1週間を振り返る(東京都心周辺)
1週間を振り返る(東京都心周辺) 予報は前日夜に
こちらでやってます。
くー、おしい一週間でした
先週は、ほぼパーフェクトの成績。
おしかったのが、木曜(24日)。雨が明け方までにやむというのは、予報どおり。ただ、午後になって、各地でにわか雨や雷雨をおこす雨雲が発生。
東京都心は降らなかったものの、けっこうスレスレ。東京の西側の地域は広く雨や雷雨になり、都心も予想以上に曇った。
上空が乾いた北西からの風だったので、山沿いで雨雲が発生しても、そんなに発達しないだろうと考えたのが甘かった。
「これから夏にかけて、こういう雨がいっぱいあるよ」と、先制パンチをもらった気分。今年は、お手やわらかにお願いしたいところ。
まぁ、雨が少ないということは、猛暑になるので、それも困るんですが…。どちらも、お手やわらかにお願いしたい!
ほぼパーフェクトなので、この写真で。雨に濡れたかたを不愉快にさせてたら、すみません!
【今週のみこみ】梅雨入りのカギをにぎる「モンゴル産の空気」!
今週は月曜(28日)に、九州北部と四国で梅雨入り。
梅雨前線の雲が本州付近にかかることが多くなって、九州~東北南部は木曜(31日)か金曜頃まで、曇りや雨の日がつづく。このままいけば、ぞくぞくと梅雨入りしてもおかしくない状況だ。
モンゴル産の乾いた空気が、梅雨前線を南へ押しやるか?
ポイントになるのは、週末の天気。モンゴル産のカラッとした空気でできた高気圧がくれば、梅雨前線を南へ押し下げて、広く晴れ。2~3日ほど晴れれば、梅雨入りは発表できず、そのあとになるはず。
でも、モンゴル産の空気が弱いと、晴れても一瞬。それなら、今週中に各地で梅雨入り発表されることに。
どうなるか、結果は来週!
今週の格言
『梅雨前線は、南の湿気たっぷり空気と、北の乾いた空気の境界線。南の湿気が勝つと、ぞくぞく梅雨入り。』
TEN-DOKU
前回(5/14)の出題は、「この日は東京で雹(ひょう)が降りました。その日の天気図はどれでしょう?」でした。
2005年5月15日。
この日の午後、東京都心は雷雨となって、雹(氷のつぶ)が降ったんですね。
上空に強い寒気がやってきた日で、地上との気温差が大きくなったため、アンバランスを解消しようと空気が上下でかき混ざり、上に向かう上昇気流が、雷雲を各地で発生させました。
このように、上空に寒気がくるときの現象は、地上の天気図には現れにくく、予報がむずかしいです。ただ、ヒントは、低気圧からのびる気圧の低い部分。前線は描かれていないものの、前線っぽいもの(気圧の谷)があると読みとれ、この周辺で天気が急変することがあるんですね。
ちなみに、2000年には、関東でもっとひどい雹がありました。その様子は、「TEN-DOKU クイズで読み解く天気図」にありますので、ぜひチャレンジしてみてください。さりげなく本の宣伝をして、すみません!
「北の低気圧から関東付近は気圧の谷となり、東京では東西の風がぶつかり合って上昇気流が発生し、ひょうが降ったのでは?(シアーライン。さん)」
おみごと!
「2。北海道付近の前線を伴わない低気圧はおそらく上空の寒冷渦に対応したものであり、地上との温度差が大きいため大気の成層状態が不安定となり、積乱雲が発達して雹が降ったと考えられる。(ベルヌーイさん)」
寒冷渦=上空の寒気の渦までイメージできていて、すばらしいです!
「2。南北の低気圧の狭間で、関東は深い気圧の谷となり、雹が降った。(ニノさま)」
そう、今回は気圧の低い部分に着目することが必要でした!
今週の定石はこちら。
今週の定石
『低気圧からのびる気圧が低い部分は、天気の急変を疑うべし』
(何も起こらないこともあるんですが…)
今回、正解したみなさんはこちら。
じゅん先生さん、はいまっとさん、シアーライン。さん、ベルヌーイさん、naraoさん、雄大積雲さん、tosi-sさん、おさかなマイスターさん、天気オタクさん、金星さん、ニノさま、メロポンさん、トムさん。
正解したみなさん、おめでとうございます!
今回も、むずかしかったですね…。
ということで、難易度を落としまして、今週の問題はこちら。
今週の問題
この天気図のときに起こったことはどれでしょう?
気象庁天気図
<答えはこの4つのどれかです>
1)札幌で最低気温が30℃近い熱帯夜
2)東京で最低気温が30℃近い熱帯夜
3)静岡で1時間に100ミリ以上の猛烈な雨
4)長崎で1時間に100ミリ以上の猛烈な雨
理由などとともにお願いします。
正解は再来週(6/11)に!
編集部より:増田さんへの質問を募集しています。投稿はこちら。