特集 2018年5月7日

インターネットをクシャクシャにしてストレス発散したい

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インターネットをしていると、どうしてもイライラしてしまうときがある。

深夜にラーメンの画像を見たとき、呼ばれてない楽しそうな飲み会の写真を見たとき、どうでもいい人の恋愛ポエム、失礼なコメント、文字が流れるだけのYouTube、人名を検索すると上のほうに出てくる「○○って誰? 大学は? 人気モデルと熱愛?」というブログの記事。

挙げたらキリがないほど、イラっとしてしまうことがたくさんある。
2013年から、YouTubeチャンネル『無駄づくり』を開始し、無駄なものを作り続ける。 ガールズバーの面接に行ったら「帰れ」と言われた

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ムカつくインターネットをクシャクシャにして投げたい

「じゃあ、ネットなんて見なければいいじゃん」そう思ったあなた、正解です。でも一度ネットを始めてしまったら、ネットなしの人生なんて考えられない。そういうものじゃないだろうか。違ったらすみません。

「ムカつくインターネットをクシャクシャにしてどこか遠く彼方に投げてスッキリしたい」その思いを物作り集団である「Image Club」のメンバーに話したら、数日後に「藤原さんのお望みの物ができましたでえ! このURLを見てくだせえ!」と連絡が入った。語尾は適当だ。
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URLを開くとこういった画面が現れた。なんだか手作り感のある雰囲気に親近感を覚えながらも、投げたいスクショを選択した。すると……。
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選んだスクショがクシャクシャになった。ちなみにこのスクショは、記事用に自作した自演クソリプなので安心してください。

怒りに任せて上にスワイプすると、
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遠くに飛ぶ。ただ、遠くに飛ぶ。それだけだ。
バーチャルではあるが、ムカついたものを遠くに投げるという行為は精神的に良い。昔、体育の授業で砲丸投げをやったことがあるのだが、あの清々しさを思い出した。

自分勝手なイライラを嫌な気持ちにさせることも傷つけることもなく解消できるのは画期的ではないだろうか。これによって、全ての争いが消えるかもしれない。人類の平和に必要なものは「くしゃくしゃにして遠くに投げる」それだけだ。
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こちらがImageClubの3人。左から時田さん、高田さん、東さんだ。

このウェブサイトは、4月21日に行われたデイリーポータルZ主催イベント「ウェブメディアびっくりセール」でお披露目した。
沢山の方が体験してくださったのだが、「飲み会の写真ほんとムカつくからスッキリした」や「他人に送られるクソリプにもイライラしてしまうので、日常使いします」などのご感想をもらった。やっぱりみんな、SNSにイライラしているんだな……。大丈夫かしら……。

自分でも作りたい

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ここ数日、先ほどのサイトを狂ったように利用していたのだが、バーチャル空間だけでは物足りなくなってしまった。もっと物理的に怒りをぶつけたくなってきたのだ。

実際に紙をクシャクシャして、それをトリガーにインターネット上で何かが起きたらもっとスッキリするかもしれない。思い立ったったらすぐに行動だ。
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ということで、Arduinoというマイコン(半田付け不要で電子工作ができるすごいやつ)にサーボモーター(角度を設定できるモーター)をつけて、動きをプログラムする。
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サーボモーターをキーボードの「Tab」と「Enter」の上部に接着する。
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電源のところを小細工したら、
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「怒りのツイッターマシーン」が完成した。

「怒りのツイッターマシーン」を試してみよう

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ImageClubに作ってもらったサイトは全インターネットに対応しているが、これはツイッター限定である。なぜそうなったかというと、技術力がないからだよ。

ただ、ツイッターをやっていると知らない人から急にひどいことを言われたりもするし、見たくない投稿を目にしちゃうときもある。「じゃあツイッター辞めれば」と思った方、正解です。でもツイッターを一度始めてしまったら、ツイッターなしの人生なんて考えられない……。

嫌な投稿を見てしまったとき、このマシーンを使えば解決してくれるのだ。
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怒りに任せて紙をくしゃくしゃっとすると
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Tabキーと
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エンターキーが押される。
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そして、
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ブロックすることができるのだ。

説明しよう

乱暴すぎる工作をしてしまった。まさかモーターでキーボードを押すことになるなんて思いもしなかった。しかし、これには理由があるのだ。
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パソコンはマウスで操作するが、マウスを自動的に動かすのは相当大変。度数とかを計算してミリ単位で動かさなきゃいけないのだ。ミリとかまじで無理だから。

なので、「自動化ツール」と呼ばれるソフトをダウンロードした。これは一度行った操作を記録して再生できるものだ。ブロックするまでの操作を記録させて再生してみたものの、スパム対策などでツイッターでは自動化ツールを動かせないようになっていたのだ。ツイッターめ……。
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「もうこの企画は終わりだ」そう思ってコマンドキーとオプションキーとescキーを同時に押したら閃いたのだ。「あ、Tabキーとエンターキーだけでブロックできるな」と。

光が差して眩しいくらいだった。はやる気持ちを抑えながら調べると、Tabを3回、エンターを1回。Tabを5回、エンターを1回。Tabを1回、エンターを1回おしたらブロックができた。もしかして。もしかしてだが、確証はないが、私は、頭が良いのかもしれない……。
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そして、この工作のトリガーとなる「紙をクシャクシャにする」部分だが、紙の端と端にアルミを挟んで電線を繋ぐことにした。
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クシャクシャすると導電し、Arduinoの電源が付いてモーターが動くという仕組みだ。スイッチやセンサーなどを付けなくても大丈夫。「導電すれば動く」それが真理だ。
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様々な苦労によって、インターネットの問題を解決できるすばらしい物を作ってしまった。これが実用化されたら、きっと平和な世界になるだろうな……。それか、ちょっとしたことで人々がブロックをし情報が断絶された世界になるかもな……。

ブロックじゃなくて投げる方向で

ブロックするマシーンを作っといてあれだが、知り合いにツイッターをブロックされていることを知って3日間ほど落ち込んだ経験があるため、やはりイライラしたらブロックじゃなくてスクショを投げる方向で考えよう。
ブロックするマシーンを作っといてあれだが、知り合いにツイッターをブロックされていることを知って3日間ほど落ち込んだ経験があるため、やはりイライラしたらブロックじゃなくてスクショを投げる方向で考えよう。
私が発案し、ImageClubが作ってくれた「SNSの画面をくしゃくしゃに丸めて投げられるサイト(仮)」はスマートフォンやPCから遊ぶことができるので、ぜひインターネットでイライラしたら使ってみてほしい。

協力:Imageclub

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