1週間を振り返る(東京都心周辺)
1週間を振り返る(東京都心周辺) 予報は前日夜にこちらでやってます。
大雪が北の丸マジックで増大しました
先週は、小さな予報ハズレはあったものの、大ハズレは無し。とくに、勝負どころの月曜(22日)の雪を当てたのが大きかった。
上空の気温がかなり低く、降れば雪になるというのが分かりやすかった今回の雪。気温が低かったため、降水量はそんなに多くなかったのに、どんどん積もった。
ただ、東京の積雪「23cm」というのは、ちょっと数字が出すぎ。観測器がある北の丸公園は気温が低くて、雪の量は都心にしてはかなり多い。3年ちょっと前に観測場所が引っ越した影響が、今回はもろに出た。
東京都心の気温が低く出たり、雪の量が多く出たりすることを、“北の丸マジック”という新語にしてはどうか。
今年の新語・流行語大賞に入ったら、よろこんで授賞式にいきます。
上空の気温がかなり低く、降れば雪になるというのが分かりやすかった今回の雪。気温が低かったため、降水量はそんなに多くなかったのに、どんどん積もった。
ただ、東京の積雪「23cm」というのは、ちょっと数字が出すぎ。観測器がある北の丸公園は気温が低くて、雪の量は都心にしてはかなり多い。3年ちょっと前に観測場所が引っ越した影響が、今回はもろに出た。
東京都心の気温が低く出たり、雪の量が多く出たりすることを、“北の丸マジック”という新語にしてはどうか。
今年の新語・流行語大賞に入ったら、よろこんで授賞式にいきます。
「北の丸マジック」を流行らせます!という意気込みの一枚。
今週の低気圧は、先週の低気圧より色々と微妙です
今週の木曜(1日)前後に、また本州の南に低気圧がやってくる。先週の大雪と同じく、関東など太平洋側で雪の可能性があるパターンだ。
関東は、先週の雪がまだ残っているところも多く、保冷剤が地面に大量に置いてあるようなもの。雪が降れば、いつも以上に積もりやすい状況だ。
あとは、どれだけ降る量があるかが今回のポイント。先週月曜に比べると、今回は低気圧の発達も接近もそれほどではなく、先週ほどの大雪はなさそう。
関東は、先週の雪がまだ残っているところも多く、保冷剤が地面に大量に置いてあるようなもの。雪が降れば、いつも以上に積もりやすい状況だ。
あとは、どれだけ降る量があるかが今回のポイント。先週月曜に比べると、今回は低気圧の発達も接近もそれほどではなく、先週ほどの大雪はなさそう。
低気圧が先週のように発達して近づくと、北から寒気を引き込んで雪の可能性が高まるが…。
ただ、逆に、雪か雨か、どれくらい降るのかがひじょうに微妙で、ほんとど降らない可能性もある状況。まとめると、ズバリと言えず、ぎりぎりまで悩まされそうな、予報士泣かせの低気圧だ。
はたして結果は!?
はたして結果は!?
今週の格言
『関東の雪は、低気圧が発達して、寒気を北から引きずりこむかどうかもポイント。』
『関東の雪は、低気圧が発達して、寒気を北から引きずりこむかどうかもポイント。』
質問コーナー
たとえば12月の終わり頃、『明日は真冬並みの寒さになるでしょう』というような天気予報を聞いて、『今はまだ真冬じゃなかったのか』とびっくりすることがあります。気象の世界では、真冬や真夏という言葉には、厳密な定義があるのでしょうか。
厳密な定義はないんです。
「真冬」というのは、一年で最も寒くなる頃という意味で、1月下旬~2月上旬くらいのことをさしている場合が多いですね。
なので、「真冬並み」となると、その1月下旬~2月上旬頃の平年の気温、もしくは、それを下回る気温ということになります。たとえば、東京都心だと、最低気温が0.5~1℃くらいが「真冬」の平年です。
ただ、おっしゃるように、12月に「真冬並み」と聞いても、「もうじゅうぶんに真冬だよ」と感じるかたも多いですよね。そういった声をしばしば聞くので、僕は12月頃からは真冬並みという言葉は使わないようにしています。
じゃあ、なんで冬に「真冬並み」という言葉が、よく天気予報で出てくるのか。
じつは、気象予報士が見る資料には、予想気温の横に、自動的に「●月●旬の気温」などと合わせて表示されます。たとえば東京で翌日の予想最低気温が1℃の日は、その資料に自動的に「真冬並み」と出てくるんですね。
それを、12月でもそのまま「明日は真冬並みの寒さです」と言う予報士がいるわけです。つまり、冬に真冬並みと言っている予報士がいたら、「あっ、情報を右から左に流してるな」と思っていただいて良いかもしれません。
と言っておきながら、ぼくがポロっと言ったら、いいわけできないですね。そのときは、よっぽど疲れているんだなと認識していただければ幸いです!
なので、「真冬並み」となると、その1月下旬~2月上旬頃の平年の気温、もしくは、それを下回る気温ということになります。たとえば、東京都心だと、最低気温が0.5~1℃くらいが「真冬」の平年です。
ただ、おっしゃるように、12月に「真冬並み」と聞いても、「もうじゅうぶんに真冬だよ」と感じるかたも多いですよね。そういった声をしばしば聞くので、僕は12月頃からは真冬並みという言葉は使わないようにしています。
じゃあ、なんで冬に「真冬並み」という言葉が、よく天気予報で出てくるのか。
じつは、気象予報士が見る資料には、予想気温の横に、自動的に「●月●旬の気温」などと合わせて表示されます。たとえば東京で翌日の予想最低気温が1℃の日は、その資料に自動的に「真冬並み」と出てくるんですね。
それを、12月でもそのまま「明日は真冬並みの寒さです」と言う予報士がいるわけです。つまり、冬に真冬並みと言っている予報士がいたら、「あっ、情報を右から左に流してるな」と思っていただいて良いかもしれません。
と言っておきながら、ぼくがポロっと言ったら、いいわけできないですね。そのときは、よっぽど疲れているんだなと認識していただければ幸いです!
詰め天気
編集部より:増田さんへの質問を募集しています。投稿はこちら。