけばよかったなーと思ったが、もう作ってしまったし、それが自分でもかぶれるという興奮はしっかりあるので、その辺を伝えようという気持ちで記事を書いています。
どちらも読んで、工作のレベルの違いにしみじみしていただければ幸いです。

ところで

できあがりを見て、これってもう顔はめというか「かぶりもの」なんじゃないか、という方もいるかもしれない。筆者もその中の一人である。

だが、この機関車の前方の空洞を見て顔を入れに行く感覚は、やっぱり「顔はめ」そのものなのだ。ただかぶりものを作った、ということで終わりたくはない。
前から見るとすごく顔はめっぽいし。
前から見るとすごく顔はめっぽいし。
ここは一つ、かぶる顔はめ、かぶる顔はめということでいかがだろうか。かぶってはいるが、最後には顔をはめているのだ。そして最後に顔をはめたということは、これは顔はめである。なんだって最後が大事なのだ。だってアメリカ横断ウルトラクイズは「アメリカ」でも「横断」でもなく「クイズ」のことだし、あいおいニッセイ同和損害保険株式会社は「株式会社」のことだからだ。

みんなおもしろくなる

この顔はめボックス、顔はめパネルよりおもしろいかどうか、デイリーポータルZの皆さんにかぶってもらって、そして顔をはめてもらって聞いてみた。
ライター爲房さん。いいポーズだ。
ライター爲房さん。いいポーズだ。
編集部橋田さん。
編集部橋田さん。
ライター與座さん。皆すごく猫背なのは、そうしないと機関車の胴体が支えられないから。
ライター與座さん。皆すごく猫背なのは、そうしないと機関車の胴体が支えられないから。
ライター井口さん。みんな楽しそうでよかった。
ライター井口さん。みんな楽しそうでよかった。
そして肝心の、パネルよりおもしろいかどうかですが…
パネルだとこうで、
パネルだとこうで、
立体だとこう。
立体だとこう。
いいと思う。やっぱり立体の方が情報が多くて見応えがある。

更に、パネルだと正面からしか見ることができないが、立体なら360度、どこから見ても顔はめなのだ。
パネルは後ろから見ると人だが、
パネルは後ろから見ると人だが、
立体ならこれも顔はめ!
立体ならこれも顔はめ!
よし、やっぱり顔はめは立体になるとおもしろい。

ずっと見ていると体も込みでそういう生き物に見えてくるのだ。
こういう生き物。会議中だ。
こういう生き物。会議中だ。
「止まれ」と書いてあったので止まる。
「止まれ」と書いてあったので止まる。
「駐車禁止かー」
「駐車禁止かー」
こうなってくると、これはもう新しい別のキャラクターである。きかんしゃトーマスになりきっているわけでもないなら、それって果たして顔はめと呼んでいいのだろうか、という気持ちにもなってくる。

「顔はめ」の定義、そのギリギリのフチのところに、この生き物が住んでいるのだ。

とにかく、おもしろいものができてとても良かった。
機関車だから走る。
機関車だから走る。

夜見ると怖い

この工作、冷蔵庫の上のスペースにこちらに正面を向けて保管していたのだが、真っ暗な「顔の穴」から何かがこちらを見ていたらどうしようとか思うとすごく怖くなって、すぐに横向きにした。
トーマスの抜け殻。
トーマスの抜け殻。
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