ひらめきの月曜日 2011年7月11日
 

素手で虫捕りまくり

ノコギリクワガタってクワもいいけど、カクッてなった触覚がかっこいいですよね。
ノコギリクワガタってクワもいいけど、カクッてなった触覚がかっこいいですよね。
岐阜の山奥で育った僕にとって、夏のレジャーといえば、海でもプールでもなくて、虫捕りだ。いまはすっかりインドア派になってしまったけど、昔は虫捕り網持って山んなか走り回ったりしていたのだ。

それを懐かしんで虫捕りに行ったのが3年前。そろそろもう1回行きたくなったので、今度は詳しい人を連れてもっとハードな虫捕りに行ってみることにした。それがこの「素手限定虫捕り」である。
インターネットユーザー。電子工作でオリジナルの処刑器具を作ったり、辺境の国の変な音楽を集めたりしています。「技術力の低い人限定ロボコン(通称:ヘボコン)」主催者。1980年岐阜県生まれ。

> 個人サイト nomoonwalk

経験値過剰なアドバイザー

「詳しい人」というのは当サイトのライター、平坂さんである。サソリやらイチゴフレーバーの虫やら珍生物を探す記事を連発、有毒の虫に刺された経験も豊富だ。

彼にとってもはやふつうの虫捕りは物足りないかと思われたが、誘ったら二つ返事でOKしてくれた。

そういうわけで今日のメンバーはこの3人。
平坂さん。つい先日もタガメを探しに行ったりと虫の記事を多く書いていて、本業は虫を専攻する大学院生、つまり専門家。…と思ってたら、ほんとうは魚が専門なのだそうだ。しかしそれほどの愛虫家。
平坂さん。つい先日もタガメを探しに行ったりと虫の記事を多く書いているハードコア愛虫家。
同じくライターの小柳さんも参加してくれた。先日、ナナフシを探しにいくも獲物には掠りもせず、リベンジのため参加。
同じくライターの小柳さんも参加してくれた。先日、ナナフシを探しにいくも獲物には掠りもせず、リベンジのため参加。
筆者・石川。写真をこんなにでかくする必要はまったくないのだが余白があったので主張させていただきました。生き物好きだがいまやインドア人間のためもっぱら図鑑派。
筆者・石川。生き物好きだがインドア人間のためもっぱら図鑑派。
そして先に言ったように、今回はただの虫捕りではない。テーマは「素手」。

3年前の虫捕り企画でクワガタ捕りの子供に出会ったのだが、彼は網を持っておらず、手で捕まえたクワガタをコンビニのビニール袋に放り込んでいた。この「ちょっとタバコ買ってくる」感覚の虫捕りスタイルに憧れて、我々も今回は素手で挑むことにしたのだ。

本気すぎる森

コンビニ感覚を標榜したわりに、どうも場所選びを本気でやりすぎた。人づての情報とネットを頼りにやってきた虫捕りスポットは、本気の森であった。
虫というよりプレデターが出そう
虫というよりプレデターが出そう
コンクリートじゃない方のジャングル
コンクリートじゃない方のジャングル
「じゃあ行きますか」といって先陣切って踏み込んだ僕だったが、たった5歩あるいたところでヒィーと悲鳴を上げて駆け戻ることになる。
「どうしたんですか!」と駆け寄る平坂さんに、小声で「いや、毛虫が…」。

行動開始から20秒ほど、この瞬間に今日の3人の力関係が決まった。
「石川さん、そこ、ヘビがいるかもしれないから手を入れないで下さい!」って言いながら
「石川さん、そこ、ヘビがいるかもしれないから手を入れないで下さい!」って言いながら
目で「早く手入れろ」って合図してくる
目で「早く手入れろ」って合図してくる平坂さん
この後、名目上は僕がリーダーであるものの、しばしばこのサディスティックな圧迫を受けることになる。
そんなとき、小柳さんは無言でカメラマンに徹するのである。

虐げる人、虐げられる人、傍観者。典型的ないじめの構図が完成した。

いきなり大物登場

獣道に入って1本目の樹で僕が悲鳴を上げ、2本目の樹でいじめを受け、3本目の樹で早くも虫を見つけた。なんだこの目まぐるしい展開。
いきなりクワガタ
いきなりクワガタ
ノコギリクワガタのメス。横にいるのはヨツボシケシキスイという虫だそうだ(虫の名前はすべて平坂さんの監修によります)。

最初の獲物は、リーダー権限で僕が捕獲することになった。
おそるおそる手を伸ばす
おそるおそる手を伸ばす
素手で触ると、クワガタの体の硬い感触がよくわかる。素手虫捕りとは自然とのコミュニケーションなのだ…などと思った次の瞬間
ヒッ
ヒッ
クワガタが急に動いて、慌てて手を離したら地面に落ちた。自然からのコミュニケーション拒否。
そして尻ぬぐいをさせられる若者
そして尻ぬぐいをさせられる若者
クワガタが吸い込まれていったのは、奥で何がうごめいているかわからない真っ暗な茂み。ブラックホールに手を入れる勇気がなくおどおどしていると、平坂さんが何のためらいもなく手を突っ込み、獲物を回収した。風呂のお湯の温度でも確かめるかのようであった。
風呂の底からすくい上げられた、虫かご最初の住人
風呂の底からすくい上げられた、虫かご最初の住人
つづいて僕が、横にいたヨツボシケシキスイを捕獲。
写真見てあまりのへっぴり腰ぶりに驚いた。しかも怖いので手袋した
写真見てあまりのへっぴり腰ぶりに驚いた。しかも怖いので手袋した
この成果を盛大に自慢したいところだが、僕が捕ったケシキスイは小物すぎて誰も写真撮ってなかった。いやほんとに捕ったんですって…。

イージーモードでおねがいします

一応の成果は収めたものの、どうにもこの森は鬱蒼としすぎている。この獣道は「ハードモード」と名付けられ、今回は見送ることに。森の中でなく、外周から攻めることになった。

あと怖いのでルール変更、手袋はしていいことにした。(いいよね…)

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