特集 2017年12月5日

どん兵衛の粉フレーバーのフライドポテト、すごくおいしいですよ

スープを作るための粉を、ポテトと一緒に紙袋に入れて振りました。
スープを作るための粉を、ポテトと一緒に紙袋に入れて振りました。
フライドポテトが入った袋に粉を入れ、振って味をつける「フレーバーポテト」だが、あれはインスタント麺の付属の粉でやってもおいしいんじゃないか。

やったら予想以上に安定しておいしかったです。

これでもう、お湯がなくても安心である。
1987年東京出身。会社員。ハンバーグやカレーやチキンライスなどが好物なので、舌が子供すぎやしないかと心配になるときがある。だがコーヒーはブラックでも飲める。

前の記事:「顔はめパネルは立体にするともっとおもしろい」
人気記事:「何も作らないベルトコンベア」

「あの粉」でフレーバーポテトを作ろう

フライドポテトが入った紙袋に味付けのための粉を入れ、紙袋を振って完成させる食べ物がある。

ハンバーガーチェーンでよく見られるあれだ。ファーストキッチンでは「フレーバーポテト」、マクドナルドでは「シャカシャカポテト」、ロッテリアでは「フルポテ」などと呼んでいるようだ。ポテトに粉がまぶされただけで、ジャンクフードの「らしさ」が際立ってすごくおいしいのだ。

ファーストキッチンのフレーバーポテトが種類が多くて特に好きなのだが、あの粉、インスタント麺(カップラーメンとか袋麺)を作るときの粉を使ってもおいしいんじゃないか。
インスタント麺の容器に入っている、こういう粉だ。
インスタント麺の容器に入っている、こういう粉だ。
ポテトもインスタント麺もジャンクフードだ。相性がいいに決まっている。今回、7種類のカップラーメンや袋麺を用意して試してみた。

これはワールドカップです

この試み、ポテトに粉をつけるだけではスケール感に欠けると思い、ワールドカップとすることにした。世界中のインスタント麺の粉達が(筆者の手が届く範囲で)集い、ポテトにまぶされ、その味を競うのだ。わくわくしてきた。

では、選手入場である。ワールドカップっぽい音楽を頭の中で流しながらどうぞ。
韓国代表、辛ラーメン
韓国代表、辛ラーメン
インド代表、カップヌードルカレー
インド代表、カップヌードルカレー
カップヌードルカレーをインド代表にするのはちょっと強引だが、カレーと言えばインドということでご了承いただきたい。
タイ代表、スパイスキッチン トムヤムクン フォースープ
タイ代表、スパイスキッチン トムヤムクン フォースープ
イタリア代表、ナポリ風スパゲティ
イタリア代表、ナポリ風スパゲティ
ナポリ風スパゲティは、ソフト麺に「トマトパウダー」で味をつけるインスタント麺だそうだ。編集部の藤原さんが見つけてくれた。
日本代表、どん兵衛の天ぷらそば
日本代表、どん兵衛の天ぷらそば
北海道代表、サッポロ一番 みそラーメン
北海道代表、サッポロ一番 みそラーメン
そして日清代表のカップヌードル
そして日清代表のカップヌードル
最後は所属がめちゃくちゃになってしまったが、どれも試してみたかったのでエントリーしてもらった。それくらいフランクなワールドカップなのだ。ボールを手で触ったって選手が12人いたって構わない。

でも所属をひとつずつ見たら何の異論もないと思う。サッポロ一番のみそラーメンなんて絶対に北海道代表だし、日清と言えばやっぱりカップヌードルだろう。
会場の準備も済んだ。さあ、ワールドカップだ。
会場の準備も済んだ。さあ、ワールドカップだ。

エントリーNo.1 日清代表 カップヌードルフレーバーのポテト

登場順とは違うが、一番味がイメージしやすかった日清代表のカップヌードルから食べてみることにする。具材と麺をよけたらスープを作るための粉末が残るはずだ。
具を取り出し、
具を取り出し、
麺を取り出す。バン!という音と共に麺が落ちて集めていた粉が吹き飛んだ。
麺を取り出す。バン!という音と共に麺が落ちて集めていた粉が吹き飛んだ。
欲しかった粉は、麺に絡んでいてなかなか集まらなかった。
欲しかった粉は、麺に絡んでいてなかなか集まらなかった。
こうなっているのかー、だからあまり混ぜなくても味が偏らないんですねーと社会科見学みたいな気持ちになった。

でも何やかんやでポテト数本分の粉なら集まったと思うのだ(上の写真の右の皿)。
紙の袋(茶封筒)にポテトと粉を入れて、
紙の袋(茶封筒)にポテトと粉を入れて、
振る!
振る!
いい袋が見つからなくてコンビニで茶封筒を買ったのだが、シャカシャカ良い音がしてとても気持ちが盛り上がった。ポテトを振るなら紙の袋が一番である。
できた。
できた。
できた。
しっかり絡んでくれていると思う。そして味ですが、
すごい…!!
すごい…!!
「ジャンクフード界の絶対王者」みたいなものができた。こんなのおいしいに決まっている。鶏ガラスープのコクのあるしょっぱさがポテトの甘さにすごく合う。鬼に金棒というやつだ。フライドポテトにカップヌードルフレーバー。

やる前はカップヌードルの味が主張しすぎやしないだろうかと少し心配でもあったのだが、ポテトに和えると、ヌードルの時とは違う独特の良さを出してくれた。食べ物としての完成度が高いと思う。今後カップヌードルを買ったがどうしてもお湯がなくて、でもフライドポテトならある、という時は粉を和えて食べていこうと思います。
日清代表 カップヌードルフレーバーのポテト
・すごく良いジャンクフード
・カップヌードルの二次創作であることを感じさせない、完成度の高さ
・カップヌードル買ってどうしてもお湯がない時はポテトを探せ

エントリーNo.2 北海道代表 サッポロ一番フレーバーのポテト

おいしいだろうとは思っていたが、カップヌードルが予想以上においしかった。
北海道代表、サッポロ一番はどうだろうか。
粉が別になっているので扱いやすい。
粉が別になっているので扱いやすい。
ポテトと粉を入れて振る。
ポテトと粉を入れて振る。
分かりにくいがしっかり粉が付いている。
分かりにくいがしっかり粉が付いている。
これもうまい。食べた瞬間はジャンクフードのおいしいしょっぱさなのだが、そのあとじんわりとみそラーメンが広がってくる。ホッとするおいしさだ。後味に罪悪感がなくて優しい。でもしっかりしょっぱくておいしかった。

こんなに全部安定しておいしくて良いのだろうか。むしろそちらが心配になってくる。
北海道代表 サッポロ一番フレーバーのポテト
・口当たりはカップヌードルの時と近い
・でも後からみそラーメンがくる
・ホッとするおいしさ
付属の七味を後から足したら、これもまたよかった。
付属の七味を後から足したら、これもまたよかった。

エントリーNo.3 韓国代表 辛ラーメンフレーバーのポテト

韓国代表、辛ラーメンの粉。
韓国代表、辛ラーメンの粉。
今までの選手がいいしょっぱさを記録する中、辛さが売りの辛ラーメンはどう出るだろうか。
振る。
振る。
振りました。粉が赤いのが分かる。
振りました。粉が赤いのが分かる。
これもおいしい。爽やかな辛さがポテトにまた合う。辛ラーメンの粉もまた、袋麺の粉であることを忘れさせるようなポテトとの相性であった。こんなの居酒屋にあったら絶対いいと思う。
韓国代表 辛ラーメンフレーバーのポテト
・しっかり辛くておいしい
・粉も細かくてポテトに絡ませやすかった
・お酒を飲みたい

エントリーNo.4 タイ代表 トムヤムクンフレーバーのポテト

何を食べてもおいしいおいしい言うワールドカップになってしまっているが、ここでちょっと予想できない選手がやってきた。トムヤムクンである。
タイ代表、トムヤムクン フォースープ。
タイ代表、トムヤムクン フォースープ。
混ぜて振る。ちょっとかやくも付いてきておしゃれ。
混ぜて振る。ちょっとかやくも付いてきておしゃれ。
一口食べてみるが、すごく複合的な味を感じた。しょっぱさと辛さの隣に何かいる気がするのだ。
トムヤムクンを調べてみると辛味と酸味が特徴のエビが入ったスープだと言う。世界三大スープの一つだそうだ。

そうか、酸味である。酸っぱいのだ。味の正体が分かると酸っぱさが際立ってくるようになる。気になるのだ。フライドポテトが酸っぱい、という状況に慣れていないからかもしれない。飲み会で、隣の唐揚げにかけたレモン汁が少しかかってしなっとしたポテトを食べているような気持ちになった。好みが分かれる味かもしれない。フライドポテトにもレモン付いてくることあるし。
タイ代表 トムヤムクンフレーバーのポテト
・スパイスや辛味や酸味を感じる、複雑な味
・レモン汁かけた唐揚げの、その隣のポテト、という感じがした
・おいしいが、慣れるまで戸惑うかもしれない

エントリーNo.5 インド代表 カップヌードルカレーフレーバーのポテト

トップバッターですごい記録を出したカップヌードルのカレー味である。
カップヌードルと違い、粉がわさわさ入っていて安心した。
カップヌードルと違い、粉がわさわさ入っていて安心した。
振る。今日5回目の振り。
振る。今日5回目の振り。
粉が大きくて絡みにくかったが、見た目はおいしそうだ。
粉が大きくて絡みにくかったが、見た目はおいしそうだ。
「そりゃおいしいよね」
「そりゃおいしいよね」
そりゃそうだよね、という味がする。ポテトのカレー味である。そりゃおいしいよね。

そしてよく考えたらこのポテト、カップヌードルに入っていたじゃがいもをどかして粉だけ取り、別のじゃがいもに和えて食べているのだ。そりゃおいしいよね、の理由はここかもしれない。2から1を引いて、その後1を足したら、2なのだ。そりゃそうだよね。
インド代表 カップヌードルカレーフレーバーのポテト
・おいしいに決まっている
・粉が大きくて絡みにくいけど
・予想していた味とあまりにも同じで、変に冷静になる

エントリーNo.6 イタリア代表 ナポリ風スパゲティフレーバーのポテト

「トマトルー」という粉が入っている。
「トマトルー」という粉が入っている。
振って振って、
振って振って、
こうなった。赤い粉と白い粉が確認できた。
こうなった。赤い粉と白い粉が確認できた。
このインスタント麺に関しては、スパゲティの方を食べたことがない。なのにその粉だけ取り出してフライドポテトと和えてしまった。ビールを飲んだことがないのにシャンディガフを飲もうとしているぐらい邪道な感じがするが、これはそういう大会なので食べてみよう。
うまい…
うまい…
トマトフレーバーではなく、ちゃんとナポリタンフレーバーという感じがする。ケチャップっぽいしょっぱさがあるのだ。だからポテトと合う。なんだかホッとできるナポリタンだ。

シャンディガフがおいしかったので、今度ビールも飲んでみようと思いました。
イタリア代表 ナポリ風スパゲティフレーバーのポテト
・ちゃんとナポリタンの味がする
・塩気がポテトと合う
・スパゲティの方も食べてみたい

エントリーNo.7 日清代表 どん兵衛フレーバーのポテト

今回一番の冒険フレーバーである。どん兵衛の魚介系のだしの味は、フライドポテトに合うのだろうか。
これだ。なんとなくだけど、合わない気がするのだ。
これだ。なんとなくだけど、合わない気がするのだ。
不安だが、振る。
不安だが、振る。
しっかり粉がついた。どうかな…。
しっかり粉がついた。どうかな…。
…!!
…!!
うまい!

なんでだ、なんだこの良さは、と舌で感じた味から記憶をたどったら、肉じゃがのような、じゃがいもを和風のだしで煮込んだ料理を思い出した。「フレーバーポテト」という名前から、焦がしバターとかチキンコンソメとか洋風のジャンクフードの味を連想していたが、そういえばじゃがいもを使った和風の料理ってたくさんあるのだ。

「肉じゃがフレーバー」のフライドポテト、すごくいいではないか。予想していない味が体験できるしジャンクフードっぽさも少なくて、他のフレーバーにはない魅力が詰まっていた。
日本代表 どん兵衛フレーバーのポテト
・肉じゃがフレーバーだ
・他のフレーバーにはない優しいおいしさ
・ポテトってなんの味にも合うからすごい

結果発表

7種食べ終えたが、それぞれ良さがあって全部おいしかった。やる前は、1~2個、おいしいのがあるといいな、ぐらいの気持ちだったので大変に大きな収穫である。そして、大変心苦しいが、おいしさ、意外性などを鑑みて1位から3位を決めさせてもらった。こちらである。
おめでとう!
おめでとう!
1位 日清代表 カップヌードル
2位 日本代表 どん兵衛
3位 韓国代表 辛ラーメン
優勝なので高い所に置きたくてペン立ての上にカップヌードルを置いたが、優勝者自身がトロフィーみたいになってしまった。
おめでとう!!
おめでとう!!

ちょっとずつ味の薄いインスタント麺が残った

余った粉はそれぞれの容器に戻して、フタや袋をテープで止めて保管してある。

ちょっとずつ味の薄いインスタント麺を楽しみたいと思います。
集合写真。
集合写真。

DPZトップへ

この記事を送る



イッツ・コミュニケーションズ株式会社