ちしきの金曜日 2011年7月29日
 

階段を何段も上った先が地下1階

地下1階が玄関。地下っぽさはどこにもない。
地下1階が玄関。地下っぽさはどこにもない。
以前、「2階に玄関がある家を探せ」という記事があった。斜面に立つ家は独自の工夫を凝らしてあるものが多く、その中には2階に玄関があってその下に1階があるというスタイルがたしかにある。

私が住むここ長崎は「坂の町」と言われているだけあり、探せばそういった家がけっこうみつかるが、その中でもひときわスケールの大きい“大物”があった。原爆資料館である。

その不思議な違和感をお伝えしたいと思う。
長崎より九州のローカルネタを中心にリポートしてます。1971年生まれ。茨城県つくば市出身。2001年より長崎在住。ベルマークを捨てると罵声を浴びせられるという大変厳しい家庭環境で暮らしています。

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原爆資料館のロケーション

長崎の原爆資料館に行くには、松山町というバス停(もしくは電停)で降り、そこから公園へと入っていく。
左のスロープを登っていく。
左のスロープを登っていく。
この公園には原爆落下中心地であることを示す石碑が建っている。その隣には原爆で破壊された浦上天主堂の一部を移設したものもある。
背景が・・・
背景が・・・
あえて長崎のリアルをお伝えすると、それらを何も考えずに写真に撮ると上のようになってしまう。 背景に堂々とラブホテルが入ってしまうのだ。

なので、これらが写らないよう撮影者にはアングルを工夫して撮ることが求められる。が、いくらラブ=平和とはいえ、世界各国から人々が訪れる場所の景観としてこれはいかがなものか…(とずっと前から思っている)。
話を元に戻そう。原爆資料館に行くには、原爆落下中心地の横を通過し、公園を抜ける。
橋を渡り、その先の階段を上る。
橋を渡り、その先の階段を上る。
階段を上った先に、またさらに階段が。
階段を上った先に、またさらに階段が。
この階段を上がった先に原爆資料館入り口がある。
この階段を上がった先に原爆資料館入り口がある。
というわけで、ずいぶん階段を上った高いところにあるのがわかるかと思う。

ところが、ここがなんと地下1階だと言うのだ。
エレベーターの表示にも、資料館玄関が地下1階とある。さきほど歩いてきたあたりは地下2階。
エレベーターの表示にも、資料館玄関が地下1階とある。さきほど歩いてきたあたりは地下2階。
館内の案内図。左上にB1の文字。
館内の案内図。左上にB1の文字。
階段を何段も上ってきたところが地下?!

ちなみに、原爆資料館入り口を少し引いた位置から見るとこんな感じ。
これを見てもやはり地下には見えない。(さきほど上がってきた階段は道路の下に潜る)
これを見てもやはり地下には見えない。(さきほど上がってきた階段は道路の下に潜る)

「地上」とは?

さて、ここが地下だというのならば、
では「地上」はどこなのか?

資料館の玄関口の横には、よく見ると上へと登るスロープがある。
資料館入り口の脇に、さらに上へと登るスロープが…
資料館入り口の脇に、さらに上へと登るスロープが…
登り切った先には、たしかに「地上」というかまた別の世界があった。
登り切った先には、たしかに「地上」というかまた別の世界があった。
そこには立派な建物が。 (長崎市歴史民族資料館)
そこには立派な建物が。 (長崎市歴史民族資料館)

逆方面より

次に逆方面、「地上」側から原爆資料館を目指してみよう。
レンガ色の歴史民族資料館の建物に向かって進んでいく。
レンガ色の歴史民族資料館の建物に向かって進んでいく。
その隣にあるドーム型のものが原爆資料館。
その隣にあるドーム型のものが原爆資料館。
うむ。たしかに、ここから見ると原爆資料館はまぎれもなく地面の中に潜っているように見える。
原爆資料館入り口へと向かう通路。
原爆資料館入り口へと向かう通路。
途中には、先ほど入り口玄関前にあったのと同じエレベーターが。
途中には、先ほど入り口玄関前にあったのと同じエレベーターが。
こうして逆方向から見ていくと、たしかに入り口玄関が地下1階にあるというのが納得できる。

実に不思議な構造だ。

と、ここまで書いたところで地図を確認したところ、グーグル・ストリートビューが原爆公園、平和公園の中まで散策できるようになっていたことが判明。

そちらも併せて見てもらうとよりロケーションの詳細が伝わるのではないかと思う。(さすがに階段を上っていく能力はないようだが)
い、いつの間に… (大きな地図で見る)
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