チャレンジの日曜日 2011年7月31日
 

軍隊料理は不思議でうまい

1982年発行の本。一般的なものから不思議なものまで多数の料理が出ています
1982年発行の本。一般的なものから不思議なものまで多数の料理が出ています
こちらの本。今からおよそ30年ほど前に発行された料理本です。そのタイトル通り、軍隊で使われていた調理指南書の復刻本。基本的な調理方法や様々な料理の作り方が書かれています。

しかし、軍隊という特殊な環境で使われたものなので、普通の料理本ではみかけないような不思議な指示や料理が多数見られます。今回はそのなかのいくつかを実際に作ってみました。
1972年生まれ。体力系、料理系の記事を多く書いています。ライター以外に日本酒と発酵食品をメインにした飲み屋も経営しています。利き酒師で、元機械設計屋で元プロボクサー。ウルトラマラソン走ります。米の飯と日本酒が有れば大体なんとかなります。
> 個人サイト 酒と醸し料理 BY 個人ページ「走れば大体大丈夫!」

元の内容は昭和12年のもの

「復刻 軍隊調理法」は1982年に発行されました。昭和12年7月26日陸軍省検閲済み「軍隊調理法」の復刻本です。
本に残っていた帯に11PMに紹介されたとの記述。時代を感じる。親に隠れてコッソリ見た人、手を挙げろ!
本に残っていた帯に11PMに紹介されたとの記述。時代を感じる。親に隠れてコッソリ見た人、手を挙げろ!
旧日本軍の炊事における調理法や279種の献立、11種の食品の製法などが書かれています。
元の本は旧字で書かれていたので読みづらく、復刻の際に誤字などと共に今の人にも読みやすいように直されています。
元の本は旧字で書かれていたので読みづらく、復刻の際に誤字などと共に今の人にも読みやすいように直されています。
なにしろ軍隊で使われていたものなので、非常に初歩的なことから高度な内容まで細かく書かれている。例えばこちら。
一番最初に書かれているのは火の焚き方。基本過ぎるぞ。
一番最初に書かれているのは火の焚き方。基本過ぎるぞ。
かまどの作り方も図解で説明。分かりやすい。
かまどの作り方も図解で説明。分かりやすい。
まずは「火の焚き方」から。凄く基本的な所から入ります。かと思うと、一般家庭ではまずやらないようなこんな事も書かれている。
鶏のさばき方や、生きている豚を肉にする方法まで書かれている。基本過ぎる。
鶏のさばき方や、生きている豚を肉にする方法まで書かれている。基本過ぎる。
鶏や豚を肉にする方法です。他にも獣肉の切り方や、生野菜の消毒方法なんてものまで書かれていましてとても軍隊的。
所々に尺貫法が使われていたりする。
所々に尺貫法が使われていたりする。
そして、分量の指示に関しては、非常に細かく書かれています。各メニューにはカロリー量やタンパク質量なども記載されている。活動用のエネルギー補給を意識しているのが分かります。
調理手順は大体3、4行。シンプル且つ的確な記述。
調理手順は大体3、4行。シンプル且つ的確な記述。
しかし、分量の指示が細かいのに比べて調理手順は非常にシンプルです。「熱してまさに煙たたんとす」とか「汁を加えてどろどろとなし」など見たままの状態が書かれている。

実際のところ、分量の細かい指示もあくまで基準値ということで、正確に量って作ってはいなかったと思われます。「開けた缶詰の空き缶で水を5杯入れる」などの記述があり、軍隊式の調理法は実に大胆で合理的です。
記載されているメニューは素朴で伝統的な物が多い。
記載されているメニューは素朴で伝統的な物が多い。
記載されているメニューは、大半が普通に家庭で作られているような物です。軍隊式とはいえ、食べる内容は変わりません。変わっているといえば、使う食材に缶詰や乾燥野菜、根菜類が多いこと。冷蔵庫のあるような環境ではないので、保存性が考慮されています。

こういった方法は、緊急時や1人暮らしの人に有効かもしれません。軍隊式に暮らすというのは疲れそうなので避けたいですが、方法は是非取り入れてみたいです。

実際に作ってみよう。

では、実際に本に出てくるメニューを幾つか作ってみたいと思います。割と普通なものから、これぞ正に軍隊式!と驚く物まで選らんでみました。最初がこちら。
美味しい缶詰料理を作ります。
美味しい缶詰料理を作ります。
鮭の水煮缶を使った料理です。他に、ジャガイモ、ニンジン、タマネギなどを使います。詳しい作り方は次のページで。

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