ロマンの木曜日 2011年8月11日
 

あの水のない川は何だ

1滴の水も流れていない川
1滴の水も流れていない川
先日、市街地で分水嶺を探したとき、地図上で不思議な場所を見つけた。

今までの経験からして、地図で気になった場所は、実際に行くとほぼ間違いなくおもしろい。自宅からそう遠くないのに、今まで見たこともないようなすごい景色の場所もあって、簡単に手が届く範囲にあるパラレルワールドである。

今回、そうして出かけて見つけたのは、水の流れていない不思議な川だった。
1974年東京生まれ。最近、史上初と思う「ダムライター」を名乗りはじめましたが特になにも変化はありません。著書に写真集「ダム」「車両基地」など。 個人サイト:ダムサイト

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分岐してまた合流してる川

分水嶺の取材で出かけた空堀川を地図で見ていたら、少し下流で不思議な場所を見つけた。川がいったん分岐して、少し先でまた合流しているのだ。

大きな地図で見る
分岐した川がまた合流する不自然な光景
しかも片方はスムーズな流れ、もう片方はくねくねした流れ。そして分岐と合流の場所をよく見ると微妙に繋がっていないような気もする。これはいったいどういうことだろう。

見つけてしまったら気になって気になって、結局、分水嶺の取材から2ヶ月後、また空堀川に出かけた。

都市河川の構造物にわくわく

まずやってきたのは、上の地図でいちばん右に架かっている橋の上。下流側の合流点が正面に見える場所だ。
合流地点のすぐ下流の橋
合流地点のすぐ下流の橋
川の中になんかある
川の中になんかある
橋の上から上流の方を見ると、少し先の川の中をコンクリートの壁のようなものが横断していて、その先に水路が続いているのが見えた。あれはなんだろう。そして水はどう流れてきているのだろう。

少し歩いて、合流点の近くに行ってみた。
合流点かと思ったら完全に隔たれていた
合流点かと思ったら完全に隔たれていた
水の流れている川が合流しているのかと思ったそこは、低いながら壁が横断していて、2つの水路は完全に隔たれていた。

空堀川の水は矢印の通り、左奥から流れてきて、壁に沿って左手前の方に流れていた。右奥から来ている水路にも水が見えるけど、まず深さがぜんぜん違うし、水の行き場はないように見える。いったいどういうことだろう。
合流点を上流側から見たところ
合流点を上流側から見たところ
もう少し歩いて合流点を上流側から見てみると、横断している壁の向こう側は想像したより複雑な形をしていた。そして水路は狭くなって消えている。わずかに水が流れてきていたけど、どこに行っているのか分からない。何だこれ、わくわくする!

こういうコンクリート張りの都市河川、あまり好きな人はいないだろうけど、僕は物心ついたときから家の近くの川がこんな感じだったので違和感なく好きだ。そしてこういう都市河川の構造物を見ると、どう水が流れるのか想像して胸が躍る。

とりあえず、もう一方の分岐点を目指し、上流に向かって歩くことにした。すると、何と、こんな場所にダムがあったのだ。
上流に歩いていく
上流に歩いていく

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