ちしきの金曜日 2011年7月15日
 

クリームソーダのチェリーを超高級に

千疋屋で買った佐藤錦です
千疋屋で買った佐藤錦です
「喫茶店のクリームソーダによくついてくるチェリーが、すごく好きだ。おいしい」

という人の話を聴いた。本人は「あるあるネタ」のように話していたが、あれってそんなに良い物だったっけ。
1982年、栃木県生まれの指圧師です。自分で企画した「下北沢ふしぎ指圧」で施術しています。何をしているときでも「みんなが自分の治療院に来てくれるといいな〜」って思っているのですが、ノイローゼでしょうか。
> 個人サイト 下北沢ふしぎ指圧

不二家レストランのクリームソーダのチェリー

そんなにおいしいのか…ということでチェリー入りのクリームソーダを食べに、二駅離れた不二家レストランまでやってきた。
改めて見るとずいぶんかわいい食べ物だよな
改めて見るとずいぶんかわいい食べ物だよな
事前に「チェリー入りのクリームソーダを出してくれる店」をネットで探したのだが、意外に難航した。今どきのクリームソーダにはチェリーはあまり入っていないようだ。ネットでメニュー写真を見れて、確認できたのは不二家くらいだった。
枝で持ち上げるとチェリーがこちらにむかってあいさつしたような気がした。コンニチワー
枝で持ち上げるとチェリーがこちらにむかってあいさつしたような気がした。コンニチワー
入れていないお店も多い、クリームソーダのチェリー。実際にまじまじと見ると存在感はきわだっている。

これは良い物かもしれない…と思って食べてみたのだが。
口の中で考え込み中
口の中で考え込み中
あれ?見た目に反して、味は全然主張しない。シロップでぐにゃぐにゃになった物が、口内でだらしなく崩れていった。べつにまずいわけじゃないんだが、この見た目とのギャップがすごい。

高級なサクランボを使います

もうちょっとチェリーを深追いしてみようと思う。さっきの不二家のはなんだかよくわからなかったが、ものすごい高級なサクランボを使えば、その特徴もはっきりとわかるんじゃないかと思う。
高級なのならわかりやすいはず
高級なのならわかりやすいはず
そういうわけで、良いサクランボを買いに向かったのは新宿の千疋屋。初めて訪れたのだが、ここはすごい。果物が宝石みたいな陳列のされ方をしている。それを受けて、果物たちもピカピカと光り輝いているように見えた。
瓶詰めオレンジジュース1リットルが2650円で売っているような店で
瓶詰めオレンジジュース1リットルが2650円で売っているような店で
さくらんぼは1575円(少なっ!)
さくらんぼは1575円(少なっ!)
持ち帰るときの奇妙な重量感
持ち帰るときの奇妙な重量感
念入りに包まれておる
念入りに包まれておる
さて、始めましょうか
さて、始めましょうか
散らかった部屋ですいませんね
散らかった部屋ですいませんね

佐藤錦でクリームソーダ

クリームソーダの材料「メロンソーダ」の作り方を調べたらおもしろいことが書いてあった。

なんでも「かき氷のメロンシロップ」を炭酸水で割って作るらしい。なるほど、それであんなにあざやかな緑になるわけか。

「メロンソーダ」を探すのは意外と大変なんじゃないか…と危惧していたので、納得と同時にホッとする。

アイスはスーパーカップのバニラを使った。
そして作った「佐藤錦クリームソーダ」
そして作った「佐藤錦クリームソーダ」
すごい。パッと見でもチェリー部分だけが光り輝いているのがわかる。

そもそも僕はこんな高級なサクランボを食べるのは始めてなのだ。実際食べて、どんな風になるのか全然想像付かない。
アップならなお一層良くわかると思う
アップならなお一層良くわかると思う
実際食べ出してみたら
実際食べ出してみたら
チェリーがグラスの底に行ってしまったので
チェリーがグラスの底に行ってしまったので
周りを全部食べてから
周りを全部食べてから
チェリーを最後に食べた…
チェリーを最後に食べた…
なんだこれ!うめえ!
なんだこれ!うめえ!
高級なさくらんぼを買ってきて食べているだけなのだから、うまいのはあたりまえ。頭では理解しつつもものすごい衝撃があった。フワっと背筋から体全体が軽くなるような。

チープな味のメロンソーダに口がちょうど慣れたすぐ後に、佐藤錦を食べたのが原因かもしれない。だとしたらこれは、「クリームソーダ」という構造の勝利だ。

それにしてもクリームソーダの中でチェリーが強烈にうまいというのは、なんだかおかしい。イラストにするとこんな感じか。
世界(チェリー)というのはこういう風に動物(メロンソーダやアイスや氷)に支えられているものだと思っていたのだが
世界(チェリー)というのはこういう風に動物(メロンソーダやアイスや氷)に支えられているものだと思っていたのだが
本当はこうだったのだ!
本当はこうだったのだ!

佐藤錦のシロップ煮

クリームソーダに千疋屋の佐藤錦をのせるのは大成功だった。しかし、ふつうクリームソーダにのっているのは「シロップ煮のサクランボ」だ。それに倣い、思い切って佐藤錦をシロップで煮てみる。
ふつうはでかいホーロー鍋いっぱいに作り、滅菌した瓶に保存して少しずつ食べるような物らしいのだが
ふつうはでかいホーロー鍋いっぱいに作り、滅菌した瓶に保存して少しずつ食べるような物らしいのだが
シロップのプールでゆったりバカンスしている佐藤錦たち
シロップのプールでゆったりバカンスしている佐藤錦たち
これをクリームソーダに乗せる。ちなみに、今回はアイス部分に「ハーゲンダッツ」を使用する事にした。ストローも良いやつに替える。
出来た…
出来た…
バージョンアップさせた今回のクリームソーダはどうか。ソーダとアイス部分をひとしきり味わった後で、おもむろにシロップ煮を食べてみる。
あー!もったいないことした!
あー!もったいないことした!
いや、シロップ煮自体は失敗していない。この佐藤錦のシロップ煮、冒頭で不二家で食べたやつよりも、ずっとずっと美味しい。香りがぜんぜん違う。

ただ、さっきの生と比べてしまうと、かなり残念である。「余計なことをした…」という自責の念にかられる一方で、「残り全部を煮なくて良かったね!」と大胆に踏み切れなかった自分に、救われたような気持ちにもなった。
あと4粒残ってる生のやつ、大事にゆっくり食べよう
あと4粒残ってる生のやつ、大事にゆっくり食べよう

結論

ひとまず「クリームソーダに入っているサクランボは良い物だ」という結論に達することができそうだ。今後、クリームソーダに入っている「ふつうのサクランボシロップ煮」を食べるごとに、今日の美味しかった「生の佐藤錦いりクリームソーダ」の悦びが蘇るだろう。

ちなみに、佐藤錦が浸っていたシロップを麦茶に入れて飲んだら、なかなかおいしかった。気のせいかもしれないが、微かにサクランボの香りがシロップに移っているように思える。
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